lyrical school|それぞれの曲に色があるので、これを聴いてエモまってほしいです。エモまってください!

lyrical school|それぞれの曲に色があるので、これを聴いてエモまってほしいです。エモまってください!

絶好調のlyrical school(通称:リリスク)である。

だが、旧体制からの”ヘッズ”(リリスクのファンのこと)の中には、これほどまでの見事な復活劇を想像できなかった向きも少なくなかったのではないだろうか。

2010年「tengal6」としてデビューし、2012年にlyrical schoolと改名。その後、幾度かのメンバーチェンジを経ながらも順調に活動してきたが、2016年12月21日に突如としてami、ayaka、meiが卒業を発表。翌2017年2月26日の3人の卒業によって、遂にはオリジナルメンバーがいなくなってしまった。残ったminanとhimeは「新たなメンバーを迎えてリリスクを存続する」と表明していたものの、当時は筆者を含め多くのヘッズが「リリスクは終わった」と認識していたのではないだろうか。楽観的なヘッズでさえ、「たとえ何らかの形で復活したとしても、そこに至るまでにはかなりの時間を要するだろう」と捉えていたはずだ。

そんな中、minanとhimeはhinako、risano、yuuの3人を迎え、2017年5月21日新体制お披露目ライブを敢行。旧体制の終焉より約3ヶ月という驚異的なスピードでの“カムバック”だ。スピードだけではない。新メンバーお披露目で示した大きな期待感。その後、ライブを重ねるたびに、そして新曲を発表するたびに、それはさらに大きく膨らんでいき、やがて“確信”として、あるいは“新たな希望”として我々の目の前に提示された。そんな風にリリスクは“最強の5人”として戻ってきたのだ。

難易度の高いフロウを事もなげに、そしてあくまで“可愛さ”を維持しながら聴かせるという点では唯一無二のラッパー、hime。その情感溢れる歌と凛としたラップで耳目を奪うのみならず、リリスクの揺るぎない支柱として君臨するminan。新体制となってからのこの2人の覚醒ぶりが、現在のリリスク大躍進の大きな要因であるのは間違いない。だが、新加入の3人がもたらした“新風”も極めて重要な要素だ。アイドル性たっぷりの笑顔と類い稀なるコミュニケーション能力で観る者全てを魅了するhinako。LAで培ってきたダンススキルとはっちゃけた性格、そして物怖じしない推進力でステージ上やフロアに新たなグルーヴを巻き起こすrisano。今やminanと双璧を成すまでとなったヴォーカル、独特の愛らしさを醸し出すフロウ、そしてその柔らかな空気感によってじわじわとオーディエンスを惹きつけるyuu。

そんな5人が、新体制として初となるアルバム『WORLD’S END』をリリース。ジャケットはかの江口寿史(リリスクの2013年のアルバム『date course』も手掛けている)。作家陣には、坪光成樹、高橋コースケ、大久保潤也、泉水マサチェリー、ALI-KICKといったお馴染みの面々に加え、スチャダラパーのBose、SHINCO、そして、かせきさいだぁ、思い出野郎Aチーム、Ryohu(KANDYTOWN)といった面々を迎えている。これまでのリリスクの作品同様、コンセプトアルバムの様相を呈しているが、お馴染みのスキットは冒頭のみ。通底するテーマを設けつつも、それを殊更“コンセプトアルバム”として打ち出すのではなく、一曲一曲を強力なキラーチューンとして提示している印象だ。だが、いささか矛盾する物言いになるが、一曲一曲が充実しているがゆえに、加えてテーマが通底しているがゆえに、アルバムとして一気に聴くことができる。とりわけ「DANCE WITH YOU」から「Hey! Adamski!」、そして終焉「WORLD’S END」へと向かう流れは見事だ。

そしてこのたび、hinako、risano、yuuの新メンバー3人にお話しを伺った。ステージ上から感じられる魅力を再認識したのみならず、まだ隠し持っている新たな一面を垣間見ることもできた。さらにはメンバー同士も知らなかった新事実も(?)。じっくりとご一読ください。

適当にポンポン押していって、たまたま開いたらオーディションがあって、押して、はい!(hinako)

――risanoさんはLAに留学されてたんですよね?

risano:はい、そうです。

――それはダンス留学みたいな感じだったんですか?

risano:そうですね。小さいころから歌って踊るのが大好きで…。ダンサー/シンガーになりたいって思いがあったんですが、「歌が苦手」っていう気持ちが自分の中であったので「ダンス一本にしようかな」と思ってロサンゼルスに行ったんでけど、そこでリアーナさんのコンサートを観て「リアーナになりたい!」って思ったんです。その時「歌って踊りたい」っていうのを改めて確信しました。

――リアーナが原点だったんですね。で、Twitterを拝見すると、先日ジョディ・ワトリーを見に行ったんですよね?

risano:はい。つい最近。

――そこにダンスの師匠がいらっしゃったとのことで。

risano:そうなんですよ。

――で、その時呟かれていましたけど、リリスクに入る前にジョディ・ワトリーのライブで踊っていたんですか?

risano:そうなんです! 同じ舞台で去年、加入前に。“ジャパニーズダンサー”として2人選ばれた内の1人として。

――それはロスから“来日”したんじゃなくて、日本で?

risano:日本にいた時です。「踊って」って師匠に言われて、「うっしゃー!」って(笑)。

――ある意味、そういう“洋楽”志向、“ダンス”志向があったrisanoさんが、リリスクメンバーに応募っていうのはどういう経緯で?

risano:そうですね。日本に帰ってきて「アーティストになりたい」ってずっと思っていて、アイドルはあんまり意識して見たことはなかったんですけど、たまたまYouTubeでリリスクさん…リリスクさんだって!(笑)…を見て、「え、これ、アイドル? こんなにカッコいいアイドルさんがいるの?」って思って、どんどん調べまくって、止まらなくなって……応募まで至りました(笑)。

――一番最初に見たのは何でした?

risano:なんだったけな…。「PRIDE」! カッコよかったですね。YouTubeが好きで結構見ていて、“関連”で飛んできました。

――yuuさんは?

yuu:私もずっとダンスやっていて。私の夢も「歌って踊るアーティストになること」だったんです。小学校2年生の時からダンスを始めて、最初はプロダンサーになりたくて…。ダンサーとして結構大きいスタジアムとかで踊らせてもらってたんですよ。でも、やっぱりrisanoと同じで、目が行くのは歌手の方で。バックステージとかでお会いするじゃないですか。もうなんてカッコいいんだろうと思って、そこから私も歌に興味を持ち始めて。で、中学生の時に歌を始めて、ずっと歌とダンスを習ってました。ユニットを組んだりもしていたんですけど、その後東京に出てきて…。でも、私と同じ目標を持つ子が周りにいなかったんですよね。なんか、すごい孤立感を感じでしまって。で、いろいろあって一回姫路の実家に戻っちゃったんですよ。しばらくはダンスも歌もやめちゃって。でも、東京で教わっていた先生が、「お前と同じことを言っている子がいる」って紹介してくれて…。それがrisanoだったんです。で、2人で連絡取り合って。

risano:その先生からyuuの連絡先を教えてもらって、「はじめまして」って(笑)。

yuu:「risanoです」みたいな。

risano:「東京来るとき教えて」って言ったら、すぐ教えてくれて。で、朝、吉祥寺で会ったんだよね。

yuu:朝、モーニング食べながら、初めて会うっていう(笑)。お互い夢語り合って、「こういうことやっているんだよ」っていう動画見せあったりして…。なんですかね…。一度歌もダンスもやめた時に、やっぱり心の中でモヤモヤがあって…。ずっと続けてきたものをこのままやめてしまってもいいのかな、って…。そんな時にrisanoが声をかけてくれたんですよ。「yuu、どうしてる?」みたいに。ずっと気にかけてくれていて。私も何回か東京に行ったりしていて、で、「リリスクのオーディションがあるんだけど」ってなって…。「もし、まだやる気あるならやらない?」って言われて。「もう、これはやるしかない」と思って、最後のチャンスみたいなくらいで意気込んで行ったんですよ。オーディションを受けるのも久しぶりすぎて、めっちゃ緊張しました。でも、自分を出し切っちゃえと思って、全部アピールして、受かって、っていう…。まさかだったんですけど。当時プロデューサーさんとかには、risanoと知り合いだっていうことは言ってなくて。

――採用する側は、“繋がって”っているのを知らなかったんですね?

yuu:知らなかったですよね?

マネージャー氏:なんか、後半に「パフォーマンス・オーディション」みたいなのがあって、その時に「やけに急に仲良いな」みたいな感じはありましたけどね。

――なるほど。そういう疑問はあったと。

マネージャー氏:「急に接近したな」みたいな…。

――では、hinakoさん。

hinako:私は…Twitterで、オーディションかなんかで調べて、パッと出てきて…。そしたらこうなりました(笑)。

――調べたのは調べたんですか?

hinako:調べたのかなぁ…。

――聞いたところによれば、Twitter開設したら「フォローしましょう」って出てきた、とか…?

hinako:あ、出てきたんです! そうです! お勧め欄から出てきたんです。

――でも、それが出てくるっていうことは、やっぱりそういうものを、アイドルなのかヒップホップなのか、を調べていたんですか?

hinako:最初の時点で、たぶんアイドルをフォローしようと思って調べていたんだと思います。でも、リリスクをフォローしているとは分かっていなかったです。たまたまフォローしていた感じです。

――アイドルに興味があったんですか?

hinako:興味あったというか、友達きっかけで別のオーディションを1回受けたことがあって。でも、それは体調不良で行けなくて。ちょっと悔やんでいたというか、「どこまでいけたのか知りたかったな」って気持ちはあって…。で、そこからTwitterやろうと思って始めて、フォローして。最初20人フォローしなきゃいけなくて、で、アイドルかなんか調べて、適当にポンポン押していって、たまたま開いたらオーディションがあって、押して、はい!

――すごい運命ですよね。それ、出てこなかったら今いないかもしれないですよね。

hinako:いないと思います。

risano:そういうことだよね。

――なんかでも、そのエピソードはすごいhinakoさんらしいですよね。

hinako:あ、本当ですか?

――いろんな意味で(笑)。

hinako:なので、あんまりオーディションっていう感じもせずに、私はもう「遊びに来た」って言ったら悪いですけど…

risano:悪い、悪い(笑)。悪すぎる!

hinako:自分がどれくらいやれるのか知りたいなと思いましたし、もし「運命なら受かるだろう」と若干思っていた部分もあります(笑)。

――なんかいろいろと“強い”ですね…。

想像以上にお客さんの反応がすごくて、皆さん声援もすごくて。「これに負けちゃいかん!」と思って最後まで挑みました(yuu)

――ところで、オーディションを受けた時期っていつごろでしたっけ? 

yuu:2月終わり頃からですかね?

――募集かかったのはいつでした? 旧体制のamiさん、ayakaさん、meiさんが卒業を発表したのが12月21日ですもんね? で、2月26で旧体制ラストライブがあって。

マネージャー氏:その前に何かしら動いてました。

――その前から募集はしてたわけですね? その頃はたぶん、皆さん必死だった…のかはわかりませんが…

hinako:必死でした! 必死でした!

――ファンからすれば、その時って結構衝撃だったんですよね。僕も別のウェブサイトでリリスクさんをずっと追い掛けていたんですが、突然ですよ。2016年12月21日の発表の直前にメールで知らされて…。

マネージャー氏:本当に突然でしたよね。皆さんびっくりさせちゃって…。

――で、あの時「グループは存続する」とはおっしゃってたんですけど、ファンの方々の捉え方はもう「解散」っていう印象でしたから。とりあえず「終わる」っていう雰囲気でしたもんね、あの当時は。

risano:え? じゃあ、もう続けるというのは信じられなくて?

――ええ。「本当に続くのかな?」とか「名前が変わるんじゃないかな」とか…。もしも戻って来るとしても「一年やそこらはかかるだろうな」とか。というか、雰囲気的には「解散」という感じでした。

一同:へー。

――だったんですよ。その頃は、BELLRING少女ハートが「崩壊」したり(編注:その後「There There Theres」に改名して活動再開)、Especiaが解散を発表したりとかで、結構“楽曲派アイドル”界隈は重苦しい雰囲気だったんですよね。なので、そんな状況から考えたら、旧体制が終わって約3ヶ月であの渋谷HARLEMでの新体制お披露目。もう本当に見事な復活ですよ。でも、当の本人たちはそんなことはつゆ知らず…。

一同:はい…。

マネージャー氏:本人たちは案外知らずに。

――そういったことは聞こえてこなかったんですか?

yuu:でもなんか、お披露目後には「入ってくれてありがとう!」みたいなことは言われました。

risano:あ、それは言ってくださいます。本当に。

hinako:一番うれしい言葉ですよね。

risano:そうですよ。だって、一番受け入れづらいのはファンの方だったと思うから。その方たちが「入ってくれてありがとう」って相当すごいことですよね。もう本当にありがたいです。

hinako:最初から本当に良い環境でやらせてもらっているっていうか…。なんか上からになっちゃいますけど、すごい基盤がしっかりしてたから、私たちがすんなり入れたんだと思います。あと、minanさんとhimeがもう「みんなで頑張ろうね」って合わせてくれたり、引っ張るところは引っ張ってくれたりして、やりやすい環境を作ってくれてたんですよね。

risano:それに、残っている2人こそ一番不安だったと思うんですよね。「どうしよう?」みたいなことを思ってて、不安もあったと思うんですけど、そんな中で一生懸命指導してくれて。

hinako:振り付けもラップの仕方も丁寧に教えてくれたんです。

risano:そういう時も私たちに不安は一切見せなかったよね。で、インタビューを受けた時に二人の言葉を聞いて初めて「えっ、そんなに不安だったんだ」って知って。

yuu:当時のことを聞いてね。

――ファン側からも、minanさんとhimeさんの不安は見えなかったんですけど、ファンの中には本当に不安だった人もいたと思いますし、すごく落ち込んでいた人もいたと思うんですよね。で、あのHARLEMでのお披露目ですよ。もちろん新しい体制に批判的な人もいたとは思うんですけど、あの日のHARLEMで大半の人が「安心」したというか、「リリスク復活した!」って思ったと思うんですよね。新メンバーの皆さんのことも温かく受け入れたというか…。それだけ不安を解消し、期待に応えたパフォーマンスだったと思うんですけど、やっている側はどうだったんですか?

risano:楽しかった!

――楽しかった!確かに楽しそうでしたよね(笑)。

risano:(笑)。いや、あの日をずっと楽しみにしてたんですよ。もう毎日ものすごく練習したので自信満々だったですし、いろんなところで踊っていたので不安もなかったんですけど。でも、本番前っていつも緊張してたので、その日も…。もう心臓ぶっとぶかと思うくらい「どうしよう!?」と思って。で、ステージ出て皆さんの反応を見たら、めっちゃ楽しくなりました(笑)。「やばい、楽しい! なんだ、これ?」って(笑)。もうキャーキャー言ってくれて、「えー!?」みたいな(笑)。10数曲歌ったんですけど、もうあっという間でしたね。「え、もう次、最後?」みたいな。一瞬の出来事のように感じました。

――お二人はどうでしたか?

yuu:そうですね。私も結構あっという間に感じて。あっという間だったんですけど、緊張と不安と入り混じっていて…。risanoが言ったように「ステージは踏んできているから大丈夫だ」って自分に言い聞かせつつも、いざ出てみると、ダンスの時とは全然違うんですよね。ダンスは振り付けだけに集中できるじゃないですか。でもリリスクでは、自分の歌のパートもあるから、「次の歌詞」とか、そういうのも頭に入れておかなきゃいけないので…。それに私は、アイドルっていうものを知らなかったので…。でも想像以上にお客さんの反応がすごくて、皆さん声援もすごくて。「これに負けちゃいかん!」と思って、そんな気持ちで最後まで挑みました。

――いわゆる“アイドル”には独特の文化がありますよね。まあ、リリスクの場合は、アイドルの域を越えた部分もあり、でも、アイドル性もやっぱりあり、って感じですけど、リリスク現場には、やはりアイドル特有のものもあって…。なんていうか、客席からも盛り上げなきゃいけない、みたいなのがあったり、コール&レスポンスがあったり…。そういうのは初体験だったわけですよね? 例えば、その後の特典会なども。

yuu:そうですね。

hinako:それは初めてだったね。

yuu:緊張したよね。

risano:いや~本当に緊張した。ちょっとびびってたぐらいなんですよ。「え~、握手???」って思っていたんですけど、いざやってみたら、皆さん感想とかをすごい言ってくれて…。「めちゃくちゃ良かったよ」とか、元気の出ることばっかり言ってくれて優しいなぁ、と思って。握手してお話ししてもすぐに終わっちゃうので、「え、もう終わり? もっともっと!」みたいな。特典会は本当に楽しくて、今でも楽しみの一つですね。素直な意見も聞けるので嬉しいです。

――hinakoさんはいかがでした?

hinako:私は…長いと感じたんですよね。

――長かった?

hinako:自分のパートが「来ないで、来ないで」と思いながら、「あー、来た」って思って、また歌って。「またしばらくない」って思って、「あー、また来る」の繰り返し(笑)。もう長かったですね。でも、すごく楽しかったのは覚えてます。ファンの方々の盛り上がりを見て、「何だ、この景色は!」ってびっくりしながら歌いつつ、でも緊張もしていて。いろんなこと考えていましたね。やっぱり余裕がなかったのか、自分のことに精一杯で。余裕はなかったです。

「やばい、食べ終われない、はい」ってhimeに差し出したら、パクンって食べたから「おー、ナイス!」とか思って(笑)(risano)

――で、そのお披露目ライブから、今で約1年ですよね? なんかもう、ものすごい勢いで進化していますよね。まあ、あんまりべた褒めするのもなんですが、でも本当にそうですから。それは僕のみならず、周りの皆さんも、ファンの方々もそう思ってると思います。そういう意味では、皆さんご自身で「ここで変わったな」みたいなきっかけってありますか? きっかけとなったライブとか…。

yuu:夏にminanさんが骨折して、今までのフォーメーション・パフォーマンスができなくなったんですよね。動けない分、他にできることないかってなってメンバーとスタッフで話してて「各々自由にステージングしてみていいよ」ってプロデューサーがGO出してくれて。そこからが結構それぞれの見せ方とか、個性が立ってきたのかなって思います。

hinako:「変わった」っていうか、「ようやく慣れてきたな」って思ったのは、リキッドルームのワンマン(編注:2017年12月16日)ですかね。あれは大きかったなって私は思っていて…。あの大きな会場に自分たちのファンだけでこんなに集まってくれるんだ、って。あの日も、もうすごい緊張していたんですけど、でもライブがすごい楽しかったって思って。もっと良いものを見せたいなって思ったし、やっぱりhimeとminanさんも、もちろんまだまだ目標ではあるんですけど、自分も頑張って、肩を並べられるくらいになりたいなって思いました。それに、もう周りの人たちがめっちゃ支えてくれているから、それに応えなきゃっていうか…。

risano:ちゃんとやらなきゃ恥ずかしいよね。幸せすぎる環境を作っていただいているので、それに「ついていかなきゃ」って必死になっているから成長できたのかなって思います。

yuu:ホントそうだね。

――真面目な3人ですね(笑)。まあ、皆さんたくさんライブをやっているので全部は追い掛けられないですけど、僕は要所要所で皆さんを観てきたつもりです。で、僕が「すごく変わったな」って思ったのが、昨年のTIFのヒートガレージでのライブ。Zepp DiverCityでやったやつですよ。あのライブですごい変わったなと感じました。

hinako:あぁ、あった。

――あの時、risanoさん、ステージ上でバナナ食べたでしょ?

risano:ああ、食べましたね。

yuu:そうだ、そうだ。

――バナナ食べるっていうのは、あの頃のステージでは毎回やってたんですか???

risano:いえいえ全然。初めてでした。

――あの時だけですか?

risano:はい。たまたまお腹が空いていて…。

――アハハ(笑)。

risano:マジです。バナナを家から持ってきていたので、それを衣装のリュックサックの中に入れてたんですよ。

hinako:本番前にrisanoが「お腹減った」って言っていて、「えー、今?」みたいな話をしてて(笑)。「なんか持ってるかも」って言いながらリュックの中を見たらバナナが入ってて…。

risano:「あ、バナナ入ってる」って(笑)。

hinako:「食べたいな~」みたいなこと言うから、「ステージ上で食べれば?」みたいなことになって。プロデューサーのキムさんも「いいんじゃない?」って(笑)。

risano:別に超否定じゃなかったので、「お、いいのかな」と思って。で、「お腹空いたら食べよう」って思っていたら、まじでお腹が空いてきて。歌っている間に…。いや、すごい体力使うじゃないですか。で、プルプルしてきたから、これはやばいと思って、もう食べました(笑)。

――いや、で、それを食べたのももちろん衝撃的だったんですけど、himeさんにも食べさせたでしょ?(笑)

一同:ハハハ(笑)

risano:結構大きくて食べきれなくて…。で、次、私の番だったんですよ。もうそろそろ来ると思って、「やばい、食べ終われない、はい」ってhimeに差し出したら、パクンって食べたから「おー、ナイス!」とか思って(笑)。

一同:(笑)。

risano:食べてくれたんですよ!

――あの瞬間ですよ! リリスクのフェイズが変わったのは! あれが象徴するように、あの時期からステージ上の自由度がものすごく増したな、って感じたんですよね。以前のリリスクにはいわゆる“振り付け”がありましたけど、新体制の曲って基本的には振り付けはないですよね。で、ちょっとスタッフの方から聞いたんですけど、「自由にやってみようよ」っていう提案をされたのがhimeさんだったとのことで…。

yuu:そうですね。

hinako:「振り付けしないで自由に自分を表現するの、どうですか?」みたいなことを相談してました。「そっちの方がかっこいいんじゃないですか?」って。

マネージャー氏:ライブ前に打ち合わせを毎回するんですけど、プロデューサーとDJとメンバーで。その会話の中で出てきました。

――それはいつのことだったんですか?

yuu:TIFの前?

マネージャー氏:TSUTAYA IKEBUKUROの楽屋だったと思います。で、その後TIFのスマイルガーデン出演前に、もう1回その話をhimeがしていて、たぶんそっちの方がメンバーの中で印象が強いと思うんですけどね。

risano:そう。「もうやっちゃいなよ」みたいな。「じゃあ、『photograph』だけやってみよう」って言って、1回やってみたんですよ。

yuu:そうだそうだ。そうだね。「photograph」か。

risano:「photograph」はフリーにさせていただいて。そしたら「お、いいんじゃない?」ってなったんですよね。

――僕は旧体制の時に4回ほど取材させていただいたんですが、himeさんが参加したのは1回だけだったんですよね。で、その時の印象もそうですし、ライブでのイメージももっと大人しい印象で、あんなにハジける人だとは思わなかったんですよ。僕がリリスクに注目し始めたのはhimeさんが加入された直後だったので、まあ当初は遠慮もあったのかもしれないんですけど、新体制になってあんなに変わるとは思わなかったです。

risano:確かに。私も、オーディションの前とかかなり研究してたんですけど、himeは「めちゃ静かな妹キャラ」みたいな印象でした。そうそう。でも、本質というか、今のhimeが本当のhimeなんじゃないかなって思います。たぶん私たちが子供すぎて(笑)、「これは私がしっかりしないと駄目だ」って思ったんじゃないですかね。それで積極的に意見を出し、率先してハジける。そう思わない? だって「本当に私より年上?」とかよく言われてましたもん。

yuu:あー、それはよく言われます。

risano:それでhimeも「minanさんと一緒に引っ張っていかなきゃ」って思ってくれたんだと思います。

yuu:それはそうかもしれない。

オーディションの時に「この子が受かったらリリスクは売れる」って思ったぐらい(笑)(risano)

――さて、ここで皆さんの素顔を少し探ってみたいと思うのですが、皆さんお互いをどう見ていますか? まずはrisanoさんから。

yuu:risanoはとにかくライブでみんなを引っ張ってくれる存在だと思います。

hinako:risanoが場の盛り上げ役になって、ムードを作ってくれる。

risano:へぇ~!? そう?

hinako:雰囲気を作ってくれたり、あとガヤとか。私たちにはできないっていうか…。

yuu:risanoにしかできない。

hinako:英語とかもすごく入れてくれるから、ライブが華やかになるというか。risanoがいることで”盛り上がり度”が全然違ってきますね。

yuu:“そのライブならでは”のものが毎回作れると思います。

――やっぱり”西海岸ノリ”がありますよね。

risano:そうですよ。プロデューサーのキムさんに「ガヤとか全然入れていいよ」とか言われた時も、どんどんやりました。「やってみな」って言われたことは、どんどん挑戦しています。やっぱり最初は失敗するのが怖いんですけど、「怒られても勉強だ」って思うことにして、いろいろ入れてみようと思っています。じゃないと、変わらないじゃないですか。それは意識してやっていますね。

――それこそがリリスクの新しい“風”というか“色”ですよね。でも、ステージ上では自由奔放な印象がありますが、こうしてお話ししてみると真面目ですよね。

risano:真面目ですかね。確かに学校も一回も休んでないですし遅刻もしてないです。宿題も絶対やってました。熱もちゃんと金曜日に出して日曜日に治す(笑)。

hinako:それが真面目なのか(笑)。

risano:(笑)。まあ、負けず嫌いなのと、しっかりはしていたかもしれないです。ルールは守っていました。日本のルールは(笑)。

yuu:日本のルール(笑)。

――あー、なるほどね。もしかしたら、外国人的な感性で、日本人よりも“日本的な厳格さ”に自覚的なのかもしれないですね。

risano:そうですね。それはあるかもしれない。

――では、続いてyuuさんについて。

hinako:yuuはもう歌唱力! minanちゃんと掛け合いとか2人で歌うパートが多くて、それが綺麗なんですよ。minanさんはもちろんだけど、minanさんについていっているyuuもすごいなって思います。

risano:ね。すごいです。本当綺麗。そして、癒されますね。癒しキャラです。どこにいても癒される。

yuu:ありがとうございます(笑)。

risano:この笑顔に癒されます。パワーストーンじゃなくて、そういう感じの…。石になっちゃった(笑)。

――アロマみたいな?

risano:そう、アロマ的な感じ。それです、それ! 癒される~。

yuu:アロマ、うれしい!

risano:あと、意外と天然だったっていうのを、私はリリスクに入ってから知って、可愛いなみたいな。本当に天然だよね。

hinako:なんか、いじられ役なんですよね。

yuu:常に。

risano:でもそれをポジティブに、「エヘ」っていう感じで。

hinako:バランスが取れていると思います。なんかめっちゃ取れているよね。グループ全体の。

――僕もそれすごく思いますね。

risano:それに、私は2人のことを本当に尊敬してます。2人だけじゃなくてもちろんminanちゃんもhimeも。

――なるほど。僕が思うのは、お二人のキャラが強いじゃないですか。risanoさんは推進力がありますし、hinakoさんはコミュニケーション能力がハンパない。

risano:あと滑舌の悪さとか。

hinako:うるさいわ(笑)。

――その中で、yuuさんには吸引力、惹きつける力があるように思うんですよね。

risano:分かります。

――あまりバーンと出るタイプじゃないと思うんですけど、その分引き込まれるというか…。

risano:だって、見ているだけで可愛いじゃないですか、もう。

yuu:吸引力なんだ。

hinako:ダイソン!ダイソン!

risano:超羨ましい!

――逆に目立ちますよね。

risano:はい。そう思います。

yuu:ちょっと、今後「吸引力」使わせていただきます(笑)。

――ぜひぜひ!

yuu:うれしい。えへへ。

――では、続いてhinakoさん。

yuu:hinakoはすごい努力家。レコーディングとかでもぐんぐん上手くなっていくんですよ。

risano:真面目。そして頑張り屋。

yuu:絶対二度は間違えないっていうか…。だから見えないところで一生懸命やっているんだなって思います。

hinako:ありがとうございます(笑)。

risano:hinakoはミニーちゃんだと思っているんですよね。

――ミニーちゃん?

risano:一番癒されるアイドルってミニーちゃんじゃないですか。本当にディズニーに行ってくれって思うほどアイドルですよね。

yuu:第二のミニーちゃんかも。

risano:こんな可愛い子見たことないと思っていて。オーディションの時に「この子が受かったらリリスクは売れる」って思ったぐらい(笑)。

yuu:言っていました。それ憶えてます。

risano:自分の結果をまだ知らない時に(笑)。

――誰目線だって感じですが(笑)。

risano:自分の結果知らないけど、そう思っていて。hinakoを見て「よっしゃ、来た、来た、来た」って思って(笑)。

hinako:risanoと初めて会った時に言われたのがそれでした。いきなり「絶対受かるよ」みたいな。私からしたら「なんだこいつ」ですよ(笑)。「誰?」みたいな(笑)。

risano:あなたの顔が可愛いから見ておいたの。絶対受かったらリリスクいけるって。「一緒に受かりたい」って言いました。

――プロデューサー目線ですね。

hinako:しかもオーディション会場出てからですよ。普通に1人で歩いて帰るじゃないですか。もう後ろからポーンみたいな。

risano:「hinakoちゃんですよね?」みたいな。

hinako:変なやつにつかまったって思って(笑)。

――その推進力ですよね。

hinako:いや、そう。だから引っ張り上げられましたね。risanoが頑張ろうって言うから、「あ、なんかうちいけるかも」と思ったり。

risano:そう。褒めると伸びるタイプですね。

――そういう意味では“最強の3人”が集まったわけですよね?

risano:そうなんですよ。私の理想の3人がそろいましたね(笑)。プロデューサーか!?っていう…(笑)。

――risanoプロデューサーが思い描いくリリスクが完成した、と。

risano:そうですそうです。

どうやったら彼女感が出せるか考えてます(hinako)

――では、そろそろアルバムについてお話ししましょう。率直にどうですか?

hinako:まず、作家陣がすごいじゃないですか。すごい方々に作ってもらっているので、そうした曲たちが武器になるんじゃないかなって思いますし、いろんな方に注目してもらえる機会だと思うので、それをちゃんと見せられるようにやりたいなって思います。

yuu:まずは初めてのフルアルバムで、ライブで今までいろんな曲をやってきたんですけど、今回のアルバムは7曲書き下ろし。なおかつ、どれも今までになかった表現ができたかなって思っていて…。

――今までのリリスクになかった、ということですか?

yuu:そうですね。新体制になってからのこれまでのリリスクにもなかったというか…。メンバーの出てなかった部分が出てきているのかなって。客観的に見ても、「risano、今回こんなところすごいじゃん!」とか「hinako、ここいい!」とか、さらに新たな魅力が出てきていると思いますね。なので、みんな言っているんですけど、全部推し曲っていうか…。「どの曲がいい?」って言われたら、選べないくらい全部色が違うんですよ。

risano:アルバムがいいんだよね、もう。

hinako:最初から最後まで聞いてもらって「一つ」って感じです。

risano:なので、初アルバムで、そんな風に思えることって幸せなだなって思います。本当に。

――なるほど。ではrisanoさん!

risano:いやー、1年でアルバム。マジですんごいことじゃないですか。すごい環境でやらせていただいて。もう本当にすごいですよね。

hinako:「すごい」しか言ってない(笑)。

――(笑)。でも本当にそうですよね。すごいと思います。

risano:本当にすごいことで。だからこそ、ちゃんと表現したいと思って。初めて音をもらった時に、1曲ずつ「こうやって歌おう」っていうのを試行錯誤しましたね。自分でボイスメモを録って、「なんかこの歌い方変だな」と思ったら違うのにしてとか、納得いくまで研究しました。

――真面目ですね。

risano:いやいや(笑)。

――で、各曲についてお聞きします。例えば“好きな曲”っていうと全曲になるわけですよね?

risano:全部です。

hinako:全部がナンバーワンです。

――では質問を変えますと、先ほどyuuさんがからおっしゃってたじゃないですか。「だれのここがいい」とか「ここはだれだれがいい」といった聴きどころというか…。それをどんどん挙げてください。

risano:はい、じゃあ行きますね。「Hey!Adamski!」のminanちゃんの「ファンキーにキメましょ」というパート! もうこの曲大好きなんなんですけど、その一言で「うわー」ってなります。

マネージャー氏:それ、全体を通してrisanoしか言ってないです(笑)。

risano:そうです。このフレーズについては私しか言っていないんですけど(笑)。この曲のいいところはyuuとminanちゃんの2人の掛け合い! ハーモニーがすごいエモいんですよ。

yuu:ありがとうございます。

――他には?

yuu:私は「消える惑星」っていう曲が好きで…。みんなも言っているんですが。

risano:みんな好きだよね。

yuu:ヴァースのメロディを、1番はhinakoで、2番は私が歌っているんです。で、「きっと君は夢の中」っていうのがあるんですけど、私が確か先にレコーディングして、後からhinakoのを聴かせてもらったんですけど、全然違うと思って。“恋”に落ちちゃったんですよ(笑)。

risano:やられちゃった?

yuu:そう。そうなんです。なんか「こんなにも違うのか!」と思って。私のは割と溌剌としている、サバサバした感じかな、って思ってるんですけど、hinakoは本当に“ザ・女の子”って感じで。そういう違いもファンの方に楽しんで欲しいですね。逆にrisanoは、今回フロウが結構変わったというか、“risano節”みたいなものが出てきていて、そこが聴きどころというか、超かっこいいと思うんですよね。最近はそれがライブにも生かされてきていて、「さっきの超良かったよ」って実際に言ってます。

risano:言ってくれたよね。

yuu:そう。なので、新しい書き下ろしの楽曲では、みんな成長してるってことを随所に感じてもらえると思います。

hinako:私がこのアルバムで好きなのは…。himeの振り幅がすごいんですよね。カッコいいのもできるし、可愛いのもできるんですよ。だから、hinakoが可愛いのでいくなら、私はカッコよくいくみたいな、そういう切り替えができるんです。私は、もうか可愛い一択(笑)。もう本当に「どうやったらいかに可愛く歌えるか」しか考えてないんですけど(笑)。だから、『Hey!Adamski!』とかも、himeがめっちゃかっこいいんですよ。「ずっとずっとずっとその先も「今」が続きますように」っていうところが、もうスゲェなと思って。可愛いにカッコいいを併せられたら、敵わないですよ。マネしようかなと思ったけど、無理だと思って。こうやってバランスを取ってくれる存在がいて、minanちゃんのような軸がいて…。

risano:すごいね。みんなちゃんと考えているよね。私は考えたことなかったです、そういうの。

hinako:リリスクを見て、誰かが上手いとかじゃなくて、全員が全員の引き出しを引き出せるような感じなのかなと思っていて…。

yuu:私もそれ思います。一つの曲で「可愛いい」も「カッコいい」も楽しめる。

hinako:みんながいるから1曲になるんだよね。

――hinakoさんは、可愛さを出すのにいろいろ研究されているんですか?

risano:教えて~!

hinako:私は…どうやったら彼女感が出せるか考えてます。

risano, yuu:おー。

――2人から「お~」が出ました。

risano:なるほど。ちょっと勉強します。

hinako:私にできることは、やっぱり楽しさを声で伝えること。レコーディングではライブの楽しさを音源に入れることなのかなと思っているので、私はもうレコーディングの時もすごい笑顔でやってます。怖いぐらいに(笑)。マイクに向かって、もうずっと笑顔で。「うふー」みたいな感じでやっているので。

――笑顔はhinakoさんの最大の武器だと思うんですけど、それをレコーディングでも?

hinako:やってます。マイクに向かって。全力で! もし自分がライブでやるならこうやって歌うんだろうなって思いながらやってます。

――彼女感っていうのは、どうやったら出るんですか?

risano, yuu:教えて。知りたい。

yuu:全然違うんですよ。本当に私と。なんか耳元で囁く感じっていうんですか。

hinako:そう。私は囁くっていうか、電話で「もし音声メッセージで好きな男の子に伝えるとしたら」とか考えます。

risano:素晴らしい!

yuu:素晴らしい!

hinako:なんでよ(笑)。

yuu:いや、本当に。

risano:ぜひアルバムで聴いて確かめていただきたいですね。

――ということは、やっぱりそういう経験値が高いのでしょうか?

hinako:いや、それがないんですって。ど田舎から出てきたので…。

――え、ど田舎なんですか?

hinako:そうです。新潟のど田舎で。

――新潟なんですね。

hinako:はい。高校までずっと、本当に「みんなが幼馴染み」みたいな環境で育ってきたので、もちろん恋愛なんかないですし。

――では、“彼女感”は何を参照したのでしょうか? 少女漫画とか?

hinako:私、ドラマが好きで。すごく感情移入しちゃうんですよ。ボロボロに泣くし。イライラしたらお菓子とか投げたりとか(笑)。

risano:1人で?

yuu:お菓子投げる?

hinako:そう(笑)。

――ドラマの話にイライラして?

hinako:そうです。「私だったらこうするのに」みたいな。

――悪役の人とか本気で憎んじゃうみたいな?

hinako:そうです。本気で憎んじゃう。イライラしてテレビを消しちゃいます。

――ある意味、騙されやすいですね(笑)。

hinako:というくらい、何でも自分に置き変えちゃうんですよね。人の話を聞くときも、全部自分に置き換えて聞いちゃいます。

yuu:素敵だね。

――でも、そういう意味ではやっぱりコミュニケーション能力が高いんだと思います。相手の立場に立って聞いて、受け入れることができる。

yuu:素晴らしい!

hinako:どうも、どうも、どうも、どうも(笑)。じゃあ、私から聞きたいんですけど、2人はどういうことをイメージして歌ってるの? 気になる。すみません。私インタビューワーじゃないのに。

――いえいえ、聞きたいです。いい質問です!

yuu:歌詞は読み込みます。risanoは何を考えて歌っているの?

risano:えー、何考えてるかな?

yuu:歌詞は読むよね、まず?

risano:はい、読みます。

hinako:歌詞の意味考えるよね?

risano:考えるけど、よく分かってない。よく分かっていないですけど、逆に何も考えないのかな? けど、私は音楽大好きだから、耳の残るものにしたいなとは思います。“想い”だけかな。パッションと想いをぶつけているだけ。

hinako:感覚ですよね。risanoは直感で生きているタイプだと思う。

――じゃあ、歌詞を深く掘り下げるというより、耳に引っかかるようなフロウをしようと心掛けている、と。

risano:ラップはそうかもしれないです。あとは、リズム。もうとにかくビートは大切にしていて。

――ノリが最高ですもんね。

risano:いやいや。

hinako:最高ですよね。yuuは?

yuu:そうですね。歌詞はすごく読み込んで、意味も考えるんですけど、自分で作り込みすぎちゃうと逆に駄目だなと思っていて…。なので、ある程度のところまで自分で考えるんですけど、実際にディレクションしてもらって初めて「聴く側にはそういうふうに聴こえるんだ」とかが分かるので。客観的な視点は大事にしてますね。あと自然体にっていうのを心掛けてやってます。なんかお客さんに「喋っているようなフロウだね」って言われたことがあるんですよ。なので、歌で自分の個性を出す分、ラップは自然にできたらいいなって思いますね。

――歌詞にしても、解釈の仕方、その提示の仕方もそれぞれ違いますね。

hinako:違いますね。こんなに違うとは! 初めて知った。今知りました。すごい貴重な機会をありがとうございます(笑)。

――いえいえ! いい質問をありがとうございます。

hinako:いえいえ、ありがとうございます。初めて知った。そんな感じで歌っているんだ。

――では、そろそろ時間ですので、最後に改めてアルバムの聴きどころをお願いします。

hinako:“時の流れ”を一緒に楽しんで欲しいなって思います。夏はこのアルバムの曲をもう全面に出していきますので、ライブやイベントに聴きに来て欲しいですし、一緒に夏を感じて、夏を終われたらなって思います。でも、本当にすごい作家さんに曲を作っていただいているので、その方々の名前に傷をつけないように、そして、名前に乗っかってでも売れたいなって思います!

――続いてrisanoさん。

risano:ファンの方にはアルバムの最初から最後まで、この曲順でじっくり味わっていたたきたいと思います。あと、スチャダラパーさんが好きとか、かせきさいだぁさんが好きとか、ジャケットの江口さんが好きっていう方々にもぜひ手に取っていただきたいなって思います。それが知ってくれるきっかけになったらいいなって。

――では最後にyuuさん。

yuu:さっきも少し言わせていただいたんですけど、この夏の始まりから終わりまで、ずっと聴いていただきたいアルバムですし、それぞれの曲に色があるので、これを聴いてエモまってほしいです。エモまってください!

――あー、ありがとうございます! 「Speak emo」の「emo」を連呼していただき…。

yuu:2回言っちゃった(笑)。

(取材・文:石川真男)

lyrical school 商品情報

発売日:2018/06/19
タイトル:WORLD’S END

■CDフルアルバムバージョン
品番:BRTW-1054
価格:¥2,500+税

■アナログレコード12インチ バージョン
品番:BRTW-1055
価格:¥4,000+税


【CD収録内容】
<アルバム収録内容>

01.-PRIVATE SPACE- (skit)

02.つれてってよ
作詞:SUEKKO LIONS© / 作編曲: 坪光成樹 高橋コースケ

03.消える惑星
作詞:SUEKKO LIONS© / 作編曲: 坪光成樹 高橋コースケ

04.High5
作詞:BACCAS / 作編曲:Hercelot

05.夏休みのBABY
作詞: 大久保潤也(アナ)&泉水マサチェリー(WEEKEND) / 作曲:泉水マサチェリー(WEEKEND)

06.常夏(ナッツ)リターン
作詞: Bose(スチャダラパー) かせきさいだぁ / 作編曲 : SHINCO(スチャダラパー)

07.オレンジ
作詞: Ryohu(KANDYTOWN) / 作編曲:思い出野郎Aチーム

08.CALL ME TIGHT
作詞: 大久保潤也(アナ) / 作編曲:Anutha

09.Play It Cool
作詞: MELLOW YELLOW / 作編曲: Anutha

10.DANCE WITH YOU
作詞: 大久保潤也(アナ) / 作編曲:Anutha

11.Hey!Adamski!
作詞:ALI-KICK / 作編曲: ALI-KICK

12.WORLD’S END
作詞: 大久保潤也(アナ) &泉水マサチェリー(WEEKEND) / 作編曲:泉水マサチェリー(WEEKEND)

lyrical school ツアー情報

lyrical school tour 2018 “WORLD’S END”

(前半戦)
2018年7月1日(日) 14:00OPEN/14:30START@沖縄cyber-box
2018年7月7日(土) 16:30OPEN/17:00START@横浜BAYSIS
2018年7月8日(日) 14:30OPEN/15:00START@高崎club JAMMERS
2018年7月14日(土) 18:00OPEN/18:30START@HEVEN’S-ROCK宇都宮VJ-2
2018年7月15日(日) 14:30OPEN/15:00START@仙台space ZERO
 出演:lyrical school、callme ※2マンライブ
2018年7月22日(日) 14:30OPEN/15:00START@新潟GOLDEN PIGS RED
 出演:lyrical school、Maison book girl ※2マンライブ

(後半戦)
2018年9月2日(日)13:00OPEN/13:30START@札幌Bessie Hall
2018年9月8日(土)17:30OPEN/18:00START@福岡 Early Believers
2018年9月29日(土)16:00OPEN/16:30START@京都 CLUB METRO ※GUESTあり
2018年9月30日(日)16:00OPEN/16:30START@神戸 太陽と虎 ※GUESTあり
2018年10月6日(土)16:30PPEN/17:00START@静岡UMBER ※GUESTあり
2018年10月7日(日)18:00OPEN/19:00START@大阪 JOULE
2018年10月13日(土)18:00OPEN/19:00START@VERSUS東海ホール名古屋
2018年10月19日(金)18:00OPEN/19:00START@新木場STUDIO COAST

lyrical school プロフィール

B-GIRLじゃなくてI-D-O-L。唯一無二の6本マイク。

2010年10月清純派ヒップホップアイドル「tengal6」としてオーディションで選ばれたami、ayaka、erika、mariko、mei、yumiの6人で結成。
2012年08月01日T-Palette Records に所属するのを機に「lyrical school」にグループ名を変更。
2013年01月26日mariko卒業、3月17日にhinaが加入。 6月28日リーダーerika卒業、TIF2013にてminanが加入。
2015年12月13日hina卒業、12月20日himeが加入。
2017年2月26日ayaka、mei、ami卒業。
2017年4月18日hinako、yuu、risanoが加入。5月21日新体制お披露目ライブ

メンバー プロフィール

hinako
twitter:@hinako_805

hime
twitter:@hime_514

minan
twitter:@Minan1205

yuu
twitter:@yuuuuuu_1220

risano
twitter:@risano_0928


公式サイト
http://lyricalschool.com/

公式ツイッター
@lyri_sch


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