左から詩絵里、新谷香苗、実玖、山本愛理、鈴川瑠菜
「アイドル戦国時代が叫ばれて久しい」と叫ばれてからさらに久しい。いや、「もう終わりかけている」あるいは「既に終焉している」と唱える向きもあるが、いったいどうなのだろうか。現状を見てみると、離合集散を繰り返し、新陳代謝も激しく、さらには、“戦国の世”を逞しく生き残った者たちや種々様々な新興勢力が入り乱れ、ますます混沌としてきた感がある。そういう意味でも、その顔ぶれは変われど、相変わらず群雄割拠の様相を呈しており、“アイドル戦国時代”はまだまだ続いていると言えるのではないだろうか。
そんな中、南西の地“九州”より、この“戦国”の世に果敢に攻め入ろうとしている新たな一団がいる。いにしえの戦国時代にその名を馳せた九州の武将、大友宗麟や島津義久は、ついぞ都へと進出して天下を獲ることはなかったが、“アイドル戦国時代”に生きるこのフレッシュな武士(もののふ)たちは“翼”を有しており、都へ、全国へ、さらには世界へと羽ばたいていきそうな勢いでシーンに颯爽と現れた。
その名は“九州女子翼”。「九州の女性で描く『カッコよさ』『綺麗』『おしゃれ』『志の強さ』を音楽で表現する」というコンセプトを掲げ、「九州の魅力を全国へと伝える」使命も帯びながら、“アイドル戦国時代”の大空を翔けようとしている。2017年10月に実玖、新谷香苗、山本愛理、詩絵里の4人でスタートし、劇場定期公演と映像展開を主軸に活動。定期公演は既に3回を数え、メンバー全員の“Introduction Movie”も制作、さらには東京、名古屋、大阪への遠征も行うなど、精力的な活動を展開している。だが、なんと言ってもその魅力は、優れた楽曲と瑞々しいパフォーマンスだ。現時点で発表されている「fair wind」「TAKE WING」「私だけのArmor」「Maybe Darling」「絶対零度」の5曲は、サウンドプロデュースを手掛ける筑田浩志の作曲。GALETTe「じゃじゃ馬と呼ばないで」や西恵利香「MUSICを止めないで」といった名曲を生み出してきたこの作曲家は、これら5曲においても、エレクトロ風味を随所に利かせたディスコ/ファンクを特徴とする“筑田節”を炸裂させている。そして、そうした優れた楽曲にさらなる臨場感を加えるのが女子翼たちのパフォーマンスだ。小気味好い筑田ビートと、彼女たちの溌剌としたダンスとの相性は抜群。また、シャープな歌声、パンチのある歌声、かわいらしい歌声、少し影のある歌声などを駆使して様々な色彩を描き出すヴォーカルワークも、楽曲のさらなる魅力を引き出している。
もちろん、まだデビューして半年ほど。歌もダンスもまだまだ発展途上だ。だが彼女たちは、アイドルによくある「拙さを応援で支えてあげなきゃいけない」といった“慈愛”にも似た感覚を抱かせるのではなく、「必ずや成し遂げてくれるのではないか」といったポジティヴな期待感を抱かせてくれる。それこそが九州女子翼の魅力だ。
そしてなんと、3月17日に行われた第3回定期公演より新メンバー 鈴川瑠菜が加わり、5人体制となった九州女子翼。“アイドル戦国時代”という戦場に出陣するにあたり、晴れて“鶴翼の陣”が整ったというわけだ。
そこでこのたびお届けするのが、実玖、新谷香苗、山本愛理、詩絵里の4人体制としては最後となるインタビューだ。グループについて、各メンバーについて、楽しく賑やかに語っていただいた。
そしてさらに、新メンバーとなった鈴川瑠菜にも最速となるインタビューを敢行。どこよりも早くこの新メンバーの素顔に迫った。
4人体制最後のインタビュー
「最初はみんな遠慮してるみたいな感じでしたけど、今はみんな意見を出し合ったりしてます」(愛理)
――まずは、九州女子翼とはどういうグループなのかを簡単に説明していただけますか?
実玖:九州女子翼は、「九州・山口を愛し、日本全国~世界へと翼を広げたい」女子の魅力が詰まったパフォーマンスをお届けするガールズグループです。
山本愛理(以下:愛理):女の子の「志の強さ」とか、女子の「おしゃれさ」とかを楽曲で表現しています。
――なるほど。僕も少し調べさせていただいたんですが、「九州の女性で描く『かっこよさ』『きれい』『おしゃれ』『志の強さ』を音楽で表現するガールズグループ」とありますが、先ほど実玖さんはしれっと「山口」って入れてましたよね?(笑)
実玖:そうなんです(笑)。私と愛理は山口出身なんです。なんですけど、九州と山口はとても近いので、山口は九州の仲間に入れてもらって…。
――あれ?ちょっとコンセプトがブレれてませんか(笑)。
一同:(笑)。
実玖:メンバー4人のうち2人が山口出身っていう…(笑)
新谷香苗(以下:香苗):もう半分がね…。
――ちょっと“九州女子翼”とは言えないですね~(笑)。
詩絵里:こそっと言ってます(笑)。九州・(小声で)山口…って。
――でも、お気持ちは分かります。実は僕、北九州市門司区の出身なんですよ。
一同:え~、そうなんですか!?
――まあ、5歳ぐらいまでしかいなかったのであまり記憶がないんですが、関門海峡が目の前だったので、下関はすぐそこなんですよね。なので、もうほとんど“九州”です(笑)。
実玖:ですよね!? トンネルも通ってますし。
香苗:歩いていけちゃうんで。
――分かります。九州、大丈夫です、大丈夫です。
実玖:はい、それでお願いします!
―― そういうのもあって勝手に親近感を抱かせていただいているんです。
一同:うれしいです!
――で、「劇場定期公演と映像展開を主軸に」活動されているとのことですが、劇場公演はYouTubeなどで少し観させていただきました。三幕制でやられてるんですよね?
一同:そうなんです。三幕制で。
実玖:一幕目はトークやファンミーティングをやっています。
愛理:二幕目がソロやユニットやって、三幕目が本編、女子翼のライブ本編をやる、といった盛りだくさんな内容なんです。
――時間的には全体でどれぐらいなんですか?
実玖:1時間半以上ですかね。2時間近くぐらい。
香苗:「最前席」とか「撮影席」とかもあるんです。「撮影席」では自由に撮影できるので、そこで撮られた方がYouTubeにアップしてくださってるみたいです。
――いろいろ考えられてますね~。
詩絵里:はい、楽しめるように。
――最前席っていうのは面白いですね。
香苗:そうです。メンバーのメッセージ付きなんです。
愛理:かなりお客さんと近いです。
――すぐ売れちゃうんじゃないですか?
実玖:はい、結構すぐ。
愛理:そうですね。ありがたいことに。うれしいです。
――今度定期公演予約しますね。
実玖:(笑)。
愛理:待ってますね。
香苗:ぜひ最前に。
愛理:めちゃめちゃレスします!
――緊張するなぁ(笑)。
詩絵里:3回目の定期公演は二部制なので、2回楽しめるんです。同じ公演を2回行うので、撮影席で1回目は楽しんで、2回目は最前で、とか。
――え? 三幕の公演を2回やるんですか?
詩絵里:はい、2回まわしで。
――大変ですね~。
香苗:いやいや、もう楽しみでしかないですよ。
――ところで、デビューって割と最近なんですよね?
一同:はい。10月末に。
――で、プロフィールを拝見すると、実玖さん、愛理さん、香苗さんは芸能活動歴があり、けっこう業界長い人もいますよね?
実玖:そうですね、はい。
――でも詩絵里さんはこれが初めての芸能活動なんですよね?
詩絵里:はい、初めてです。
――「お披露目」「プレデュー」「デビュー」と三段階ありましたが、実際デビューしてみていかがですか?
詩絵里:そうですね。「お披露目」も「プレデビュー」もホントにソワソワワクワクして、緊張や不安もあったんですけど、自分としてはやはり長崎出身なので、「本格デビュー」を長崎の稲佐山という場所でできたことが本当にうれしくて…。
――あぁ、デビューは長崎でだったんですね。
詩絵里:はい、ホントにうれしかったです。デビューが地元でできたのは。
――長崎も広いじゃないですか。もうホントに近い地元ですか?
詩絵里:自分の地元はちょっと佐世保寄りなんですけど、ライブは長崎市内の稲佐山公園でやりました。
――“長崎代表”って感じですね!
詩絵里:はい、長崎代表で(笑)。
――ですね。で、このお2人が同じグループだったんですよね?
愛理&実玖:はい、I’S wingというグループで。
――僕は去年の4月3日に東京の大塚っていうところでI’S wingを見てるんですよ。みなさんの事務所主催のイベントで。IsTaRさんとかI’S wingさんとか出演されてました。出演したのは九州のグループばかりだったんですけど、すごい盛り上がりで、東京にもいっぱいファンがいるんだなぁって思いました。その時に社長ともご挨拶して…。
愛理:あー、そうなんですね。
――で、香苗さんは、以前にRev from DVLにいらしたんですよね?
香苗:はい。
――ということは、この4人で会ったのはデビューの時、まあその前にレッスンとかもあったと思うんですけど、4人揃って半年ぐらいですか?
実玖:そうですね、はい。
――仲良いですか???
実玖:はい。
愛理:最近すごく絆が深まったみたいな、そんな感じなんですよ。
――おぉ。
愛理:最初はみんな遠慮してるみたいな感じでしたけど、今はみんな意見を出し合ったりしてます。
――何か転機はあったんですか?
実玖:遠征かな~。1回目の東京遠征が昨年12月にあったんですけど、遠征だとずっと一緒にいるので、メンバーのことがより分かったりして結束も深まりました。遠征が一番大きいのかなと思います。
――それぞれの性格も分かってきたという感じですね?
愛理:丸分かりです(笑)。
――こうしてお話しを伺っていても、みなさん息ぴったりですよね? 今日のライブのMCとかを見て思ったんですが、デビュー間もない頃のインストアイベントの動画を拝見したんですが、ちょっとヒヤヒヤするぐらい(笑)トークが危なっかしい感じだったんですけど、今やもうバッチリですよね。
愛理:あ、ほんとですか!?
実玖:女子翼は「パフォーマンス第一のグループ」を目指しているので、最近では、先にライブをダァーってやっちゃってからMCをやることになったんです。
香苗:MCのことは、あらかじめ考えないようにしてるんですよ。
実玖:今は自分たちの本当の気持ちを自分たちの言葉で伝えるのを大事にしてて。
――なるほど。決められたものを紙に書いて喋るのではなくて…。
実玖:はい。それだと“間違える”ことがあるので、“間違いも“正解”もないというMCをやるようになりました。
「ファンの方と女子翼の一体感がすごく高まったライブだったと思います」(実玖)
――ところで、今回(2月末)の東京遠征はいかがでしたか?
愛理:皆さんすごい声を出してくれたり、サイリウムを振ってくれたり、最近そういうのが広まっているのを感じますね。お客さんとの一体感がすごく出来てるんじゃないかなって思います。
詩絵里:「女子翼はパフォーマンス第一」なので、やはり曲の魅力を自分たちのパフォーマンスで表現して、曲の力を出したいねって言ってるんです。今までと違ったタイプの曲を披露したんですが、そうした部分もしっかりお客さんに伝えて、お客さんもそれに応えてくれる、っていうのが本当にうれしかったです。
香苗:女子翼はアイドルチックではなくてパフォーマンス主義なので、女子翼のライブの楽しみ方とアイドルアイドルしてるアイドルさんとは楽しみ方が少し違うと思うんです。その女子翼のライブの楽しさというのを最近ファンの方とかと共有できてる感じがあって、今回も声とかもたくさん聞こえてきて、本当にうれしかったですね。
実玖:東京遠征は2回目となるんですが、今回の東京遠征ラストとなったSpace emoでのライブは、私たちもすごくね、気合を入れて挑ませてもららいました。ここ最近で一番コールが大きく聞こえた、ファンの方と女子翼の一体感がすごく高まったライブだったと思います。すごくいい締めができたんじゃないでしょうか。でももっともっと欲しいです。もっと上を目指していきたいので、もっともっとコールは大きくしたいとも思いました。
――若干涙をホロっと流された方もいらしたような…。
実玖:ホロっとどころじゃないです(笑)。
愛理:ホロホロどころじゃない!(笑)
――あんまり近くで見れなかったんですけど、号泣みたいな感じだったんですか?
実玖:そうですね。愛理は、最年少なんですけど普段全然泣かなくて、人に弱いところをなかなか見せないんですけど…。昔から泣かない愛理が今日泣いてるのを見て…。
――あ、じゃあ先に愛理さんが…?
実玖:そうです。先に愛理が。
――で、実玖さんがもらい泣きしたと?
実玖:そうなんですよね。愛理のウルウルを見てしまって…。でも、もらい泣きのわりにめっちゃ泣くっていう(笑)。
――あ、それも演出の一つで…?(笑)。
一同:いやいやいやー(笑)。
――最後は感動的に締めようみたいな(笑)。
愛理:そんなんじゃないです!!!
――ではなくて?(笑)。
実玖:演技で泣けないですよー。
――自然なピュアな“天使の涙”だったわけですね?
実玖:はい。あ、そうでありたい、ですね、はい。
――でも、それだけやはり得たものがあったんでしょうね。で、あれ? 香苗さんと詩絵里さんは泣かなかったんですよね?
香苗:泣かなかったんです。私はホントに泣かないんですよ。
愛理:うそやろ?
香苗:ホントよ。え、泣かないよー、私。
実玖:もうケンカせんでー!(笑)
――いいですよ、こういうところ使いたいので(笑)。
香苗:(笑)。お客さんの前で泣いたりするのはできるだけ見せないようにしてるんですけど、前回の定期公演でアンコールがあった時は、1人だけちょっと泣いてしまいました(笑)。
――毎回どこかで必ず誰かの泣きが入るんですね(笑)。
香苗:なんなんでしょうね?(笑) でも今回の東京遠征は、ホントにたくさんライブをさせていただいたので、すごく思い出が濃いというか、すごく充実した3日間でした。なので、その気持ちがね、2人から溢れたのかなと。
――詩絵里さんは泣かなかったんですよね?
詩絵里:私はこうした芸能活動をするのが初めてなので…。前回の定期公演のアンコールもそうですし、今回の東京遠征も全部初めての経験なのでそれもうれしくて、ホントに涙がここまで来てたんですよ。でもみんなが泣いてるのを見て、「私が歌わないと」と思って、メンバーのことを「しっかり!」みたいな目で見てたんですよ。で、感極まっている実玖ちゃんにちょっとポンポンってしてしまったんですね。ステージ上で。
実玖:普段しないヨシヨシみたいなのをしてくれて、なおさら泣いちゃって。
香苗:煽っちゃったのね(笑)。
詩絵里:私も結構涙もろいので、ちょっと危なかったです。でもやっぱり頑張ろうと思って。
愛理:おお!素晴らしい。
――そういう場面を見た時に「自分がしっかりしないと」と。
香苗:支えなきゃみたいな。
――メンバー間で上手くバランスが取れてますね。
香苗:取れてますね~。
「『筑田さんが楽曲提供しているグループ』っていうことで気になって観に来てくれる方とかも多いので」(香苗)
――少し楽曲のこともお聞きしたいんですけど、まずはやはり曲がいいですよね。でもどうですか? ああいうタイプの曲って、皆さんあまり馴染みがなかったんじゃないですか?
愛理:前のグループではそんなに馴染みなかったんですけど、こうやって新しいタイプの曲をやってみると、メンバーの新たな一面が見れたりして、すごくいいんじゃないかなって思います。
実玖:私は筑田さんの楽曲が個人的に好きで、前のグループのときから、他のグループさんとかを見てて「あ、この曲いいな」と思っていたら筑田さんの曲だった、ってこともホントに多くて。なので筑田さんの楽曲を今歌わせてもらっていることがすごくうれしくて…。
香苗:私は普段“かわいい系”で攻めてるんですけど(笑)、女子翼ではかっこいい系になるので、そのギャップを狙えるところがいいなって思います、フフフ(笑)。
――なるほど~。
香苗:「筑田さんが楽曲提供しているグループ」っていうことで気になって観に来てくれる方とかも多いので、そこはホントにうれしいです。
実玖:ありがたいですね。
愛理:筑田先生に感謝っ! これ聞かれたら怒られますね(笑)。もう~怒られる怒られる!
――(笑)。詩絵里さんはどうですか?
詩絵里:私は、好きなアイドルさんも多いんですけど、アーティストさんもいろいろと好きなんです。なので、筑田さんからいただいた曲を初めて聴いた時、私の“どストライクゾーン”だったんですよ。
――どういう人が好きなんですか?
詩絵里:コーラスグループさんとかも好きですし、ハモってコーラスで歌われるグループさんも好きですし、アイドルさんではハロプロさんとかも好きですし、結構広い分野が好きなんですけど、最近はやっぱりアーティストさんが好きですね。定期公演でもアーティストさんの曲を歌ったりしてます。
実玖:弾き語りするので。
――そうだそうだ、弾き語りしてましたよね。誰の曲をやられてましたっけ?
詩絵里:1回目の定期公演ではMy Little Loverさんの曲を、2回目は大原櫻子さんの曲を演奏しました。
――なるほど。で、筑田さんの楽曲ですが、歌うの難しくないですか?
一同:難しいですね(笑)。ほんとに。
詩絵里:でも、それをカッコよくできたら、女子翼は“カッコいい”グループになれるんじゃないかと思います。
――例えば「TAKE WING」とか、かなりの低音から始まりますよね?
愛理:難しいです。
実玖:実玖は低音が来てくれるほうがありがたいんですけど…。
香苗:私と愛理ちゃんは高音なので、もうちょっと高めがうれしいですね。最近は高めが増えてきましたけど。
実玖:初めにいただいた曲は結構低めなんですけど、最近初披露した「Maybe Darling」というかわいい系の曲は、高くなってきちゃったので。
香苗:裏声まで入っちゃってね。
愛理:めちゃめちゃ高い!
詩絵里:実玖ちゃんと二人で頑張って歌ってます。
――それこそメロディーなんかも、特徴があって結構起伏も激しくて、大変ですよね?
香苗:難しいんですけど、私たちの楽曲なので早く自分たちのものにできるように、それぞれ頑張って練習しています。
愛理:頑張りたい! めっちゃかっこよく歌いたいんですよ。
――で、楽曲を聴いてみて思ったんですけど、みなさんの声にすごい特徴があるな、と。実玖さんがわりとシャープでかっこいい声っていう感じで…
実玖:あ、そうですか?
――まあ、あくまでも僕の印象なんですけど。で、香苗さんがかわいらしいという感じでしょうか。
香苗:ちょっと高めで。
――で、愛理さんは元気でパンチのある歌声。
愛理:ありがとうございます。
――で、詩絵里さんはちょっと大人っぽい声で、ちょっと陰もあって、そこが魅力なのかなと感じたんですけど…。みなさん当たってます?
一同:はい!
――ですが…。その後映像を見たりとか、あと今日のライブでも感じたんですけど、皆さんそれぞれの個性的な声だけじゃなくて、それぞれがいろんな声を出されているように感じました。
実玖:そうですね。新曲『Maybe Darling』がかわいい曲になっているので、かわいい声の出し方とか歌の表現を今頑張っているんです。なので、だんだんいろんな表現ができてきているのかなと思います。
――ですよね。実玖さんや詩絵里さんがかわいい声で歌われたりとか、香苗さんがパンチのある声を出されたりとか、愛理さんがちょっと影のある声を出されたりとか…。それぞれが4つ、5つの声を持ってるみたいな感じがしたんです。筑田さんは音楽面のトータル・プロデュースをやられてて、ボーカルレッスンもやられてるとに聞いているんですけが、どんなレッスンを?
香苗:まずラジオ体操から始まるんですよ。
――えっ? マジですか?
香苗:はい。必ずラジオ体操から。
実玖:大体そうなんです。ラジオ体操から始まって、その後に筋トレとか腹筋とかやってから、まずそういう基礎をやってから発声をやって。
――腹筋とか何回ぐらいやるんですか?
詩絵里:腹筋は30回をいろんな部分で。
香苗:斜筋とか、真ん中とか。
愛理:腕立て伏せも。
詩絵里:たまに、音感ゲームとかやって「間違った回数の筋トレをやる」みたいなのもあります。
――えー!筑田さんそんなことやってるんですか???
一同:はい。
――実際のボーカルレッスンはどんな感じですか?
実玖:個人個人でやっていただくことが多くて。前回のライブの動画をその場で見ながら「ここをもっとこうしたいからここを練習しよう」みたいな感じでやっていただいてます。
――レッスンは定期的にやってるんですか?
実玖:週に2回です。
――週2回も? それは鍛えられますね。
一同:はい。
――ちょっとお1人ずつ、筑田先生から学んだことをおっしゃってください。
詩絵里:私はまず初めに「自分を出せてない」って言われました。「表現が1パターンだ」っていう風にアドバイスをいただいて…。最近“ものまね”の課題をいただいたんです。「来週までにものまねを10個考えて来てください」って。で、ものまねをしたんですけど全然似てなくて…。一番良かったのが芦田愛ちゃんのものまねだったんですが…。それをやることで、「Maybe Darling」っていうかわいい曲にも合う声が出せるようになったんです。声のいろんな使い方を自分で覚えていかないとものまねはできないので、そういうことをたくさんやりました。表現の幅を広げるために…。
――あぁ、ものまねっていうのは誰かの歌を“歌まね”をするんじゃなくて、ホントのものまねをやるんですね。
詩絵里:そうですね。キャラクターとか…。とりあえず声質、いろんな声色を出せるようにっていうことで、そういう課題をやりました。
――香苗さんはどうですか?
香苗:私は、詩絵里ちゃんとは違って、本気のアドバイスをいただいて。
――「ものまね」が本気じゃないみたいな(笑)。
香苗:あ(笑)。いえ、そうじゃないんですけど(笑)。私は、顔で音程をとっちゃったり、音程に合わせて顔が動いちゃうんですよ。そういう癖を直す練習とか、あとよく舌足らずって言われるんですね。なので、そこを伸びやかに響かせて、繋げて歌う練習をやりました。あと新曲の『Maybe Darling』では、ここはちょっと詩絵里ちゃんと似てるんですが、すごい歌い方をかわいくするので、普段よりもっとかわいくできるように、「アイドル感のあるアイドルさんを降臨させて」と言われました。
――誰を降臨させてるんですか?
香苗:ももクロさんの佐々木彩夏さんです。すごい好きなんですよ。「あーりんを降臨させて」ってすごい言われて。で、あーりんになりきって歌ってます(笑)。
――著作権的には大丈夫ですか? あっ「降臨」なら大丈夫ですね?
香苗:そこにオリジナルをプラスしてるので(笑)。
――なるほど。あーりんさんに会った時には「降臨させていただいてます」って許可を取ってください!(笑) 実玖さんはどうですか?
実玖:私は「自分のパートが終わったら顔が死んでる」ってよく言われて…。
一同:(笑)。
実玖:そう、顔がほんとに! でも、このグループでは表現を大事にしていきたいなって個人的に思ってるので、自分のパートは気持ちを込めてと言いますか、やはり音も気にしつつ、「顔の表情+声質」で表現していきたいなと思ってるので、それをやってるんですけど…。「自分じゃないところを無視しすぎ」っていつも言われてます…。なので、歌っていないパートでも曲に合わせて表情を変えるようになれば、「歌割り増やすよ」って言われてるので頑張ってます(笑)。
――(笑)。それはどうしてなんでしょう? 気抜いてるんですか???
実玖:なんか分かんなくて…。失礼ですよね、ホントに。気をつけてるんですけど。
――それで歌割りを増やすっていう作戦ですか???(笑)
実玖:いえいえ(笑)。稽古のときにいつもそうなっちゃうんです…。あと、ライブのほうがいつもいいって言ってもらえるので、「レコーディングの時もライブだと思ってやって」って言われます。「稽古の時はまじめに歌いすぎ」って言われるんです。
――ライブだと弾けるけど、普段だとちょっとっ…て感じなんですか? でもいいじゃないですか。
実玖:そうなんですかね。ライブだと思って稽古でも頑張りたいなと思います。
――愛理さんはどうですか?
愛理:私が筑田先生に教わったのは、1曲1曲で声質を変えることなんですけど、新曲の『Maybe Darling』ではかわいく、そして「語尾をちょっと上げて」って言われていて…。そこは、得意っていったら嘘になるんですけど、得意です!(笑) ちょっと得意なんですけど、「TAKE WING」だと音程が低くなるじゃないですか? なので「低い音が出るように口の動きを変えたらどう?」って言われたり、「口を横に開くと明るい声が出て、口を“う”の字にしたら低い音が出るよ」って教えてくださったんです。で、それをライブで試したら、ホントにちょっと違うなって…。なので、筑田さんの稽古は一つ一つがほんとに大事です。ホントに筑田先生感謝感激です!
――(笑)。でも、なかなかいろんなアプローチでレッスンされてるんですね。
愛理:そうですね!
――筑田先生は優しいですか?厳しいですか?
愛理:たまにツッコミがすごいです。
――あ、そうですか?
愛理:稽古の初めに「最近の面白いことは何?」って訊かれるんですよ。で、話すんですけど…。
実玖:筑田さんのツボになかなかハマらなくて。
愛理:ひき笑いで終わったり、「あぁ…」みたいな。いつも「面白くない」みたいに言われたり。
実玖:そろそろ面白いやつをね、いきたいんですけど。
愛理:狙っていかないと。
――まず最初に筑田さんを笑わせないといけないっていうことなんですね?
香苗:私たちだけ笑ってます。
詩絵里:そうそう(笑)。
「今は曲数も増えてきてますし、だからこそ自分の表現の幅を広げたいと思って、今もがいてるところです」(詩絵里)
――で、ちょっと個人の事もお聞きしたんですが、では実玖さんから。昔からアイドルになりたかったと。
実玖:そうですね。幼い頃からアイドルになりたいと思ってました。歌って踊ることが大好きで…。高校1年生のときに今の社長にスカウトしていただいて今の事務所に入ってI’S9というグループに、後から新メンバーとして加入させていただいたです。
――“イントロダクションムービー”というのを拝見したんですが、そこで「ステージ上が一番幸せ」とおっしゃってましたよね?
実玖:そうなんですよ。
――どういうところがいいですか?
実玖:歌って踊ることがとにかく大好きなんです。しかも、ファンの皆さんと楽しい時間を過ごすのが何よりも好きなので、ステージ上で歌って踊ってるのが一番好きな時間ですね。ステージを一番大事にしたいなと思ってます。
――でもそこに至るまでに、レッスンとか難しい歌を覚えたりとか、苦しいこともあるんじゃないですか?
実玖:そうですね。前のグループ「I’S wing(旧I’S9)」の解散が決まった時、私はこの活動を辞めようと思ってたんですよ。でも、最後のCDのリリースイベントの時に、たく本当にさんの方が駆けつけてくれて、もうすごい、もう心の底からみなさんがコールしてくれたんです。その姿を見て、やっぱりステージ上で歌って踊って、みんなの笑顔を見たいな、と思って…。そこから社長に相談して、今こうやって女子翼として活動させてもらってます。
――なるほどね。あと、CMにもたくさん出演されてるんですよね?
実玖:はい。今、約10本のCMに出演させてもらっています。
――じゃあ、もう九州だと街を歩けないくらい?
実玖:いやいやいや、そんなことなくて(笑)。CMとかメディアに出ても家族でも気付かないぐらい違ってるんですよ。すごくメイクで変わっちゃうみたいで、全然気づかれないです。家族でさえ「あれ? 出てた?」みたいなのもありますし、社長にも「実玖ちゃんって分からんかった」って言われるぐらい(笑)。
――化けるわけですね?
実玖:そうみたいです。
――女優ですね。演じてるわけですね。
実玖:あ、ありがとうございます。はい。
――では、続いて香苗さん。ムービーを見ると結構田舎ですよね? あれは地元ですか?
香苗:結構近い感じですね。
――ああいう環境で育ったんですか?
香苗:あんな感じです。もう山と川と田んぼと畑に囲まれた場所で。メンバーの地元の中でも「一番暗い」って言われます(笑)。
愛理:灯りがないんだよね。
実玖:福岡って一番都会っぽいのに、香苗のところは…。
――あ、今も山口に住まれてるんですよね。今もああいう環境で…。
香苗:そうなんですよ。(笑)。
――電気は通ってますか????(笑)
香苗:通ってます(笑)。あ、でもあれですよ、井戸水です。
――えー!
香苗:水道じゃないんですよ。
――お腹壊さないですか?
香苗:ちゃんと浄水されてます! なので、東京遠征とかでホテルに泊まって、歯磨きとかするじゃないですか。もう水の味が違うので、すごい違和感があるんですよ。慣れなくて。
――あ~、やはり井戸水は美味しいんですか?
香苗:そうですね。
――なんかこういうポンプみたいなので、こう汲み上げたりして…。
香苗:いや、ちゃんと普通の水道栓があります(笑)。
――あの映像からそんな想像をしてしまったんですが(笑)。
愛理:やばいですね(笑)。
香苗:そうだと大変ですね。
――で、Revからいらしたんですよね。で、東京で活動しようと迷ったこともある、と。
香苗:そうなんですよね。以前所属していた事務所を辞めて、1年間東京の芸能スクールに通ってたんです。
――えー、そうなんですか?
香苗:週1で通ってました。その時に東京で活動するかすごい悩んだんですけど、やっぱり福岡が大好きだし、九州を拠点に活動したいなと思って。育った環境で活動していきたいな、と思って…。
――なるほど、都会には染まりたくないと。東京は怖いと。
愛理:人が多いね。
香苗:人が多くて…。
愛理:もう毎日がお祭り。
香苗:地元じゃ道を歩いても人とはすれ違わないぐらいです(笑)。
愛理:車走ってないもんね。
――イノシシとすれ違ったり(笑)。
香苗:お猿さんとかはよく(笑)。
――マジですか???
香苗:東京だとお猿さん出てくるとニュースになるじゃないですか。こっちじゃニュースにならないです。
――東京だと警察が出ますもんね。
香苗:すごいですよね。
――で、あのムービーを見ると、「パフォーマンス力の高いグループに入りたい」とか「大人な女性の魅力が最大限に生かされる」とか、しっかりしたことをおっしゃってますよね?さすが経験値が違いますね!
愛理:さすが?(笑)
香苗:何年間も稽古とか経験を積んでいるので、その分パフォーマンスに賭けていきたいなと思ってるんです。なので、女子翼のオーディションを見つけたときに、パフォーマンス力の高いグループということが書いてあって、しかも九州を拠点に地元を愛し、みたいなことが書いてあったので、地元で活動して行きたいっていう自分の気持ちとぴったり合ったんですよね。「もうこれしかない」と思ってオーディションを受けました。
――では次に行きますよ。山本愛理さん。なんかハロプロっぽい名前ですよね?
愛理:あ、鈴木愛理さん(笑)。芸名です芸名、本名は鈴木愛理です!
一同:(笑)。
愛理:ウソですよ。よく言われるんですよ。言われないですけど(笑)。
一同:(笑)。
――その喋りを活かした面白い答えを期待しつつ進めますが(笑)、AKBがお好きだったと?
愛理:AKBがホントに大好きで、大島優子さんに憧れてたんです。握手会にも行ったことがあります。
――九州でですか?
愛理:福岡で行われた握手会に。もう「愛理ちゃん」って呼んでもらえたんですよー。もう一生呼ばれないと思いますが。
――でも、いつか有名になって、大島さんと共演したりとか。
愛理:共演したいですね!
――楽屋挨拶とか行ったりすることがあるかもしれないですよね。
愛理:ワクワク、ワクワク。
――で、ムービーを拝見すると、神社に行かれてますよね?
愛理:はい、神社に。
――あれは地元の近くですか?
愛理:地元じゃないんですけど。神社で祈ってました。
――神道というか神様を信じてるんですか?
愛理:そうなんですよ、神様信じてます。神様がついてるから私は今生きてます。
――適当に言ってないですか?(笑)
愛理:ちょっと適当です(笑)。バチがあたりますね、もう。生きてられんです(笑)。
――で、愛理さんと実玖さんのお2人は元I’S wingですが、今のグループとだいぶ違いますよね?
愛理:よく言われるんですよ。なんか、I’S wingの頃は正統派アイドルだったんですけど、今はカッコイイ系というかそういう路線で攻めているので、なんか「愛理ちゃん大人っぽくなったね」とかよく言われるんですよー、ヘヘヘ(笑)。
――あと、舞台もたくさん出られてるんですね。
愛理:中学1年の頃に今の事務所に入って、最初は演劇ユニットに入ってたんですよ。I’S0っていうグループに入って、そこで舞台を結構やって…。そしたら同じ事務所のI’S9がすごい輝いてて、私もI’S9に「入りたい入りたい」って社長にアピールして、その結果やっと入れました!
――その喋りを活かして、社長を上手く丸め込んだんですね(笑)。
愛理:「I’S9っていいグループですよね」みたいなブログをたくさん更新してすごくアピールしてました(笑)。
――なんかいい“武器”を持ってますよね。
愛理:今もブログ更新してるんですよ。もう100日以上続けてやってます。
――毎日ですか?
愛理:はい。つまらんことを言ってますよ、すいません(笑)。ホントに。
――喋るだけじゃなくて、文字でも主張が激しいわけですね?
愛理:最近の若者言葉も使ったりもしてます。
――若者言葉って、自分が一番若いんじゃないですか(笑)。
愛理:そうなんです(笑)。若いんです。
――今度、若者言葉教えてください。では詩絵里さん。
詩絵里:はい。
――長崎出身だということで、今も長崎ですか?
詩絵里:今は福岡に住んでます。大学が福岡なので。
――あ、大学に行ってるんですね。
詩絵里:もともと進学して福岡に来てたんですよ。普通の大学生として生活を送ってたんですが、そこで九州女子翼のオーディションを見つけて、「あ、九州拠点だ」って思って、「これしかない」と思って受けました。
――その時は、自分はアイドルになろうと思ってました?
詩絵里:アイドルっていうか、もともと短大にも行くつもりはなくて、本当は音楽の学校に進もうと思ってたんですよ。それも諦めての短大で、ずっと音楽をしたいっていう気持ちで生活してたので…。もうオーディションを見つけたときは本当にこれしかないと思って、すぐ母に言って、はい、エントリーしました。
――というと、ご自身もキーボードを弾かれたりしていますが、アイドルになりたいというより音楽をやりたいという感じだったんですか?
詩絵里:はい。それで、最初オーディションの告知を見た時も「かっこいいグループなんだ」と思って、やっぱり「自分にも合うのかな?」と思って、はい、受けようと思いました、その時は。
――で、ムービーの中で「まだ自分が出しきれてない」っておっしゃってましたけど、もう出しきれてるでしょ?
詩絵里:今頑張ってます。
――まだ出しきってない感じですか?
香苗:でも、最初の頃に比べたら、すごい成長してるのが分かりますね。全然顔つきも変わってます。
詩絵里:いや、あんまり見ないで!
愛理:何目線、何目線?今何目線?
香苗:親目線。
愛理:親目線?(笑)
――芸能界の先輩ですから。
香苗:いやいや、そんな。
詩絵里:でも、YouTubeとかでお披露目の時のパフォーマンスの映像を見たら、いや、ひどいなと思って。でも、そうですね、表現を増やそうと思っています。今は曲数も増えてきてますし、だからこそ自分の表現の幅を広げたいと思って、今もがいてるところです。
――でも、音楽的な素養がおありのようなので、九州女子翼の音楽的主柱になっていただきたいですね。
詩絵里:はい。歌で。
「女子翼をきっかけに九州の良さを知ってもらって、「九州に遊びに行きたいな」と思ってくれるような、そんな形で地域活性ができればと思います」(香苗)
――ところで、メンバーが一人増えるんですよね?
一同:はい。
実玖:最近会って、稽古も何回か一緒に。
香苗:すごいこのグループが好きで入ってきてくれたんですよ。新メンバーになれたという“誇り”を持って稽古をしてくれてる感じがすごい伝わってきて…。
――じゃあ、もう“5人でのレッスン”って感じでやってるんですね? うまくやっていけそうですか?
実玖:そうですね。奇数だとやっぱりフォーメーションがすごくきれいになるので、今やってる曲ももっと磨き上げられますね。やはりメンバーは奇数がいいなって思います。
――なるほど、並んだときの形とかね。では最後に、グループの目標ってなんでしょうか?
実玖:大きな目標としては、いつか福岡市民会館大ホールでワンマンライブをやることです。あとは、今は月に1回定期公演させていただいているので、その定期公演を毎回毎回ソウルドアウトできるようなグループになりたいと思っていますね。
――他に何かはありますか?
愛理:やっぱり東京にも攻めて行きたいですね。対バンとかに出てたら「九州女子翼は絶対見に行かなきゃ」「絶対にこのグループはすごいから」みたいな、そう思って観に来てくれる方々をたくさん増やしたいです。どんどん九州女子翼を広めていきたいと思ってます。
詩絵里:東京でも広めていきたいですし、その時に来てもらえるのもうれしいんですけど、同時に「東京から福岡に観に行きたいな」って思ってくれるぐらいのグループになりたいなって思ってます。
――なるほど、で、そこで東京からね、いっぱいきたりとか、全国から来てお金落としてもらって、
一同:(爆笑)
――九州の経済にも貢献していただいて(笑)。
香苗:でも、女子翼をきっかけに九州の良さを知ってもらって、「九州に遊びに行きたいな」と思ってくれるような、そんな形で地域活性ができればと思います。
――九州の魅力っていうと何ですか?
実玖:そうですね。女子翼の衣装は赤で、イメージカラーも赤なんですけど、九州といえば「赤」というか、そういう力強いイメージがありますね。
香苗:熱気溢れるイメージですね。
実玖:あと、九州は美味しい食べ物が多いです。
――例えば何ですか?
香苗:福岡はイチゴ! “あまおう”とか。あと、福岡のラーメンは何食べても美味しいです。福岡に一度来たらみんな福岡に住みたくなるほど、美味しいものばかりです。福岡にいると太っちゃいますね。(笑)。
――じゃあ僕はちょっと行けないですね…(笑)。あと、お魚とかもおいしいですよね。
香苗:そうなんですよ。お寿司もおいしいですし。唐戸市場とか。あれは山口?
愛理:山口だよ。下関よ!
香苗:あと、ラーメンが有名ですけど、意外にうどんも美味しいんです。“牧のうどん”とか美味しいですし、うどんも負けてないんですよ。
――うどんのイメージはなかったですね。じゃあ、うどんも食べに。(笑)。食べ物だけですか?魅力は。
詩絵里:私は、Twitterで長崎のいいものをツイートしてるんです。「#長崎のよかとこ」とか「#うまかもん」とかハッシュタグをつけて、美味しい食べ物を紹介したり、おすすめスポットのことを書いたりしてるので、それで少しずつでも広まったらいいなって思います。
――あっ、長崎観光大使を狙われてるんですか?
詩絵里:なりたいです! 自分の街の観光大使!
――Twitterでどんどん紹介しているとなれますよ、絶対。
詩絵里:はい!
“九州女子翼”新メンバー 鈴川瑠菜 最速インタビュー
3月21日の九州女子翼定期公演にてお披露目された新メンバー、鈴川瑠菜に単独インタビューを行なった。彼女自身「インタビューを受けるのは初めて」とのこと。つい数週間前までは“一般人”であった彼女が、初々しくもありながら、落ち着いたトーンとしっかりした口調で女子翼への想いと確固たる決意を述べてくれた。今後歴史を積み重ね、輝かしい軌跡を描いていくであろう九州女子翼の、最初期の貴重な記録となる「鈴川瑠菜“お披露目”インタビュー」。今まさに羽ばたこうとしている彼女の瑞々しい言葉をしかと受け止めていただきたい。
――まずは自己紹介をお願いします。
鈴川瑠菜(以下:瑠菜):九州女子翼の鈴川瑠菜です。山口県出身で今は福岡在住です。食べ歩きが趣味で、抹茶のスイーツが好きです。
――インタビューはもう何度かされました?
瑠菜:いえ、初めてです。
――え、そうなんですか? ちょっと責任重大ですね。緊張しちゃいます(笑)。
瑠菜:私もすごい緊張してます。
――では、リラックスしながら参りましょう。まずはお訊きしたいのは……もともと“アイドル・ファン”だったんですよね?
瑠菜:そうなんですよ。Rev from DVLっていうグループがすごい好きで、その“おっかけ”をやってたんです。で、以前そのグループにいた(新谷)香苗ちゃんのことが大好きで。それで香苗ちゃんをおっかけて、九州女子翼のファンになったんです。で、イベントに行った時に社長から声を掛けていただいて、という感じです。
――香苗さんがお好きだったんですね。香苗さんをおっかけて、同じグループにまで入っちゃった、と(笑)。
瑠菜:ハハハ(笑)。そうなんです。
――でも、どうですか? 憧れの人と一緒にグループをやるっていうのは?
瑠菜:そうですね…。今も憧れの存在なんですが、自分もたくさん元気をもらったので、今までもらった元気を今度は私がみなさんにお届けできるようになりたいなと思います。
――加入以前に“ファン”として女子翼を見ていたわけじゃないですか。その時はどのように見ていました?
瑠菜:パフォーマンス力がとても高くて……ちょっとこういう言い方はどうかと思うんですが、えー、どう言えばいいんだろう……もっと有名になって欲しいというか、こんなところで留まってていいグループじゃないな、と思いました。
――おぉ! でもそれはある意味すごい“褒め言葉”ですよね。
瑠菜:はい。もっとたくさんの人に知ってもらいたいな、と。
――そうやってファンとして見ていた時には、「このグループに入ってみたい」とか思っていたんですか?
瑠菜:全く思ってなかったです。単純にファンとして応援できればな、と思っていました。
――「加入しませんか」と声を掛けられた時って、即決したんですか?
瑠菜:いえ、すぐには決められなくて…。で、定期公演を観させていただいて決めました。
――やはり悩みましたか。
瑠菜:すごい悩みました。少しでも憧れの人に近づきたいっていうのはもちろんあったんですが、「学業と両立できるか」といった不安もありましたし、回りの人に相談しても「やめたほうがいいんじゃない」っていう人も少なくなかったので…。それに、自分はダンスも歌もそんなに得意なわけじゃなかったので、「やっぱりやめたほうがいいかな」とも思ったんですけど…。でも、幼い頃からアイドルが好きで、その時は「アイドルになりたい!」って言ってたんですよ。結局は「叶わなかったなぁ」って諦めていたんですが、でもどこか諦めきれない部分もあって…。で。せっかくこうしていただいたご縁なので「やはりやってみよう」と思いました。回りの人に「やめたほうがいい」って言われたぐらいで諦められることじゃなかったので、それで決断しました。
――一度アイドルになることを諦めていた時は、何になりたいと思っていたんですか?
瑠菜:デザイナーになりたいと思っていました。ジュエリー・デザイナーとかやりたいな、って。
――あぁ、アクセサリーを作るのがお得意なんですよね。それはいつ頃からやってるんですか?
瑠菜:中学校2年生の頃からですね。でもその時は服飾系に進みたくて、アイドルの衣装を作りたかったんです。
――そういう意味では“アイドルの世界”には関わりたいと思っていたわけですね。でも、これから手作りのアクセサリーを物販で売れますよ(笑)。
瑠菜:ハハハ。ホントですね!
――両方夢が叶えられるじゃないですか!
瑠菜:え~、どうしよう! 楽しみです!(笑)
――で、今17歳ですよね。すごく落ち着いてますよね。
瑠菜:え?ホントですか? よく「子供っぽい」って言われるんですけど…。
――そうですか? でも声のトーンとかも落ち着いていますし。
瑠菜:あぁ、でも慣れたら結構うるさくなります。今はまだ猫かぶってます(笑)。
――九州女子翼としてはいつぐらいからレッスンを始められたんですか?
瑠菜:2月の頭ぐらいですかね。
――ということはまだ2ヶ月ぐらいですよね。いかがですか?加入してみて。
瑠菜:最近やっとメンバーの性格とかが分かってきて、いろいろ話しとかできるようになったので、毎日楽しいです。でも、自分のできないところとか、自分だけができていないところとかがたくさんあるので、稽古の時は辛いし大変です。でも、ステージに立てばスポットライトを浴びてお客さんの歓声を浴びて、すごい楽しいです。
――で、3月17日の定期公演で“お披露目”、つまりステージデビューとなったわけですが、その時はいかがでした?
瑠菜:ホントに緊張しました。自分では、この2ヶ月間たくさん努力してきたので「大丈夫、大丈夫」って言い聞かせてステージに立とうと思ってたんですが、ステージに立った時に「新メンバー、たいしたことないな」って思われたらどうしよう、といった不安が大きくて…。でも、実際ステージに立ってみたら、最初は緊張してたんですが1曲終わると緊張はほぐれて、後は楽しめました。お客さんと一体になれるっていうのが本当に楽しかったです。
――では、初のステージを終えてみて、かつてのファン目線で自分のパフォーマンスを評価してみると、どうですか?
瑠菜:当日の動画を観てみると、自分の動きが小さいなと思いました。あと、マイクの位置がブレてたりして、声を拾っていなかったりとか。それに、自分だけ動きが違うなと思うことが多々ありました。そういうのを見返すとすごく参考になります。
――ファンとして観ていたので、そういう客観的な分析ができるんですよね。
瑠菜:それはありますね。アイドルのステージを見て「こういうところがいいな」とか「ここはこうしたほうがいいな」と思うことがあったので、そういうのを今の自分に活かすようにしています。
――そういう意味では、今の一番の課題は何ですか?
瑠菜:やっぱりダンスですかね。覚えるのが遅いですし、やっと覚えても動きが小さかったりとか、一人だけ微妙に動きが違っていたりとか、そういうところって、5人だとすごく目立つので…。そういうところは気をつけていかなきゃいけないと思いました。
――運動は得意なんですか?
瑠菜:小学校の頃は身体を動かすのが好きで、週6日は習い事をしていました。でも、中学校に入ってからは全然しなくなって…。でも、その中で剣道とエアロビクスだけは続けていました。高校に入ってからはやめちゃったんですが。剣道をやってたので「姿勢はいい」って言われます。で、エアロビクスをやっていたので、ジャンプ力はあるかなと自分では思ってるんですが、エアロビクスの動きとダンスの動きって微妙に違っているので、エアロビクスのクセが抜けなくて逆になかなかできないステップとかもあったりします。その辺はちょっと苦労しています。
――では最後に、九州女子翼の一員として意気込みをお聞かせください。
瑠菜:とにかくたくさんの人に女子翼を観て欲しいと思います。全国の人にいっぱい観てもらいたいという気持ちが強くて。とにかくライブが楽しいので、もっといっぱいやりたいですし、いっぱい観て欲しいです。私個人としても、デビューしたばかりでまだまだ右も左も分からないんですが、一所懸命努力してどんどん成長したいと思っています。応援よろしくお願いします。
(取材・文:石川真男)
九州女子翼 プロフィール
九州の女性で描く「カッコよさ」「綺麗」「おしゃれ」「志の強さ」を音楽で表現するガールズグループ。
攻撃的なダンスにエモーショナルで洗練されたサウンドで魅せるステージングを展開する。
映像展開・劇場定期公演を主軸に九州を全国へ、世界へアピールする。
2017年10月9日福岡・久留米シティプラザ六角堂広場にてお披露目。10月27日福岡・スカラエスパシオにてプレデビュー。
2017年10月28日長崎・稲佐山公園野外ステージにてデビュー。
総合プロデューサーをITR entertainmentの代表でアーティスト・アイドル・劇団などを手掛ける吉田格が担当し、音楽プロデューサーには現在人気の作家筑田浩志を起用。
メンバー プロフィール
実玖(MIKU)
1998/10/1
O型
山口県下関市出身。
16歳から芸能活動を始め、これまでに10社近くのCMのイメージキャラクターとして起用されローカルメディアのこの世代においてはトップ 出演率を誇っている。山口が生んだ天使と呼称される程の美少女。2017年5月に解散した正統派アイドルグループI’S wing(改名前:I’S9)で活動。その後ソロ活動も経験し現在のグループ活動に至る。
Twitter:@itr_miku
新谷香苗(SHINGAI KANAE)
1999/10/15
B型
福岡県出身。
2014年までダンス&ボーカルグループ「Rev.from DVL」にて活動。
タップダンス、ピアノ等のスキルも持ち合わせ幅広い表現を得意とする。
メンバー選考のLive.me 審査では唯一のスカウト枠にて通過するなど個性あふれる魅力を持っている。
Twitter:@itr_kanae
山本愛理(YAMAMOTO AIRI)
2001/8/1
B型
山口下関市出身。
小学生時代から芸能活動を子役として開始。
天真爛漫な性格で演技・歌・ダンスとマルチな才能の持ち主。
グループ活動以外でもさまざまな舞台活動を行う。
2017年5月に解散した正統派アイドルグループI’S wing(旧:I’S9)で活動。その後現在のグループ活動に至る。
Twitter:@itr_airi
詩絵里(SHIERI)
1998/10/5
A型
長崎県川棚町出身。
これまでダンススタジオでダンスを学び、また高校ではコーラス部に在籍。
歌って、踊ることを兼ねてから願い今回のグループ結成オーディションに参加。
芸能活動の経験がなく合格した唯一のメンバーとなる。
Twitter:@itr_shieri
鈴川瑠菜(SUZUKAWA LUNA)
2000/12/19
A型
福岡県在住。
福岡県在住17歳の鈴川瑠菜。
特技アクセサリー作り。
九州女子翼のファンでもあり、見る側から立つ側の立場に覚悟を決めて加入。
凛とした佇まいと、芯ある人間性で九州女子翼の新しい羽となる。
Twitter:@itr_luna
公式サイト
http://itr-kgw.com/
公式ツイッター
https://twitter.com/ITR_KGW
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