フィロソフィーのダンス|武道館に立っても「通過点だ」って言うと思います

フィロソフィーのダンス|武道館に立っても「通過点だ」って言うと思います

これまでフィロソフィーのダンスのワンマンライブを観るたびに「まさにブレイクしようとしているアーティストを目の当たりにしている」と感じ入っていたのだが、昨年12月の品川ステラボールでのワンマンを観た際にはその想いは桁違いに膨れ上がった。フロアを埋め尽くすオーディエンスの“海”を目撃したことで、彼女たちまた新たなフェーズへと突入したことを確信。さらには、その先の壮大な未来像をも極めて鮮明に想像させてくれたのだ。それまでは「ブレイクしそうなアイドルの一つ」といった認識だったが、今や「最もブレイクが近いアイドルの筆頭」である。もはや「一択」である。だが、その後の数ヶ月の間にも彼女たちはぐんぐんと先へ進んでいった。

ステラボールでのワンマンをスタートに昨年12月から今年1月にかけて9都市を回る初の全国ツアーを敢行。3月にはファンクラブ「Color Me Funk」をオープンし、4月にはアルバム『エクセルシオール』をリリース。同じく4月には、初の地上波冠番組『フィロのス亭』がスタートし、バンドを従えての全国ツアーも行われた。さらには、5月より6ヶ月連続リミックス配信をスタートし、その第1弾としてヒャダインによる「ライク・ア・ゾンビ~ヒャダインのリリリリ☆リミックス」をリリース。などなど、その活躍ぶりはとにかく目覚ましい。

とりわけ、3枚目となるアルバム『エクセルシオール』は、フィロソフィーのダンスの“ファンク”がさらに深化していることを如実に表すもの。より広くオーディエンスと対峙していこうとする中、決して“中庸”な表現で大衆へとおもねるのではなく、むしろファンク道をさらに突き進んでいる印象だ。グループの規模をぐんぐんと拡大しつつ、同時にその音楽性や表現も一層深化させている。“フィロソフィー”という論理的思考と“ダンス”という本能的運動といった相対する概念を併記するグループ名になぞらえるかのごとく、このグループは“大衆化”と“音楽的先鋭化”という対立概念を共存させ、極めて鮮やかな手法で同時に推進しているのだ。このことは、音楽を愛する者たちにとって“希望”に他ならない。

そんなフィロソフィーのダンスの4人、奥津マリリ、佐藤まりあ、日向ハル、十束おとはに取材した。驚くべきスピードで疾走しながら常に前進する彼女たちの“現在地”を確認し、“その先”を探るべくお話を伺った。

番組では伝わらない部分もライブだと知ってもらえると思います(佐藤)

――フィロソフィーのダンス初の地上波冠番組『フィロのス亭』が始まりました。反響はいかがですか?

奥津:友達とか、友達の友達とか、関係者の関係者とか、近しい人たちだけじゃなくて色んな方々が「見たよ」と言ってくださって、地上波やっぱりすごいなって思ってます。

佐藤:かなり深い時間帯の番組ですけど、リアルタイムで見てくださってる方も多くて、その日の朝とかタイムライン見返すと「#フィロのス亭」でツイートしてくださる方がたくさんいて…。多くの人が関心持ってくれてるなというのは実感しました。

日向:地上波の番組を持ってるアイドルってまだまだ少ないと思うので、そんな中で選んでもらえたのは「すごいありがたいな」って思います。

十束:私、アイドル活動の他にゲームのお仕事をやらせていただいてるんですが、それで私を知った方の中には「あ、アイドルやってるんだ!」って改めて認識した方もいて…。“逆輸入”じゃないですけど、そこから“アイドル”としてのフィロソフィーのダンスの活動に辿り着く人もいたので、興味を持ってもらえる入口が一つ増えたなっていうのが嬉しいです。あとテレ朝さんの番組って、ももクロさん、でんぱ組.incさんと来て私たち…。「そこに食い込める」っていうのがめちゃめちゃ嬉しい奇跡なので、これをきっかけに何かを掴まないと「ちょっと申し訳ないな」って思います。「頑張んなきゃいけないな」っていう気持ちがさらに強くなりました。

――番組を拝見すると、皆さんすごく自然体ですよね。緊張とか無かったですか?

奥津:初めてのことなのでもちろん「どうしたらいいんだろう?」っていうのはありましたけど、でも番組スタッフさんたちからも「今まで通り自然な感じで」って言っていただいて、企画とかでお酒も用意してくださって…。「この4人の個性が映えるように」っていうのをずっと最初っから考えてくださっていたので、私たちも変に取り繕うことなく自然にできました。スタッフさんのおかげだと思います。

佐藤:スタッフさんが、以前私とおとはすが出演していたネット番組『シノのス』を担当していた方々で、その番組が始まった時はすごく緊張してたんですが、「飾らない、あざとくない、そういうリアクションがいい」「自然なリアクションが二人のいいところだよ」といったことを言ってくださって。それからはもう、オーバーなリアクションとかテレビ的な「面白くしよう」みたいな気持ちとかはなくなって、自然体のリアクションをするようにしてるので、気持ち的にもすごく楽ですし、収録も毎回プレッシャー無く楽しくやってます。

――ご自身が出せてると思いますか?

佐藤:そうですね。私自身、日頃からワーッて大はしゃぎするようなタイプじゃないので、ありのままなんですが…。無理にリアクションせずにニコニコしてるだけの時もありますし、口出したい時は口出すしっていう…。「ここはメンバーに喋らせておこう」と考えられる時間もあって、そんな風に4人のバランスが取れているので、だからこそ自分も存在できているなと思います。

――番組の中では「目指してるのは国民的エンターテイナー」とおっしゃっています。目指してるんですか???

日向:一応そうではありますけど、もともと「嵐さんみたいになりたい」と言ってきたので、それはずっと変わらず自分の中にあります。

――ハルさんは「嵐」さんとおっしゃいましたが、他の皆さんは?

佐藤:私も嵐さんだったりSMAPさんだったり…。なぜか男性のアイドルさんはテレビに定着しますよね。

日向:寿命が長いよね。

佐藤:そう。でも、女性のアイドルさんはあまりそういう例がないような気がしているので、もしも私たちがそのポジションに入れたら、って。

日向:女性アイドルは「寿命がある」っていう前提で捉えられているので…。でも、嵐さんやSMAPさんの場合、アイドルという認知の仕方はもちろんだけど、それ以前に「SMAPはSMAP」とみんな思ってるし、「嵐は嵐」と思ってるので…。私たちも例えば結婚してもこのグループがあってもいいと思うし、アイドルっていう枠に変に捉われず、“フィロソフィーのダンス”としてこの先もずっと活動したいなとは思ってます。

――先日NegiccoのNao☆さんが結婚されましたよね。皆さんもああいう形で長く活動したい、と。

日向:とてもいいことだと思いました。

――お二人はどうですか?やはり嵐さんですか?

奥津:そうですね。嵐さん、SMAPさん、ですかね。うん。

十束:でも、4人とも「誰々になりたい」というよりは、自然体のままで、例えば4人でパッて出ていっても、フィロソフィーのダンスっていう名前が知られていて、歌えて踊れて喋れて、みたいなそういうのを目指しているので…。特定の誰かというわけではないんですが、何十年も活動されていて、誰もが知っている存在はというと、そういう名前が出てきますよね。だからそうなるしかない!という気持ちです。

――皆さんのこれまで活動って、基本的には「ライブをやるアイドル」でした。そこから「国民的エンターテイナー」を目指すとなると、他にもいろいろやっていかなきゃ、打ち出していかなきゃ、ということになるかと思います。まあ、既に活動の幅も広がっていますが、さらにいろいろなことを引き受けていなかければいけないというか…。そのことについてはいかがですか?

奥津:音楽以外のお仕事も、ってことですか?

――はい。

奥津:全然何でも大丈夫です。元からそういうグループになりたくて、結成当初から言ってたことなので。「活動の幅が狭くていいことはない」「出来る範囲が広ければ広いほど活躍の幅も広がる」と思っているので、音楽以外のお仕事も喜んでやってます。

――そういった意味では、何か今やりたいことなどありますか?

十束:そうですね…。この『フィロのス亭』で4人を知っていただいて、「この4人を使いたい」って言ってもらえる場を増やしていきたいですね。せっかく愛のある番組を作ってくださってるので、そこで私たちが次に繋がるものを何か残さないと意味がないなって。この4人を見て「この4人を使いたいな」とか「CMソングを歌って欲しい」とか「ちょっと違うバラエティ番組に4人で出てみて欲しいな」みたいな。それによって知ってくれる方がさらに広がると思うので、そういうことはしたいと思っています。

――例えば、地上波で、さらに長い尺で、いい時間帯で番組をやるとなると、さらにいろんな人から知られるわけですが、最終的にはそういう人たちを「ライブ会場に連れて来たい」っていう考えでしょうか?

十束:そうですね、最終的には。“フィロソフィーのダンス”って4人で音楽活動をしているので、4人を見て「おもしろそうだな」って思ってもらえたら、もちろんライブ会場に足を運んでもらいたいと思います。

――皆さんはどうですか?

佐藤:その通りです。

日向:その通りです。

奥津:大前提として。

佐藤:番組では伝わらない部分もライブだと知ってもらえると思います。「歌って踊るとこんなカッコいいんだ」とか。番組とのギャップも見てもらえると思うので、ライブにはぜひ足を運んでもらいたいなと思いますね。

私、どんどん余裕がなくなってます(笑)(日向)

――アルバムのことをお訊きする前に、これまでで最大規模となった昨年12月の品川ステラボールでのワンマンについて少しお伺いしたいと思います。すごかったですよね。

佐藤:いいライブでした。

――まずは率直に、どんなライブでしたか?今どういうことが頭に浮かびますか?

奥津:「楽しかった」ですかね。会場もバンドも今までにないスケールだったので、なんか歌ってても「すごい気持ち良かったな」っていうのが一番に頭に浮かんで来ます。

日向:今までのライブハウスのキャパと比べるとダントツで広かったので、これまでとは比じゃないぐらいきれいな景色でした。その分プレッシャーもありましたけど…。

――ありましたか…。それはライブが始まって、歌ってる時にもまだありましたか?

日向:ずっとですね。はい。

――おとはすさんはいかがですか?

十束:「ファンの人が増えて来たな」っていう感覚はあったんですが、それをあの規模で実際に目にしたことがなかったので、「私たちのために足を運んでくれる人ってこんなにいるんだ!」っていう驚きがあって…。でも、ライブはすごい良かったんですが、まだまだ出来ることがあったなって思っていて…。すごい勉強になった日だったと思います。

――いろいろと次に繋がるものが見つかったと。

十束:はい。

――あんぬさんはいかがですか?

佐藤:あの日は…。まずは会場に入った瞬間に「この会場に満杯になるの想像出来ないな」と思いました。ライブが始まると、気持ちが興奮していて冷静じゃなかったな、と今振り返ってみると思います。でも、最近ライブDVDを見返してみたんですが、「こんなにいいライブやってたんだな」と思ったのと同時に、もうあの時の映像がちょっと小っ恥ずかしいものになっていて…。今の方がもうちょっとマシに歌えるし、もうちょっとちゃんと踊れる、っていうところが多々あって…。「まだまだ成長出来るな」って思いました。そう思えたことにちょっとホッとしたというか、また今年も大きいステージに向かって頑張っていきたいなって思いますね。

――あんぬさん、前回リキッドルームでのワンマン後にインタビューさせていただいた時も「リキッドルームはあくまで通過点だ」っておっしゃってましたね。

佐藤:全部通過点です、人生。

――人生は全部。

佐藤:人生は全部通過点。武道館に立っても「通過点だ」って言うと思います。

――常に向上するわけですね。

奥津:なんか“派遣会社のCM”みたい(笑)。

一同:(笑)。

十束:確かに確かに。人生長い!

佐藤:なんでも通過点。

――でも本当に満杯でしたよね。会場に入った途端まず思ったのが「これ特典会やるの?」でした(笑)。

佐藤:すごい人でした。

――もうなんか“海”みたいな感じですよね。Led Zeppelinという偉大なロック・バンドが観客のことを「Ocean」って歌ってたんですが…

佐藤:素敵!

――「まさにこのことだ!」って思いました。で、その時にすごく感じたのは「バンドも含めてフィロソフィーのダンスだな」ってことです。特に「Funk Up Medley」とか。ステラボールはリキッドルームに続いて2度目のバンドセットでしたが、1度目とはやはり違いました?

奥津:そうですね。前回よりは確実に掴めていたと思いますし、1回目に引き続き出演してくださったメンバーも多かったので、安心感もありました。もう2回目ということで、こちらから提案もどんどんしましたし、皆さんも提案してくださったりとか…。そういう流れの中で、ホーン隊の3人の方とギターの方は今回初めてだったんですが、全然初めてと思えないぐらいナチュラルに馴染んでいただいて、一緒に意見を出し合ってくださって…。なので、なんというか“味方”がさらに増えて、前よりもどんどん絆も深くなって。そうした安心感みたいなものはすごく強かったですね。

――おとはすさんはいかがですか?

十束:私は前回のリキッドルームで人生で初めてバンドをバックに歌ったので、1回目はついてくのにホント必死で、髪も抜け落ちちゃったぐらいなんですけど(笑)、今回は楽しむ余裕があって…。今回は「自分も一メンバーとして頑張らなきゃいけない」って思って臨んだんですが、むしろ楽しむ余裕ができて、当日は、今DVDを見返しても本当に楽しそうで、今回で「やっと慣れたんだ」って思いました。そんな自分にまずは拍手を送りたいなって思いますね。バンド・メンバーの方々がこんな小娘たちのために一生懸命準備をしてくださったので、そんな気持ちを受け止めて「うちらが引っ張っていかなきゃいけないんだ」っていう覚悟が芽生えましたし…。そういう覚悟とか「やっていくぞ!」みたいな気合も生まれたので、ホントにいい機会だったなって思います。

――ハルさんはいかがですか?

日向:私、どんどん余裕がなくなってます(笑)。

――(笑)。

日向:なんかみんなが「どんどん楽しめるようになった」って言ってるのであんまり言わなかったんですけど…。リキッドの方が楽しむ余裕がありました。

――え?そうなんですか?

日向:どんどん余裕がなくなっていってます、最近。

――それは何が原因なんでしょう…?

日向:どうしてですかね。特に掘ってもおもしろい話はないと思うんですけど(笑)。ステラボールでのワンマンも余裕ないですし、その後の東名阪バンドツアーも…。

――いや、敢えて言いますと、やっぱりボーカルはハルさんが引っ張ってるってところがあるじゃないですか?そういう責任感とかですかね?

日向:いや、それはあんまり感じないです。

十束:それじゃないんだ(笑)。

――(笑)。

佐藤:それじゃなく…。

十束:「私が引っ張ってかなきゃいけない」みたいな責任感だと思ったんですけど。

日向:いや、そんな人のことは考えてない。自分のことで手一杯で(笑)

――ハルさんはホントに一般の方が見ても一番インパクトがあって、「歌上手い!」っていう説得力があるんですが、最近はそこからさらに表現の幅が広くなっていて、ある種の高みに到達した感がありますが…。もしかしたら「次にどこへ向かえばいいか」とかいろいろ考えられているんでしょうか?

日向:あぁ…そうなんですかね…。

奥津:考えてるわけないと思います(笑)。

――ハハ(笑)。階段を上ったら踊り場がこうあって…。

日向:でも、歌で引っ張ってる意識もないので…。

――「なぜだか」って感じですか?

日向:「自分でもわからん」って感じですね。

奥津:ハルちゃんは本能のまま感性で歌うタイプなので。

――なるほど。

佐藤:あまり深く訊いても…。

日向:出て来ません。

十束:着地点なし(笑)。

ファンクへの愛情は深まっています(十束)

――で、3rdアルバム『エクセルシオール』についてお訊きしますが、さらにファンク感が強まり、ファンク道を突き進んでいるように感じられます。いや、”ファンク”というより、さらに幅広い”ファンキー・ミュージック”と呼んだ方がいいようにも思いますが…。

一同:はい。

――皆さんもうファンクはお手のものですよね?

奥津:フフフ。どうなんでしょうね。でも「やればやるほど奥深過ぎてわかんない」っていうところはありますけどね。「これもファンクなの?」みたいな。「ファンクではないけど、これはこういう音楽だよ」といった感じで、掘れば掘るほど知らない音楽と出会うので、もうわからなくなってます(笑)。

――最初に取材させていただいた時って、まだ皆さんそれほどファンクを消化してるわけではなく、でも、そういう「ファンクに通じていない人がファンクを歌う」という面白さみたいなものもあったと思うんですが、今やもう、そうしたアイドル性とファンクが見事に溶け合ってきているといいますか…。ファンクにはかなり詳しくなったんじゃないですか?

佐藤:いえ、詳しくはないですけど…。このグループに入って、それまで全く聴かなかったそういうジャンルの音楽を好きになって、今は自然とそういう曲を聴くようになってる自分がいます。プレイリストで聴いたり、タイトルも知らなければ、ちょっとグループ名を聞いたことがある、ぐらいの洋楽とかをBGMにしたりして…。聴いてるだけで楽しくて、なんか踊っちゃう、それでいいじゃん!って感じのがファンクなのかな?と自分の中では理解してます。

――なるほど。逆に、もうファンク飽きちゃったとかないですか???

十束:飽きはしないですけど…。宮野さんが最近「アキバファンク」っていうプレイリストを私に送ってきてくれたんですが、どうやら私はいろんなものの融合体みたいなものが好きなようで、「アキバとファンクを掛け合わせたらおもしろいんだな」とかそういう気づきがあったりして…。そうやって考えていくと、売れてるJ-POPとかにファンク要素が入ってるもの、めちゃめちゃ多いじゃん!って気付いて…。むしろファンクはとっかかりやすいというか、聴きやすいジャンルなんじゃないかなって最近改めて発見がありました。愛は深まってます。

――なるほど。異なる場所にあったと思われたものが、意外とどこかで繋がってて…。

十束:専門的なジャンルだと思っていたのが、意外とそれをルーツにしてる作曲者の方が多くて、それをエッセンスとして普通にJ-POPにも取り込んでいたりするので。実は耳馴染みのいい音楽だったっていうのを知ったり、自分たちもライブで歌ったりすることで、ファンクへの愛情は深まっています。

――ファンクの要素もあるシティポップなど、70~80年代はもうメインストリームだったわけですし、あと、ハロプロなんてまさにファンクの要素が随所にあります。

奥津:そうですそうです。つんく♂さんはそうですよね。モーニング娘。さんにもファンクの要素がたくさんあるので、私たちも「実質モー娘。じゃん!?」と思ってやってます、アハハ(笑)。

――アハハ(笑)。

奥津:ケラケラケラ(笑)。

――(笑)。いやでも、アルバムにはモー娘。っぽく仕上がってる曲もありますよね。

奥津:そうなんですよ。だからハロプロファンの方にも楽しんでいただけるんじゃないかと思います!なんか「ファンク」って捉えるよりも、普通にJ-POPとして聴いていただければ、普通に踊れる楽しい音楽だと思います。ライトに楽しめる音楽じゃないでしょうか。

――皆さんにとっても随分と身近な音楽になっているわけですね。あと、SCOOBIE DOさんとライブや音源などで共演されました。

十束:はい。

――何か吸収したものはありましたか?

十束:めちゃんこありました!

――やはり。それは何でしょう?

十束:(笑)。

――何ですか…?(笑)

奥津:教えない(笑)。

――教えないという技もあるんですね(笑)。当てましょうか?

十束:当ててみてください。どうぞ。なんだと思いますか?

――なんですかね…(笑)。

十束:何でしょう?

――う~ん…「SCOOBIE DOさんにもアキバと通じる要素があった」みたいな???

奥津:アハハハ(笑)。

十束:う~ん。普通に間違いです(笑)。

――(笑)

十束:普通に答えますが(笑)、これまでの活動で、決められたことをきっちりやる能力は備わってきたと思うんですけど、予定調和を壊して生のライブ感を伝えるっていうことに関しては私たちはまだまだだったな、と思いました。SCOOBIE DOさんのライブを見たり、実際に接したり、レコーディングに立ち合わせていただいたりすることで、やはりライブは生のものだし、“グルーヴ”というものが存在してるので、決められたことじゃなくてその時その時の自分たちの“生命感”とか“力”みたいなものをどんどん客席に放出しないといけないな、っていうことを学びましたね。そこからはライブが少し変わったと思います。

――ということは、その後に行われたステラボールでのワンマンにもそれが生かされているわけですね。

十束:はい、生きてると思います。

――アドリブを習得したということですか?

十束:アドリブっていうか、なんか変な気持ちで…。「アドリブしよう」と思ってするのではなくて、「自然に沸き出たものが一番いいものだ」って考えになったっていう感じですかね。

――つまりは、オーディエンスの反応を見て、それに対して自分がどう反応するか、というわけですね。

十束:はい。なんか変に決め込まないで…まあ、決め込むところは決めますけど、そうじゃないところはもっと自由でいいんだな、っていうのを学びました。

――なるほど。ファンクですね。

十束:「ファンクですね」ってそうやって使うんですね。

一同:(笑)。

――(笑)。

十束:なるほど、ファンクですわ(笑)。

――ファンクです(笑)。ワンコードでずっと同じパターンを繰り返しながら、でも、決して同じこと繰り返すわけじゃなくて、そんな反復の上に自分の内から湧き出るものを乗せていって変化をつける…まさにファンクです!

十束:はい。実にファンクですね(笑)。

――“ファンカーおとはす”ですね。

十束:(笑)。太文字にしといてください、そこ(笑)。

――はい(笑)。あんぬさんはいかがですか?

佐藤:今まで「憧れの人」「尊敬する人」って訊かれて、めちゃくちゃ困っていたんですよ。特に憧れてる人もいないし尊敬出来る人も…。「尊敬って何だろう?」って思ってたぐらいで…。SCOOBIE DOさんと共演して、「私もこうなりたい」って思える方に出会えたというか。ワンマンを観させていただいた時に、SCOOBIEさんが「続けて来たから今があるんだ」といった強い言葉を心の底から発しているのを感じたんですよね。長く続けるって簡単なようでいて難しいじゃないですか。SCOOBIE さんは4人でやって来られて、私たちも4人でなので、そんな熱さを絶やさずに続けていけるグループになりたいなと思いました。私たち結構「クールなライブが多いな」って印象だったんですけど、SCOOBIEさんの体当たりの、攻めて攻めて攻めるみたいな熱いライブを観て、私たちのライブにもそういう姿勢があってもいいんじゃないか、と思いましたね。

――あんぬさんは先ほど「ワーッて大はしゃぎするタイプじゃない」とおっしゃっていましたが、これからは熱い部分も打ち出していこう、と?

佐藤:そうですね。出来れば歌い分けられるようになりたいんですけど、メンバーそれぞれ声が違うので「私はそこまで個性を出す必要もないのかな?」って思う部分もあって…。普通のままでいて、そんな私の普通が逆にみんなを引きたてることが出来るんだなと最近気づいたので、あんまり飾らずにそのままでやってます。

――ライブだと特に実感するんですが、皆さんの声がホントに“躍動”してるじゃないですか。そんな中で逆にあんぬさんの声がすごく目立ちますよね。

佐藤:ホントですか?自分ではそういう実感は…。でも4月の東名阪ツアーの、たしか名古屋公演が終わった時に、加茂さんが「あんぬちゃんはもう歌心配ないね」みたいなこと言ってくださって。目立たない分、褒められることも正直少ないなと感じてたんですが、でもそういう風に言ってもらえた時に「ちゃんとやって来てよかった」って思いました。

――3人が声で掻き回す中、ふっとあんぬさんのパートになるととても染み入ってくるというか…。

日向:掻き回してすみません。

――いやいや(笑)。でも、あんぬさんの声でなんか安定するというか落ち着くというか。

佐藤:自分の声に使い勝手があってよかったです(笑)。このまま「特徴ない」というスタイルで死んでくのは切ないので(笑)。

――アハハ(笑)。

佐藤:(笑)。逆にみんなとバランスを取るという“役割”をみんなが創りだしてくれたのが嬉しいです。

奥津:でも、こっちも普通に歌ってますよ(笑)。

十束:うん、掻き回そうとはしてないです(笑)。「困らせてやろう」とか全然思ってないんですけど(笑)。

――いやいや、「掻き回す」っていうのは「困らせる」ことではないですけど。「いろいろと変化を起こしてる」って感じです、はい。

佐藤:“普通の人”がもう一人いたらそれはケンカになっちゃうので、特徴的な声の持ち主が3人いて私的には「ありがたいな」と思ってます。

――なるほどね。で、SCOOBIE DOさんのことをまだお訊きしていない方がいますが…。

奥津:SCOOBIE DOさんは、ライブにすごい感情が乗ってるなと思いましたね。言葉一つ一つにちゃんと重みがあって、いちいち心揺さぶってくるというか。「ここで盛り上げなきゃいけないから言おう」といった感じではなくて、「しっかりと人生で積み上げてきた魂を放出して」みたいな。熱くて…でも、激しく叫ぶっていう熱さじゃなくて、感情としての熱さみたいなものがすごく強くて。対バンさせていただいた時も、フィロソフィーのダンスと一緒に「全員で踊ろうぜ」みたいなものをしっかりと伝えてるのを感じました。それをいちいち全部に込めていて。こんな私たちとツーマンしていただいた時も、感情という“熱”でぶつかってきてくれていることにすごく感銘を受けましたね。それからは私も「感情っていう“熱”で歌うようにしよう」と思って…。ライブって感情が大事だなと思いました。いいライブっていうのは、感情が顔に出ている時というか放出されている時だと思うので。決まったことをずっとやるよりも“感情に声を乗せる”ということが大事だなと思いました。

――実にファンクですね。

奥津:(笑)。

――では、ハルさんいかがですか?

日向:だいたい被ってしまうんですが…。今までの私たちは、その日のセトリに対して「練習したものを完璧にこなすこと」を目標としてライブをやって来たと思うんですが、SCOOBIEさんのライブは「決まったことをこなす」のではなくて、プラスアルファで溢れ出るものがあって、それは練習してきたものじゃなくて、その人の人生の積み重ねだなと思いました。そういう部分を目の当たりにしてすごく刺激を受けましたね。

――なるほど。なんかちょっとこのアルバムにも通ずるところがあるかもしれないんですが、ヒューリスティックな感じで、ですかね?(笑)。

佐藤:おお。

――だからその、アルゴリズムで算出されるのではなく、経験則というか、自分の経験や直感によって意思決定するっていうことですから。

奥津:ああ、そういうことだ。

佐藤:深い!

奥津:「ヒューリスティックな感じで」っていうのがおもしろかった!

これまでで一番“声”が堪能出来るアルバムになったと思います(奥津)

――で、アルバム『エクセルシオール』。どんな作品になりましたか?

十束:まさにエクセルシオールな、常に向上していく私たちが見られるアルバムだなと思っています。楽曲の幅も広いし、メンバーの表現の幅も広くなったし、これまでに積み重ねて来たものがちゃんと形になってるので、「いいアルバムが出来た」と思っていますね。

日向:「バラード系の曲が多いアルバムになったかな」と思います。「パレーシア」だったり「シャル・ウィ・スタート」「スピーチ」だったり、全体を通した中でまったりと聴ける曲が今までのアルバムより多いかな、と。それでも成立するのは、自分たちの声の幅が広がったからだと思っていて…。月1でどんどん新曲をリリースしていった中で、「次はこういう曲を書いてみよう」って思ってもらえたのも、メンバーが積み重ねて来たものがちゃんと実を結んでいるからなのかな、と思いますね。

奥津:このアルバムでは、私たちの声のバリエーションが大きく広がっていると思います。この3枚目にして、ずっとやってきたことがちゃんと形として出せたなっていう感覚がすごく強くて…。ここまでいろんなことをやってきたから、今また新しいものにも挑戦できていたりとか。そういう深く深く深く掘り下げてきたことが、この3年間積み重ねてきたことがしっかり出せたかなと思いますね。音楽的にも制作的にもメンバーの歌唱的にも表現力という点でも。これまでで一番“声”が堪能出来るアルバムになったと思います。

佐藤:アルバムのリリース・パーティーでこの曲順のままライブをやったことがあるんですが、それでもちゃんとライブが成立したんですよね。アルバム1枚通して聴いても緩急があるので全曲飽きずに最後まで聴ける。そういう曲順も含めて「いいアルバムだな」と感じました。

――アルバムの曲にそれぞれの役割とういかポジションみたいなものがあって、それぞれの曲がきっちり役割を果たしてる感がありますよね。例えば「ハッピー・エンディング」なんてまさにエンディングですし。

佐藤:この曲はまさに“締め”ですね。

――ですよね。終盤に置かれた「ヒューリスティック・シティ」なども、どこかエンディングに向かう感覚があったりとか。アルバム全体で一つの“ショー”というか“物語”が繰り広げられているみたいな感じがあります。ちょっと幾つかお訊きしますが、「イッツ・マイ・ターン」。この詞の中に「コペルニクス的な転回」という言葉が出てきますが、ここではどういう意味になりますか?

十束:物事が180度変わること。なので「私たちのターンが来るぞ」「私たちのターンだ」っていう決意の歌になってます。

――グルッと変わって自分たちのターンが来た、と。来てますか?皆さんのターン。

十束:はい。でも、「来る」と思って歌わないと絶対にいい曲にならないので。この曲が鳴って、みんなで前に一歩踏み出したら「もう俺たちのターンだ!」って思ってます、毎回。

――なるほど。で、アルバムには「全体に通底するテーマ」といったものがあるのかなと思っているんですが…それは何でしょうか?(笑)。

奥津:あ、そうだ、前にもクイズ出されたことあった!何でしょう…。

十束:ホントだ。クイズターイム!(笑)

――アハハ(笑)。

日向:ウチらが出されるんだ(笑)。

奥津:そう、前回も出されるのあったよ。

十束:難しいな。

佐藤:なんだっけ?質問忘れちゃった(笑)。

――全体に通底するテーマ。じゃあヒントを差し上げましょう。

奥津:くれくれ!(笑)

――例えば、この「イッツ・マイ・ターン」には「踊る運命も/踊らない?っていう誘いもね」という一節があります。「踊る」「踊らない」というのは、ある意味「本能に訴えかける」部分じゃないですか。あ、ちょっと全部言いそうになった(笑)。

奥津:(笑)。アルバムの全体に通じることですよね?

――はい。それはもう「フィロソフィーのダンスの本質」と言えるかもしれないですね。

日向:それ誰が決めたんですか?(笑)

――あ、僕が思っただけなんで(笑)。多分(作詞の)ヤマモトショウさんが考えられていることはまた全然違うとは思うんですが…(笑)。

奥津:曲ですか?歌詞ですか?

――主に歌詞ですかね

奥津:わかった!「Choose Dance」ってことですか?

――えっと…。

奥津:違いますか?違うんだ。じゃあ違う…。わかんない…。

――はい(笑)。例えば、「踊るか踊らないか」っていう命題は本能に問い掛けるものだと思うんですが、それを、ある意味、論理的思考に基づいて分析していく、っていうところにこのグループの本質があって、そうした命題がこのアルバムにも通底するのかな、と感じたんですが…。矛盾してると言えば矛盾してるじゃないですか。「踊るか踊らないか」、つまり「踊りたくなるかどうか」っていうのは本能が決めることだと思うんですが、このグループでは「どういう思考でそうなってるのか?」っていうのを「ちゃんと語ろうとしてる」というか「辿ろうとしてる」みたいなところがあるように思えて…。

奥津:ああ、「踊る」「踊らない」の選択を…。

――はい。例えば「ロジック・ジャンプ」に「恋は論理じゃなくもない」という一節がありますが、ちゃんと論理という“轍”を踏む必要性を説いているようにも思えます。この曲には「いつも共感するのは/それ以上を自分で考えなくなるからで」という一節がありますが、それも「共感しました」だけで終わるのではなくて、二つの考えの共通性や差異を認識した上でそれら二つを認めて共存させる、ということが必要なんじゃないかと歌われているように思います。

奥津:哲学の本質ですね。なんか2つのもの比べて、ああしてみたりこうしてみたり、みたいなことですよね。なるほど、哲学だ!ショウさんのお陰だ!(笑)

――(笑)。まさに「フィロソフィーのダンス」っていうグループ名も、「フィロソフィー」っていうのと「ダンス」っていうのが相反する言葉のような…。

奥津:あぁ確かに、共存しなさそうな2つの言葉が共存している、と。

十束:でも、そこまで考えて加茂さんは「フィロソフィーのダンス」にしてないっていうのが、いいところですね。

――え?(笑)

奥津:たまたまです。奇跡です。

――たまたまですか。

奥津:すごい。

十束:そうやって考察していただけるのは大変ありがたいんですが、最終的に加茂さんは特になんも考えないで「フィロソフィーのダンス」にした…っていうのがおもしろい。

奥津:「なんか語呂いいな」みたいな。

佐藤:そこがおもしろいところだと思います。

――いやでも、もしかして考え…

十束:いや、考えてません!

――ないですか?

十束:はい。

一同:(笑)。

十束:そこは自信をもって言えます!

――本能的にどっか察知してる、ってところもあるかもしれないですよね…。

奥津:そうだとしたら、センスありますね。

「売れよう」と思っているので、一つ一つ全て目指してます(日向)

――では、ここでそれぞれお気に入りの曲を言っていただきたいのですが…。

佐藤:はい。推し曲は「イッツ・マイ・ターン」です。1曲目に相応しいですし、単純に曲調が好きなので。ワンマンライブでもだいたい1曲目にやってきましたし、大きなフェスでもやりました。「ライブ・ライフ」と共に、一緒に夏を超えてきた大切な1曲なので、「イッツ・マイ・ターン」が好きです。「イッツ・マイ・ターン」のベースがめちゃくちゃ好きで、ライブでも「イッツ・マイ・ターン」のベースの返しを大きくしてもらっています。

――あんぬさん、楽器のフレーズお好きですよね。以前も何かのギターフレーズがお好きとおっしゃっていました。

佐藤:あー、そういうポイントがあるんですよ。「アイドル・フィロソフィー」のサビ入る前の「ティロリロリロ」みたいなやつも好きですし、なんかそういう“好きポイント”を見つけてますね。あと単純に「ベースを聴いて踊るとテンション上がるな」と思って…。いろんな発見があります。

――ファンクですね!

佐藤:はい(笑)。

――奥津さんはいかがですか?

奥津:私は「ヒューリスティック・シティ」が推し曲です。冒頭の私のパートに大切なフレーズがあってすごく気持ちがこもる、っていうのもありますし、なんか“さよならソング”みたいなものをこんなに前向きに歌えるのは「私たちらしいな」と思うので…。「悲しい」というより「切ないけど悲しくない」みたいな絶妙なラインがすごく好きですね。あと曲調も。歌詞と曲が合わさった時のハマり方がすごく好きで、推し曲です。

――ハルさんはいかがですか?

日向:「ライブ・ライフ」が好きです。ライブをしている中で、切なくなったり、エモくなったり、いろんな感情があると思うんですけど、自分は「楽しい」という感情が何よりもその源になっていて…。「ライブ・ライフ」はアルバムの中で“歌う度に楽しくなる曲”No.1なので、私は推しています。

――続いて、おとはすさん。

十束:はい。私は「フリー・ユア・フェスタ」で、曲調も好きなんですが、歌詞に「フェス」という言葉が入っていて、「フェス用に作られた歌だ」っていう感じがいいですね。これまであまりライブでやらない曲だったので結構レア曲化してたんですが、今回アルバムをリリースしたら「この曲好きです」っていう声がとても多くて。なので、もっといろんな人に聴いて欲しいですし、今後ライブでももっとやっていきたいなっていう気持ちも込めて、「フリー・ユア・フェスタ」にします。はい。

――で、いただいた資料には「アイドル・ポップスのボーダーを超えました!」とあります。これは加茂さんが書かれたのでしょうか…。

十束:そうですね。加茂さんが書いてました。

――どうですか?超えましたか?

一同:全然。

十束:それ、きっとやってる本人たちが超えたと思うかどうかじゃなくて、聴いている人たちが超えたかどうか判断するものだと思うので…。私たちの口からは「超えた」も「超えてない」も言えないと思います。私たちの出来ることは全力でやりました。なので判断してください、っていう気持ちですね。

――なるほど。僕は「超えた」と思います!

十束:そう思っていただけるんであればありがたいですし、これからもみんなで頑張っていきたいなと思います。いつでも一番いいものを届けようと思って4人で頑張っているので、それが評価されたらもちろん嬉しいですね。

――なるほど。でもどうですか?皆さんの“アイドル観”のようなものは変わりましたか?“アイドル”の定義は千差万別で、そもそも定義するのが難しいですが、でも「超えた」「超えない」といった議論になるように、それぞれの主観があって、それに基づく“距離の取り方”といったものがあると思います。「どれが正しいか」ではなくて「どんなアイドル観を持っているか」は、とても興味深いのですが…。

奥津:基本的に私たちはずっと変わらないで“アイドル”だと思います。音楽スタイルはあまりアイドル的ではないかもしれないですが、「基本はアイドル」っていう姿勢は変わらないですし、アイドルには「やっちゃいけないこと」はないと思うので…。キャラクターを出すことも、自分の好きなように歌うことも、“自分を表現する”というアイドル性の一つだと思います。なので、ずっと変わってないですね。これからも何をやろうともそれは変わらないと思います。

――他の皆さんはいかがですか?

日向:最初から「ブリブリのアイドル」をやろうとは思ってないですし、「アイドルの枠にはまろう」とも思ってないですし、ずっと私たちは「フィロソフィーのダンス」としてのベストを尽くそうとしてるだけです。その姿勢はずっと変わっていないです。

十束:“アイドルかアイドルじゃないか論争”みたいなのって、個人的にはホントどうでもいいなって思っていて。それは自分がヲタクだった時から思ってたんですが…。アイドルであってもアイドルでなくても素晴らしいものは素晴らしいし、私たちはアイドルとして活動しているけど、それを「アイドルじゃないな」って思ってくれて、アイドルというカテゴライズから外して応援してくれるのも大歓迎だし。そこはそんなに気にならないっていうのが正直なところですね。例えば、タワーレコードさんに行って、私たちの作品がアイドルコーナーに置かれてあるのを見て「うちらはまだアイドルだ」って思うみたいな。まあ、どこに置かれようが私たちは私たちなので…。私は個人的に「自分たちは最高のアイドルだ!」と思って活動してるので、“アイドル”です。

――まあ、それぞれのアイドル観って違いますよね。「マイケル・ジャクソンがアイドル」っていう人もいれば、僕なんかは「パット・メセニーがアイドル」って思っていたり…ジャズのすごいギタリストなんですけど…。

十束:それでいいと思います。うん。

――ファンの方々も自由に捉えていだければ、と。

十束:なんか堅苦しくジャンル分けをせずとも、自由に応援してくれたら嬉しいし、私たちは少なくともアイドルと思ってキラキラと活動しているので。

奥津:とりあえずかわいいから!

十束:そこには誇りがあります!

奥津:「いいじゃん、アイドルで」って感じ!(笑)

――あんぬさんもそうですか?

佐藤:そうですね。加茂さんが「本籍はアイドルに置きつつ、現住所はいろいろあってもいいんじゃないの?」みたいなことをよく言うんですが、まさにその通りだと思っていて、アイドルに本籍を置きつつ、いろんなジャンルを好きになってもらえるような活動をするのが、私たちなりのアイドルとしてのスタイルじゃないかと思います。自由でいいと思います。

――あぁ、いいですね。でも改めて思ったんですが、あれだけ本格的なバンドがついて、で、皆さんの歌と演奏がホントに上手く噛み合って「最高のファンキー・ミュージック」を奏でていて。でも、パフォーマンスやキャラクターにはアイドルとしての華やかさもあり、ファンの方々もアイドル的にノる人もいれば、ファンクとしてノる人もいれば…みたいなのって、もしかしたら世界中探してもどこにもないのかもしれないですよね。

一同:おお。

佐藤:嬉しい。

――皆さん、海外でやりたいとか思ったりしますか?

日向:やりたいです。

奥津:前に進めることであればなんでもやりたいです。もちろん海外も

――まだ海外でやられたことはないですよね?

十束:ないですね。

奥津:なのでお誘いお待ちしております。

佐藤:お願いします。

――「どこでやりたい」とかありますか?

奥津:えー、どこだろ。(作曲の)宮野(弦士)さんが行きたいところで!

十束:宮野さ~ん、海外どこでライブしたいですか?

宮野:ニューヨーク!

奥津:じゃあニューヨークで。

――ニューヨークですね。ご自身でどこか行きたいところとかないですか?

一同:うーん。

十束:いや、行きたいとこはあります。例えばフランスとか。日本のアイドル・カルチャーとかアニメ・カルチャーが受け入れられていますし、そういう人たちに私たちの音楽を聴いてもらいたいって思います。もちろんアメリカとかも。やりたい国はいっぱいありますけど。

――ところで、皆さんは「国民的エンターテイナーを目指す」とのことですが、やはりあの番組は目指してますよね?

佐藤:え?

十束:なに?『ヒルナンデス!』ですか?(笑)

――それもそうかもしれないですが…。

十束:4人で『ヒルナンデス!』出たい!

――いや~、やはり『紅白』ですよ。

十束:『紅白』!

――目指しましょうよ。

日向:目指してますよ。

十束:出られるもんなら出たいです。もちろん。だって日本国民がほぼ全員見るような番組だし。でも、その前に叶えなきゃいけないことがいくつもあるので、まずはそれを地道に叶えてからですね。

――叶えるべきことって何ですか?

十束:武道館ライブとかは前から「やりたい」ってずっと言ってますし、ロックフェスも「出たい」って言ってまだ出られてないですし。やりたいことはいっぱいあります。チャートでもウィークリー1位を取ってみたいですし。

日向:この世界で目標として挙げられるもので目指してないものはないです。それはそうじゃないですか。「売れよう」と思っているので、一つ一つ全て目指してます。

(取材・文:石川真男)

フィロソフィーのダンス 商品情報

●3rdアルバム『エクセルシオール』

1.イッツ・マイ・ターン
2.ラブ・バリエーション
3.スーパーヴィーニエンス
4.ロジック・ジャンプ
5.フリー・ユア・フェスタ
6.パレーシア
7.シャルウィー・スタート
8.スピーチ
9.バイタル・テンプテーション
10.ヒューリスティック・シティ
11.ライブ・ライフ
12.ハッピー・エンディング

   
▼通常盤(CD)

品番:UXCL-198  価格:¥3,000(¥3,240)
 

▼初回限定盤(CD+ボーナスCD)

(ボーナスCD収録曲)
Live at Stellar Ball 2018/12/16

1.ファンキー・バット・シック
2.イッツ・マイ・ターン
3.すききらいアンチノミー
4.アイム・アフター・タイム
Funk Up Medley
5. (1).バッド・パラダイム~(2,)ライク・ア・ゾンビ~(3)バイタル・テンプテーション
(4),エポケー・チャンス~(5)バッド・パラダイム(Reprise)
6.アルゴリズムの海
7.コモンセンス・バスターズ
8.ラブ・バリエーション
9.はじめまして未来
10.ライブ・ライフ
11.アイドル・フィロソフィー
12.ベスト・フォー
13.ジャスト・メモリーズ
14.ダンス・ファウンダー

品番:UXCL-200  価格:¥3,500(¥3,780) 
  

▼初回限定盤(CD+ボーナスDVD)

(ボーナスDVD収録曲)
Visions of 2018

Music Video
1.ダンス・ファウンダー(Re:Vocal&Single Mix)
2.ライブ・ライフ
3.イッツ・マイ・ターン
4.夏のクオリア(remixed by ikkubaru)
5.ヒューリスティック・シティー
6.ラブ・バリエーション WITH SCOOBIE DO

Bonus 映像
7.Girls Are Back in Town Vol.1 転換映像1
8.Girls Are Back in Town Vol.1 転換映像2
9.ヒューリスティック・シティー メイキング映像

品番:UXCL-202  価格:¥4,000(¥4,320) 

●ライヴDVD

『ライブ・アット・ステラボール』
UXCL-207/¥4,200(税抜)

●配信リリース

「ライク・ア・ゾンビ~ヒャダインのリリリリ☆リミックス ~」

6ヶ月連続でリミックス・バージョンの配信決定!第一弾はヒャダインさんリミックス好評配信中!

●「ライブ・ライフ」7インチ・アナログ・レコード

「ライブ・ライフ」(7インチ・アナログ・レコード)

カップリングには「ソバージュ・イマージュ」の
ニュー・ミックスを佐藤まりあのソロ・ボーカル・バージョンを収録。

フィロソフィーのダンス ライブ情報

・2019/6/12(水)
Experimental Forbidden Night vol.3
東京都・TSUTAYA O-nest
開演 19:00

・2019/6/30(日)
Funky But Chic vol.27 
大阪府・アメリカ村DROP
開演16:00

・2019/7/16(火)
奥津マリリ生誕祭
東京都・TSUTAYA O-WEST
開演19:00

・2019/7/19(金)
Funky But Chic vol.28
愛知・名古屋 ell Fits ALL
開演19:00

メディア情報

テレビ朝日「フィロのス亭」
隔週水曜日深夜2:24-2:54 

フィロソフィーのダンス プロフィール

2015年8月、音楽的にはコンテンポラリーなファンク、R&B。歌詞には哲学的なメッセージ込めるというコンセプトの元活動を開始。
アイドルの枠には収まらない高い音楽性と歌唱力で話題となる。
2016年11月には原宿アストロホールで初のワンマンライブをソールドアウト。
同月ファースト・アルバム「Funky but Chic」をリリース。
2017年は新宿ブレイズ、渋谷WWW、渋谷クアトロとワンマン・ライブを成功させ、
Tokyo Idol Festival,、@JAM、SUMMER SONICなどの大型フェスにも出演を果たす。
2017年11月セカンド・アルバム「The Founder」をリリース。オリコン・アルバム・チャート38位にランクインする。
ヒャダイン、ライムスター宇多丸、マーティ・フリードマン、Da-iCE工藤大輝などに絶賛される。

アルバム収録曲「ダンス・ファウンダー」がSpotifyのバイラル・チャートで女性アイドルとしては初の1位を2日間記録し話題となる。
2018年6月にはクラウド・ファンディングで約1000万円の資金を集め恵比寿リキッド・ルームにて
初の生バンドでのワンマンライブを成功させる。
同年8月にリリースされた両A面シングル「イッツ・マイ・ターン/ライブ・ライフ」は
オリコン・デイリー・チャート1位、ウィークリー・チャート7位を記録した。
12月16日には品川ステラボールでのワンマンライブ、続いて9本の全国ツアーを行なった。
アイドルの枠を超え全ての音楽ファンに愛されるグループを目指している!

メンバー プロフィール

 

奥津マリリ
神奈川県出身 高校時代からバンド活動、その後にSSWとして活動中にスカウトされ加入。
スウィートでメロウなボーカルは「脳トロ」と形容される。
グラビア・モデルとしても週刊プレイボーイ、ヤングマガジン等で活躍している。
ビール、もつ、ラーメンをこよなく愛している。
Twitter:@philosophy092


佐藤まりあ 
埼玉県出身 学生時代からアイドルとして活動。オーディションでグループに参加
ミラクル・アイドルを目指す清純派キャラ。そのルックスとは裏腹に腹筋女子として
フジテレビ、ターザン等のメディアに取り上げられるという一面もある。
Twitter:@_satomaria


十束おとは 
神奈川県出身、ゲーム、アニメ、コスプレ、アイドルを愛する生粋のオタクキャラ。
引きこもりであったが人前に出る仕事がしたいと一念発起してオーディションに参加する。   
趣味は多岐にわたるが、特にはゲームは好きが高じパソコン自作までする。
その電波アニメ声は異化作用として、このグループの音楽性をより独特なものにしている。
Twitter:@ttk_philosophy


日向ハル
東京出身、美空ひばりを幼少時から愛聴し、椎名林檎で音楽に目覚めシンガーを目指す。
ライブハウスでバンド活動を行なっていたが、スカウトによりグループに参加。
ソウルフルでハスキーなボーカルはアイドルの枠ではもはや収まらない。その声は「ゴリゴリのゴリ」とファンから形容されている。また幼少時から習っていたダンス・スキルも確かなものがある。
Twitter:@halu_philosophy


フィロソフィーのダンス 公式サイト
https://danceforphilosophy.com/

フィロソフィーのダンス 公式Twitter
https://twitter.com/DFP_2015

フィロソフィーのダンス ファンクラブ
「Color Me Funk」
http://danceforphilosophy-fc.com/


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