RYUTist|素晴らしい楽曲をいただいているので、私たちもしっかりパフォーマンスしなきゃってずっと思っています。

RYUTist|素晴らしい楽曲をいただいているので、私たちもしっかりパフォーマンスしなきゃってずっと思っています。

誤解を恐れずに言えば、RYUTistは“分かりにくい”アイドルである。

いや、もっとポジティブな表現をしよう。一見簡単にクリアできそうに見えながら実は一筋縄ではいかず、ひとたび足を踏み入れると思いもよらぬ展開が次々と起こり、その高低差に翻弄されながらも気がつけば奥深い森に迷い込んでいる……そんな、一度ハマると病みつきになるゲームとでも言おうか。

筆者の例で説明しよう。筆者がこの新潟を拠点とする4人組アイドルにハマったのは、2016年8月にリリースされた2ndアルバム『日本海夕日ライン』から。彼女たちの素性はほぼ知らぬまま美しいジャケットに目を奪われ即購入、そこに収められた音楽はジャケット以上の素晴らしさだった。その時は、大人っぽい白のワンピースに身を包んだ4人をやや遠景で捉えたジャケット、そして超高品質なポップサウンドと美しいコーラスワークから推察して、「20代後半のコーラスグループかな」ぐらいに思っていたのだが…。そして、その翌月に幕張メッセで行われた@JAMにて彼女たちのライブを初見。いかにもアイドルアイドルしたギンガムチェックの衣装にアイドル定番の自己紹介、さらには10分ほどしかない持ち時間を3分ぐらい地元のゆるキャラ紹介に割いたりして…。「あれ?これが『日本海夕日ライン』を歌っている人たち?」と驚きを隠せなかった。もちろんその後も音源は愛聴していたが、ライブを観る機会はなく…。だが、2017年8月にリリースされた『柳都芸妓』で前作を上回る衝撃を受け、その直後に渋谷eggmanで行われたワンマンライブではそのあまりの素晴らしさに心を鷲掴みにされた。そこでは傑作『柳都芸妓』が全曲披露され、RYUTistの“楽曲派アイドル”としての真骨頂が大いに発揮されたのだ。

そして、先日8月18日地元新潟で行われた7周年記念ワンマンライブ「RYUTist HOME LIVE~7th Anniversary@NIIGATA LOTS~」では、さらに森の奥深くを垣間見ることとなった。普遍的なポップの魅力を湛える“楽曲派アイドル”としての姿。ギミックに頼ることなく直向きに歌い踊る“王道アイドル”としての姿。老若男女に愛される“地元アイドル”としての姿。あたかもセーラームーンやプリキュアのごとく小さいお子さんたちから憧れられる“スター”としての姿。そして、数々のローカルCM曲を歌う“ご当地アイドル”としての姿。これまで見てきた様々な側面、さらにはまだ知らなかった一面を含め、ようやく彼女たちの全貌を見届けたと感じたのだ。

ところがその翌日、彼女たちは「HOME LIVE」と呼ばれる定期公演をしれっと行い、なんとほぼ全編カバー曲のレアなセットリストを展開。沢田玉恵からGO-BANG’S、毛皮のマリーズにフジファブリックなど、これまた“分かりにくい”選曲で、前日の2時間半のワンマンライブに詰め込むことができなかったまた別の一面を、ここで披露したのだ。この森はどこまで深いのか…。

様々な側面を打ち出しながら、あらゆる層を懐深く引き受ける。これぞまさに“アイドル”である。それは、閉じた世界に向けて作られた類型的なアイドルではなく、むしろマイケル・ジャクソンやマドンナ、あるいは松田聖子のような広義に捉えた“アイドル”だ。むろん、今はまだこうしたビッグネームに比肩する存在ではないが、彼女たちの持つ多様性や普遍性は大きな可能性を秘めている。

現に、“楽曲派”を自負する耳の肥えたリスナーには、その頑固な心を氷解させながら、ライブの終わりには「バハハ~イ」と手を振らせ、しまいにはゆるキャラ好きにまでさせてしまう。一方、王道アイドルとして彼女たちを好きになった面々には、ザ・ビートルズやフィル・スペクター、モータウンやスウィング・ジャズなどの要素が咀嚼されたサウンドを聴かせることでその普遍的な魅力を伝えている。加えて、全国各地から新潟の地へと足を運ばせる力もある。さらに言えば、『日本海夕日ライン』では地域性を、『柳都芸妓』では伝統を巧みに織り込むことで、日本情緒と現代ポップスを見事に融合させている。これは日本のポピュラー音楽では稀有な例と言えるだろう。そこには国や文化、言語の壁を越える力さえ宿っている、と筆者は本気で思っている。このように、彼女たちの音楽は様々なものを“突破”する力があるのだ

だが、RYUTistの真の魅力は、4人のメンバーの実直で真摯なパフォーマンスにある。前述の突破力もそれらがあってこそだ。当初は“出すカード”によって若干戸惑いを覚えることもあったが、今や筆者にとって最も“音楽を浴びる喜び”を感じさせるグループである。とにかく、彼女たちのステージは喜びに溢れている。オーディエンスに歓喜や法悦、そして時に感涙をももたらす。多くのファンが口にし、筆者も聴くたびに痛感するのだが、「口笛吹いて」という曲の「この世界はいつでも希望で溢れてる」「この世界はそれでも愛が溢れてる」というフレーズを、彼女たちほど真っ向から歌える歌手はいないだろう。その純粋は響きは、彼女たちにしか紡ぎ出せない説得力を帯びているのだ。

そんなRYUTistにインタビューを敢行。純朴で真面目でストイックな印象だったが、話してみると意外と茶目っ気もあり、“わちゃわちゃ”した感もあった。そんな”どこにでもいるような女の子”たちが直向きに伝えようとするがゆえに、我々も「この世界は希望で溢れている」ことを信じてみようと思うのかもしれない。

7周年ライブの翌々日、新潟は古町にて。むうたん(五十嵐夢羽)、ともちぃ(宇野友恵)、みくちゃん(横山実郁)、のんの(佐藤乃々子)に、ライブのこと、グループのこと、メンバーのことなど伺った。

小さいお子さんが一生懸命「7周年おめでとう」って言ってくれたんですよ!(むうたん)

――NIIGATA LOTSでの7周年ワンマンライブを終えられて、率直にいかがですか?

のんの(佐藤乃々子):想像以上に沢山の方にRYUTistを応援してもらっているということを、LOTSさんですごく感じることができて、今は幸せな気持ちでいっぱいです。一昨日のことだったんですけど、まだほわほわしている感じです(笑)。

――昨日早速ライブ一本やっているというのに?

のんの:はい。早速昨日やっているんですけど、まだ余韻が…。「終わったんだ~」と思ってほわほわしています。

――みくさんはどうですか?

みくちゃん(横山実郁):正直終わったという感じがしていなくて…。ライブが終わった直後は、「あぁ、LOTS終わった~」って思ったんですけど、一日明けてふと振り返ると、「あぁ~」って溜息ついちゃうような。「もう終わっちゃったんだな」って…。ちょっと寂しさもありますね。この日に向けていろいろ準備してきたので。

――なるほどね。ともちぃさんはどうですか?

ともちぃ(宇野友恵):自信がつきました。

――おぉ~。

ともちぃ:LOTSさんのライブ前は「まだRYUTistはLOTSさんではできない」「まだまだ力不足だ」と思っていたんですけど、LOTSさんのステージに立って、沢山の方に応援していただいていることを感じて、ステージに立ったこの現実というものを感じて……昨日やったHOME LIVEでは自分が一段階パワーアップしたような感じがして、すごく自信になりました。

――むうさんはどうですか?

むうたん(五十嵐夢羽):もう、ホントに最初から最後までずっと楽しくて! 「終わっちゃったんだな」っていう寂しい気持ちと、「その日に戻ってもう1回やりたいな」っていう気持ちがありますね。あと、すごく心に残っているのが……小さいお子さんが一生懸命 「7周年おめでとう」って言ってくれたんですよ!

――それは特典会で?

むうたん:はい、握手会の時に。頑張って伝えようとしてくれているのが可愛くて、すっごいうれしかったです。

――なるほど。僕も皆さんのこうした大規模ライブを新潟で見るは初めてだったんですが、「雰囲気が違うな」っていうのをすごく感じました。なにか「RYUTistの全貌がようやく分かった」っていう感じがしたんです。まあ、その翌日のライブでまた違うところを見せられて、「いったいどこまであるんだろう、この人たち」みたいな感じがしたんですが(笑)…。でも、LOTSのフロアにはお子さんからお年寄りまで様々な方がいらっしゃいましたよね。

ともちぃ:そうですね。メンバーのお友達、親戚の方も来てくださっていました。

――ともちぃさんは、数少ないお友達が観にいらしたんですよね?

ともちぃ:はい。数少ない(笑)。

――お友達はどうおっしゃっていましたか?

ともちぃ:「楽しかったよ」って、「また見に行きたい」って言ってくれました。

――なるほどね。お友達、大事にしてくださいね。

一同:(笑)

ともちぃ:ほんとに大事にします。

――みくさんはお友達の“ギャルズ”が来てたんですよね?

一同:(爆笑)

みくちゃん:ギャルズ(笑)。

――言い方がちょっと古いですか???(笑)

みくちゃん:(笑)。RYUTistのファンの方にも「ああいう黄色い声援はすごい新鮮だった」って言ってくださる方が沢山いて(笑)。メンバーが手を振ったりすると、本人たちもうれしかったみたいで「キャー」って言ってくれたんですよ。で、昨日友達からLINEが来て、「私たちめっちゃ騒いじゃったけど、大丈夫だったかなぁ?」ってちょっと反省していたんで、「全然大丈夫!みんな喜んでたよ!」っていうふうには伝えました(笑)。

ともちぃ:滅多にないからうれしかったよね。

むうたん:うれしかった。

――確かに、ちょっと賑やかな声が聞こえてきていました。

みくちゃん:「キャー」ってすごい叫んでました。

――むうさんは、先生がいらっしゃったんですよね。

むうたん:そうです。中学校の時の担任の先生と今の担任の先生が見に来てくれたんですけど、ずっとむうのライブを見てみたいって言ってくださっていて、でもなかなか先生もお仕事がお忙しいので来られる機会がなかったんです。で、今回「こういう大きなライブあります」って言ったら、「これは絶対行く」って言ってくださって、予定を合わせて観に来てくれたんです。「こんなにいろんな人に囲まれて活動してるの知らなかったし、パフォーマンスもカッコよくてまた見に来たいって思いました」って言われて、よかったです。

――のんのさんは…?

のんの:お友達と、あと親戚の皆さんがいっぱい来てくれました。私、お盆とかお正月とか、親戚が集まる時には、いつも私だけ参加できなかったんですよ。なので、今回はLOTSさんにみんな集まってくれて、こんな風に活動している私の姿を見てもらってすごくうれしかったです。

――初めて見られる方もいらっしゃったわけですね?

のんの:はい。そうですね。

――受け答えが手堅いですねぇ。

のんの:そうですかね。(みくちゃんを見ながら)なんでいつも私の時、そんなに見るの?

みくちゃん:あっちも見てるよ!

のんの:見てる?見てないよ、こんなに見られると緊張しちゃうよ。

――いや、でもすごいなと思っちゃいますよね。

みくちゃん:お話上手だなと思って。

のんの:上手じゃないよ。

――(笑)。で、いわゆるアイドル現場って、本来“アイドルに憧れるお子さん”にも開かれているべきだと思うんですが、例えば東京だと、そういう空気って残念ながらあんまりないんですよね。でも一昨日のみなさんのライブではそういうお子さんも沢山いました。そういう老若男女に支持されている姿を見ると、「やっぱりアイドルだな」って思いました。広い意味での、というか、本来の意味での“アイドル”というか…。

むうたん:うれしい。

のんの:小さいお子さんが来てくれるのすごいうれしいです。

――みなさんのレパートリーの中には、CMソングなんて特にそうですが、そういうお子さんも踊れるような、分かりやすいようなものもやられてますよね。CMにも沢山出られていますし…。

みくちゃん:そうです。うれしいことに。

――まあ、新潟県外ではCMの浸透具合は実感としては分からないんですけど、もう、みなさんは街も歩けないぐらいで…?

一同:(爆笑)

みくちゃん:それは言い過ぎです(笑)。

ともちぃ:普通に歩いてます。

むうたん:今日も歩いてきました。

のんの:偶然むうたんと会ったよね、途中で。

みくちゃん:このTシャツ(RYUTistのTシャツ)来て普通に歩いてきました(笑)。

――でも、「テレビの人だ」って見られることないですか?

のんの:いや~。

ともちぃ:4人で歩いているとたまにありますけど。

むうたん:たま~に、ね。

みくちゃん:1人だったらないよね。

のんの:そうだね。

ともちぃ:気配消しているので(笑)。

――消しているんですか??? いや、逆に近づけないオーラが出てるんじゃないですか?

みくちゃん:見向きもされないよね?

のんの:全然オーラない(笑)。

ともちぃ:のんのは街でたまに会うと「あ、全然違う」って思いますね、オーラが。芸能人っていう感じがします。

――そうなんですか?

のんの:たぶん姿勢がいいだけだと思います(笑)。

――アハハハ。

みくちゃん:リュックをこうやって持って歩く人そうそういないからね。

――え? どういうふうにですか?

みくちゃん:普通の人はリュック担いでいてもこう普通に歩くじゃないですか。乃々子さんは歩く時いつもリュックのヒモにこうやって手を掛けて、(編注:リュックのストラップを両手で掴むような仕草で)こうやってずっと歩いているんですよ(笑)。

のんの:そう?そうなんだ…。

――それは背中が曲がらないようにというか、姿勢を保つように、という感じですか?

のんの:肩が痛いなって思って(笑)。

――肩が痛いな、ですか?(笑)

のんの:はい。

――ハハ(笑)。で、ライブは「楽しかった」とおっしゃいましたけど、実際はみなさんめっちゃ泣いていましたよね?

むうたん:出番前が一番泣いていたよね?

ともちぃ:うん。

――っておっしゃっていましたよね。出番前から泣かれてたって。

ともちぃ:(プロデューサーの)安部さんが本番前に「大丈夫だよ」ってお話ししてくださったんですけど、その時からずっと泣いてたんですよ…。

――えっと、泣いたのは…?

のんの:むうたんとみくちゃんです。

――ともちぃさんは、あんまり泣かない方なんですか?

ともちぃ:私も泣きそうなぐらいすっごい緊張していたんですけど、2人がわんわん泣いているから、泣けないなっていう…。2人を慰めないと、と思って(笑)。

――で、お二人はどういう涙だったんですか?

みくちゃん:緊張がすごくて、まだライブが始まってどうなるかっていうのが未知数で、自分の中でも、私自身LOTSさんのステージに立つのが初めてだったんですよ。なので、これからどうなるんだろうっていう緊張もありましたし、「わあ、始まる」って思ったら、「大丈夫だよ」っていう言葉さえも泣くきっかけになってしまって、泣いちゃいましたね、本番前なのに。

――そういう気持ちって初めてでした?

みくちゃん:そうですね、普段は結構気合入れて(太ももを叩きながら)よし、よし、よし、よしみたいな感じでやっているんですけど。

のんの:初ライブの時以来じゃない?

みくちゃん:そうですね。RYUTistとしての初めてのライブの時も泣いていたんですけど、緊張が抑えられなくなるのはホントに久しぶりだったなって思います。

――「鮫とゾンビ」(編注:RYUTist加入前のソロ歌手としてのデビュー曲)を披露した時とどっちが緊張しました?

みくちゃん:うわぁ!よくご存じで!(笑)

――いろいろ調べてきましたから(笑)

みくちゃん:あの時は小学生だったので。

――あ、小学生だったんですね。

みくちゃん:小学校6年生の最後、卒業前くらいだったので、「やるぞー」みたいな感じの子供のテンションだったんですけど、今はちょっと大人になったので…。成長するといろいろ考えてしまって緊張が止まらなかったです。

――なるほど。では、むうさんはどんな涙だったんですか?

むうたん:「いよいよ始まるんだな」っていう緊張と、安部さんの言葉で…。あと会場のアナウンスで「もう一歩ずつ前に詰めていただけますか」っていうのが聞こえて、「そんなにいっぱいいるの?」って思って。それでうれしくなって出た涙もありました。あと、のんのがちょっと涙目だったっていうのもあります。

――え?そうなんですか?

むうたん:のんのはなかなか泣くことがないので「えっ」て思って。それでびっくりしてちょっともらい泣きしたところもありました。

――涙が出そうだったんですか?

のんの:必死に堪えました。でもバレていたとは…。今知りました(笑)。

むうたん:すぐ分かったよ。

のんの:ばれてた???

――でも、出番前から緊張されたり涙したりしたのに、でも、またやりたいとか、終わってちょっとロスみたいなものを感じている、っていうことは、やはり何か掴んだものがあるんじゃないですか? 例えば、ご自身ではこのライブをどう評価しますか?

みくちゃん:う~ん。自分の中では「まだもうちょっとできたかな」って思うところはあります。緊張しながらも100%で臨んではいたんですけど、もう1回やるってなったらたぶんもっとすごいものを、もっとしっかりしたものをお見せできるかな、っていうのはあります。あのステージに立ったことで、自分はここまでできるんだっていう自信に繋がったこともあったし、こうしなきゃいけなかったなって反省に繋がったこともあったので、それを踏まえたら「まだもうちょっとできるかな」って思いました。

――他の方はどうですか?

のんの:あの規模の会場で2時間ちょっとのライブするのが初めてだったので、総合的に良かったなって私は思うんですけど、初めてだったので、今度そういうことでやる時には「もっとこうしたい」っていうのが沢山見えてきたので、それもすごく良かったなって思います。次に繋げられるライブになったかなって思っています。

――例えば具体的にこうしたいみたいなのって、どんなことですか?

のんの:歌の聞こえ方とかが全然違って、当日のリハーサルで結構短い時間で合わせたんですけど、それももっといろいろ話し合ってやることができたら、もっとよく聴こえたんじゃないかなって思ったりとか…。自分の声の出し方とかも、感覚を掴むまでにちょっと時間がかかったので、そういうところとか…。フォーメーションとか、ステージの使い方ももっといろんなことできるかなって思いました。

――極めて音楽的な、アーティスティックな感じですね!

一同:アハハハ。

――でもホントに、低音の鳴り方とかヴォーカルの聴こえ方とか、翌日の定期公演とはやっぱり違いましたよね。

のんの:全然違いますね。

――昨日の定期公演ではとても歌いやすそうに歌っていた感じがしました。

のんの:そうですか?良かった。

――一昨日のLOTSでは、ちょっと“戦って”いた感じが…。

のんの:やっぱりそうですか。私もそう思いました。

――他には何かありますか?

ともちぃ:私もみくちゃんやのんのと一緒で、まだもっとできたなって思いました。気持ち的には「ファンの方に助けてもらったな」っていうのがすごくあって…。本番前にすごい緊張してたって言ったじゃないですか。ステージに出た瞬間、ファンの方からいっぱい声援をいただいて、そこから「よし、やるぞ」みたいなエンジンがかかったというか…。ライブ中ずっとファンの方の一つ一つの反応に助けられていた感じがしました。なので、次にこうした大きな会場でやる時は、自分たちからもっと皆さんに何かを届けられるように…。元気を届けるというか、楽しいって思ってもらえるようなことができたらいいなって思いました。

――ステージに出てからは緊張しなかったですか?

ともちぃ:ステージに出てからは「大丈夫だ」って思いました。私が一番最初に出たんですけど、出た瞬間にファンの方の大きな声援が聞こえて、会場がお客さんでいっぱいで、「全然大丈夫だ」と思っちゃって、それでエンジンがかかりました。

――なんというか、“ホーム感”ってすごかったですよね。むうさんはどうでしたか?

むうたん:気持ち的にはもちろん気合十分で臨んだんですけど、やっぱりみんな言っているように、ダンスとか歌とかMCとかでも反省点はいっぱいありました。でも、ファンの人に楽しんでもらうっていうのが一番なので、「最高だったよ」とか「楽しかったよ」って沢山の方に言ってもらえたっていう点では、すごいいいライブをお届けできたんじゃないかなって思います。

思ったこと全部言っちゃうんですよ(ともちぃ)

――ライブ終盤のMCでは感動的なスピーチをされました。あれはアドリブだったんですよね?

のんの:そうですね。

――皆さんも?

ともちぃ:私は考えていました。自分は喋るのが苦手だったので、「だいたいこういうことは話しておきたいな」っていうのをライブ前に頭の中で考えていましたね。

――ネタを用意しておいたって感じですね。むうさんはどうでしたか?

むうたん:「こんなこと言おうかな」っていうのは考えていたんですけど、話が全然違う方向に進んじゃって、考えていたこととちょっと違うことを言っていたなって、今振り返って思いますね。

――みくさんは、もちろん考えてなかったですよね?(笑)

みくちゃん:(笑)考えてましたよ! 私も考えてはいたんですけど、一番最初に喋ったんですよ。で、「よし」と思ったら、「あれ、全然浮かんでこない」と思って(笑)。全部どっかに飛んでいっちゃって、でも「伝えたいことは感謝の気持ちだし」って思って、今自分がホントに思っていることを言おうって思って言ったら、そこでも泣いてしまい、同じことを何回も言うっていう…(笑)。私もお話しするのそんなに上手じゃないので、考えてはいたんですけど全部飛んじゃいましたね。

――ところで、のんのさんがMCで「7周年ライブに向けて沢山話し合った」っていう趣旨のことをおっしゃった時に、みくさんがいきなり涙を流されましたよね? 何かあったんですか??? ミーティングの時に殴り合いの喧嘩でもしたとか???(笑)

みくちゃん:そんなことはしないです(笑)。あの時は…MCについてみんなで一生懸命考えていて、一度出来上がったものがやり直しになったんですよ。それがすごい悔しくて…。みんなホントに時間かけて考えたものだったので。そんな悔しい思いもあったので、あのMCを聞いて、「ああ、ああいうこともあって今を迎えているんだな」って思うと涙が出てきちゃいました(笑)。

――メンバー同士で何かあったわけではないんですね?

一同:それは全然ないです。

――そういう意味では、皆さんすごい仲良さそうな印象なんですけど、喧嘩したりすることはあるんですか?

一同:喧嘩は…。

ともちぃ:結構私がきつい口調で言っちゃうこと多くて…。なんですけど、みんなすごく優しいから…何だろう…分かったってうなずいてくれるんですよ…。

一同:アハハハ(笑)。

みくちゃん:うなずいてくれる???(笑)喧嘩はしないよね。

のんの:うん。喧嘩って何だろうね。言い合ったりってことでしょ? ワーみたいな。ないかなぁ。

――まあ、言い合うっていうのはまだ喧嘩に入らないような気がするんですが…。例えばじゃあ、意見が違って、「いや、こうした方がいいよ」「いや、こっちの方がいい」ってことでお互い譲らずとか、そういうのはあったりしますか?

のんの:それはありますね。

みくちゃん:意見が違うことはあるんですけど、お互い「これがこうで」「こう思ってて」っていうのを一つずつ整理して話していって、結果「こっちがいいよね」ってなりますね。ずっと譲らないということはないので、たいてい数分で解決します。

――数分でですか??? みなさん大人ですね。

みくちゃん:ハハハ(笑)。

――ともちぃさんは、時々とても冷静にボソッと何か言われることがありますよね。

ともちぃ:言っちゃうんですよね、全部。思ったこと全部言っちゃうんですよ。だからメンバー傷つけていたらごめんなさいといつも思っていて…。

のんの:大丈夫でしょ。

みくちゃん:面白いですね、ズバッと言って。

ともちぃ:面白いの? 大丈夫???

のんの:うん。全然大丈夫。

みくちゃん:そんな風に言ってくれる人って必要だと思うんですよ。みんなお互い気を遣い合って「嫌われるの嫌だから言わないようにしよう」という関係だったら、良いものは作れないと思っていて…。私自身結構ちゃらんぽらんなんですよ、ホントに(笑)。結構適当にしちゃっていることとか沢山あって(笑)。それを言ってもらえるから自分で気付けるので…。それが私自身にとって、RYUTistにとってプラスになるんだったら、絶対それって必要だなって思います。

――なるほどね。そういう意味でも、グループ内で非常にバランスがとれているわけですね。

一同:はい。

――ところで、終盤のMCでは、みくさんは「迷惑ばかりかけて」といったことをおっしゃってましたよね?

みくちゃん:はい。

――これちょっと僕のホントに個人的な見解というか…いろんな情報を集め、過去の映像とかも見た上でこういう想いに至ったのですが…。それは、一昨日のワンマンで、「本当の意味でみくさんがRYUTistの一員になった」という気がしたんですよ。いや、もちろん2016年4月からみくさんは紛れもないRYUTistiのメンバーですが、先日のワンマンで「本当の意味で4人が一つになった」という印象を受けたんです。「RYUTistの新メンバー、横山実郁」ではなく「RYUTistのメンバー、横山実郁」になったというか…。

のんの:あぁ…。

むうたん:おぉ…。

ともちぃ:うん…。

みくちゃん:(小声で)うれしいな…。

――というのも、5周年ライブの時って、わっかー(大石若奈)さんが卒業した約3ヶ月後でしたが、その時にやった「スロウダンス」。わっかーさんの卒業を受けて制作されたこの曲では、みくさんはステージに立たず、そのポジションは空白だったんですよね?

みくちゃん:はい、そうです。

――で、6周年ライブでも「スロウダンス」をやられ、その時はみくさんも含めた4人でパフォーマンスされたわけです。まあ、映像でしか拝見していませんが、5周年の時も6周年の時もめっちゃ泣いていましたよね。

ともちぃ:泣いてました。

――でも、今回そんな“泣き”はなく…いや、まあ結局はみなさん泣かれてましたが(笑)、そういう演出による“泣き”はなかったですよね。

一同:うんうんうん。

ともちぃ:なかったですね。

――なので、わっかーさんとゆりり(編注:木村優里。2012年11月に卒業)さんが積み上げてきたものを決して忘れるわけじゃなく、彼女たちの功績に敬意を表することはもう当然のこととして、これからはハッピーに行こうと。逆に何もそういう演出がないことがある種の“メッセージ”と捉えたんですが、考え過ぎですか???

みくちゃん:(感慨深かそうに)うぁ…。

のんの:いや、確かにそうですね。

むうたん:そうです…。

ともちぃ:うん…。

のんの:今までは「スロウダンス」とかで昔を振り返るみたいな形で、ちょっとしんみりしちゃうところがあったんですけど、今年はもうこの4人でハッピーに……もちろん忘れるわけじゃないんですけど、それも踏まえつつハッピーなライブになったなって思います。

――ですよね。もちろん忘れるわけじゃないですけど、いつまでもそれを思い出して泣いて、っていうんじゃなくて…。

のんの:うんうん。

――それをちゃんと胸に秘めつつ、ポジティブにハッピーに。ハッピーにすることがみなさんのお仕事ですから。

のんの:そうですよね。

――そんな感じがしました。

みくちゃん:ありがとうございます。

――で、ともちぃさん。ともちぃさんにもちょっと突っ込みたいんですけど。

ともちぃ:何ですか?(笑)

――MCで「沢山アーティストさんとかアイドルさんがいる中で、RYUTistを選んでいただいて~」みたいなことをおっしゃっていましたが、まあ、それってよくアイドルさんが言うじゃないですか。「この現場を選んでくれてありがとう」みたいな。でも、ともちぃさんは「世界に沢山~」っておっしゃいましたよね。やはり「世界」を見据えているわけですね?

一同:おぉ!

のんの:ワールド!

みくちゃん:ワールドともちぃ!

ともちぃ:いや、別にそんな、あんまり考えないで言ったんですけど。

――でも、考えないで言ったっていうことは、無意識の中にあったっていうことじゃないですか?

ともちぃ:う~ん。そうですね。

――見据えていますか?

ともちぃ:はい。いつかは、そうですね、大きくなって、世界に行きたいですね。

――海外でやられたことってあるんでしたっけ?

むうたん:はい。

ともちぃ:まだみくちゃんがいない時なんですけど、一度シアトルさんで。

――シアトルでですか?それは結成何年目ぐらいの時ですか?

ともちぃ:4年?5年?

のんの:4年かな?

――現地でライブをやったんですか?

のんの:そうですね。

――どうでした?

のんの:お客さんも海外の方ばかりだったんですけど、ミックスとかも覚えてくださっていて、すごく盛り上がりました。サイリウムも持っていて、名前も呼んでくれてね。

むうたん:うん。

のんの:アイドル好きの方たちが集まって、アイドル祭りさんっていうか、そんなイベントでした。

――またちょっと「さん」が付いてきましたね! みなさんは“無生物”にも丁寧に「さん」を付けることで有名ですが、ちょっと今「さん」付いてなかった時間帯がありました(笑)。文章にする時に付けておきましょうか?(笑)。

のんの:お願いします(笑)。

――どこまで付ければいいのか難しいんですけど(笑)。

のんの:私たちも結構あいまいです(笑)。

――それはやっぱり付けないとまずいんでしょうか???

のんの:どうなんだろう?でも、たまについてなかったりするもんね。

ともちぃ:普通に素で「さん」を付けるの忘れていたりしますね。

――(笑)。

みくちゃん:自分たちでもどこまで付けたらいいのかが分かんなくなるくらい、「さん」を付け過ぎちゃって…。まあ、この「お茶さん」とか、慣れたものだったら付けられるんですけど、普通に日常会話している中、「さん」がぽっと抜けたりすることはあります。

のんの:私もテレビでは「さん」付けちゃいけないって言われているので、たまにどっちがどっちか分かんなくなっちゃって。

――あぁ、なるほど。

のんの:テレビで「さん」が出そうになっちゃったりとか(笑)。

――あまりに慣れ過ぎるのもマズいでわけすね。

のんの:なので切り替えがちょっと大変ですね。

――でも、楽屋での普通の会話では付けないですよね???

のんの:私、家族で会話する時も結構「さん」を付けちゃって、家族にも浸透しているんですよ。みんな「さん」付けで言ったりしています。「スーパーさん行ってくるね」とか。

みくちゃん:みくもお友達と会話していて、いつもの癖で「さん」付けてしまったら、「え?何それ?」みたいな(笑)。「え?人?」とかいうのはありますね。学校とかで普通に喋っている時も「さん」付けちゃうことがあります(笑)。

ともちぃ:わかる。それある…。

ホントに申し訳ないなって(みくちゃん)

――ここで、皆さん一人一人、どんなキャラクターなのかを知りたいんですが…。では、一人ずつどんな人か、っていうのを他の人が言い合うっていう形でいきましょう。まずはのんのさん!

のんの:私、どんな人???

むうたん:なんか素で面白いですね。

みくちゃん:面白い。狙ってなくて面白い。

ともちぃ:抜けてる。

――いわゆる天然ぼけってやつですか?

ともちぃ:そうですね。結構ステージ上では“しっかりしたお姉さん”って感じを出しているんですけど…

――そういう姿しか見たことないですけど。

ともちぃ:メンバーといる時はかなり精神年齢低いです。

――へぇ~!そうですか!

むうたん:この前、「7+4っていくつだっけ?」みたいな話をしたら、「7+4は10だよ」ってすごい自信満々に言ったんですよ。

みくちゃん:「11ね!」って。

のんの:「7+4」は苦手なの!

みくちゃん:よく分かんない。

むうたん:よく分かんないんですよ。

のんの:苦手な足し算ってあるでしょ!?

――よく分かんないです…。

みくちゃん:結構メンバーを、周りをちゃんと見て行動してくれてはいるんですよ。皆さんの前では(笑)。

――“皆さんの前”では(笑)。

みくちゃん:(笑)。グッズにサイン書きとかするじゃないですか。そんな時に、「はい、あれ取って~」みたいことを言ってきたりとか、急に「おんぶして~」って言いだしたりとか、結構幼いですね、メンバーの前だと。

――「おんぶして~」とか言っちゃうんですか!???

みくちゃん:レッスン前に「おんぶして~」とか言ってきます。

のんの:なんか甘えたくなっちゃうんですよね、メンバーに。

みくちゃん:うれしいですけどね、すごい。

――で、おんぶするんですか???

みくちゃん:おんぶしますね。

のんの:おんぶを頼むのは力持ちのみくちゃんだけですね。

――ともちぃさんだったらちょっと、ね。

のんの:ともちぃには絶対頼めないです。折れちゃうので(笑)。

――なるほど。では続いて、みくさんはどうでしょう?

のんの:みくちゃんは元気過ぎて、ハッピー人間な感じです。

――それは見たまんまですけど(笑)。

みくちゃん:見たまんまですか???

ともちぃ:本物のバカだと思います!

むうたん:ほんとに抜けてる。

――アハハハ(笑)。

みくちゃん:褒めてるの???

ともちぃ:何にもないところでコケるんですよ。「コケないように気を付けてね」って言ってもコケるんです。

――何でコケるんですか?

みくちゃん:分かんないんですけど…。

――笑いを取ろうとしてるんですか???

みくちゃん:違うぅ!違います! 分かんないんですけど、コケちゃうんですよね。何でですかね。足がおかしいんですかね?

――でも、ダンスはきっちりされていますよね?

ともちぃ:ダンスはすごいいいと思います。

――ですよね。

ともちぃ:センスあると思います。

みくちゃん:ありがとうございます。

――じゃあ、気を抜いた時にそうなっちゃうという感じですかね?

みくちゃん:私自身、基本ヌケているので(笑)。

ともちぃ:あと、この間のライブで歌うのを忘れていたりとか。

――はい、はい。あそこで盛り上がりましたよね。あれも敢えての“演出”ですよね?

みくちゃん:“敢えて”ってことでお願いします(笑)。

むうたん:あれ、狙ってやってたら頭良過ぎですよ。

ともちぃ:でもあれ、前の方のお客さんが笑ってくださっていたからいい雰囲気になってたんですけど、普通だったら絶対怒られているところですね。

――プロデューサーの安部さんから?

ともちぃ:安部さんもそうですし、私も怒っていると思います。

みくちゃん:ホントに申し訳ないなって。

むうたん:出た!「ホントに申し訳ない」! 「ホントに申し訳ない」ってよく言うよね。

――アハハハ。

みくちゃん:よく言うって…。たぶんそういうこと沢山しちゃっているからだよね。ちょっとそう思ってます、はい。

むうたん:昨日も遅刻したからね! 昨日の「HOME LIVE」、遅刻してきたんですよ。

ともちぃ:みくちゃんはいつもバスで来ているんですけど、古町で降りなきゃいけないところを新潟駅まで行っちゃって…。「新潟駅まで寝過ごしちゃいました、てへ」みたいな感じで。

みくちゃん:そんな「てへ」じゃなかったでしょ!(笑) ちゃんと謝ったよ!(笑)

むうたん:7周年ライブが終わって、その次のHOME LIVEで8年目をしっかりスタートしたいじゃないですか。そんな大事な時に朝っぱらから遅刻してきて、「ちょっと」と思いましたね(笑)。

のんの:今日も集合時間何時か知ってる?

みくちゃん:うん、知ってる!

のんの:何時?

みくちゃん:3時。

のんの:3時11分に来たからね。

みくちゃん:買い物をしなきゃと思ってたから、ハハ(笑)。

のんの:駄目でしょ!(笑) 私とむうたんで「みくちゃん大丈夫かな?寝過ごしてないよね?」って言っていて。そしたら11分過ぎて普通に登場したから。

みくちゃん:ホントに申し訳ないです。ホントに。

――仲良くないじゃないですか!(笑)

一同:(爆笑)

――集中砲火を浴びている感じですよ(笑)。

みくちゃん:こういう時じゃないと言えないから、みんな言ってきてます(笑)。

のんの:まあでも、やっぱりみくちゃんは明るくしてくれますね。場の雰囲気を。

――そうですよね。

ともちぃ:愛されキャラだよね。

――ですよね。で、これはファンの方々の間ではよく知られていますが、みなさんは、対バンとかされてもなかなかお友達ができないグループだとのこと。でも、この“愛されキャラ”で“コミュニケーション能力”の高そうなみくさんが入ることによって、お友達の輪も広がってるんじゃないですか?

ともちぃ:いえ、意外とそうでもないんです。

――そうでもないんですか?

ともちぃ:たぶん、みくちゃんが一番人見知りだと思います。

――そうなんですか?ちょっと意外です。

ともちぃ:メンバー全員人見知りなんですけど、みくちゃんは「意外といける」って思われてて…

――完全にそう思いました。

ともちぃ:でも一番人見知りで、すごい「シーン」ってなります。

――そうなんですか???

みくちゃん:ホントに慣れている人じゃないと、こんな「ワーッ」みたいな感じにはなれないです。

――マジですか? じゃあ僕にもちょっとは人見知りしてくださいよ(笑)。

みくちゃん:え~! いや、楽しいな~と思って(笑)。

――ハハハ。「実は人見知り」っていうのは出していいですか? “営業妨害”にならないですか?

みくちゃん:全然大丈夫です。ファンの方にもバレてるので。

――バレてるんですね。でも、お友達の輪がだんだん広がっているのは確かですよね。まずはハコイリ♡ムスメさん……最初はハコムスさんだけだったんですよね、お友達は(笑)。

のんの:そうですね。全然友達いない…。

――でもどんどん広まってきたんじゃないですか?

のんの:はい、amiinAさんとか、すごく仲良くさせてもらっています。

ともちぃ:ヤなことそっとミュートさんとかもね。

のんの:最近ヤナミューさんとお話させていただいています。

――この前ヤナミューさんがRYUTistの曲をお気に入りとして挙げていましたよね。

ともちぃ:「Winter merry go round」ですね。なでしこさんが好きって言ってくださっていました。

のんの:TIFさんでもヤナミューさんとお話して、お菓子をプレゼントしたり。

――あぁ、Twitterで見ました。

のんの:一緒に写真撮ったりしました。お友達がちょっと増えてうれしいです。

――どんどん増やしていってください! では続いて、ともちぃさん。

のんの:ともさんは…。

みくちゃん:RYUTistの中で一番お姉さんですね。精神年齢的にも。

むうたん:年齢的にはのんのが一番上なんですけど、でも、どんな時でもしっかりしてるのがともちぃです。のんのは、さっき言ったようにたまに子供みたいになったりするんですけど、ともちぃはそういう面はないというか…。

ともちぃ:ごくたまにしかないです。

みくちゃん:でも、ホントにたまに、いきなり「怪獣が来たぞ」って言ってきます(笑)。

――どういうことですか???

みくちゃん:「怪獣」っていう言葉が好きなのか分かんないですけど…。

ともちぃ:「恐竜」より「怪獣」のほうが可愛いじゃないですか。

――えーっと…。

みくちゃん:言っていることがよく分かんない。

――「はい」と言っておいたほうがいいですかね?(笑)

みくちゃん:(笑)。ダンスのフォーメーションの時とか、移動の車の座席とかでも隣になることが多くて、夜遅くなったりとか、たぶん自分の中で興奮している時とか、分かんないんですけど、いきなりくっついてきて「怪獣が来たぞ」って小さい声で囁いてきたりします!

ともちぃ:やだ、言わないでよ!

むうたん:ありますね。

みくちゃん:ホントにごくたまに、そういう「ちょっと構ってほしいな」っていうのは出してきますね。

むうたん:昔はそういう不思議ちゃんキャラだったんですけど、最近はなくなってきたなって思ったら、たまに出るっていう…。

むうたん:「ひょー」って言いだしたりするよね、たまに。

みくちゃん:いきなり笑いが止まらなくなったりとか。

ともちぃ:いやだぁ~。

みくちゃん:ありますね。

むうたん:でもしっかりしてる。

みくちゃん:基本そうだね。

むうたん:基本しっかりしている。

みくちゃん:しっかり者。お姉さんな感じですね。

ともちぃ:“しっかり者”で通してください。

――「怪獣」は書いていいですか???

ともちぃ:怪獣恥ずかしい。

みくちゃん:全然書いてもらって大丈夫です!(笑)

――(笑)。なんか皆さんすごい真面目なイメージがあって、今回僕が話をがんがん盛り上げていかないといけないかなと思ってたんですけど、なんかもう放ったらかしにしていても大丈夫な感じですね(笑)。他にないですか? 大丈夫ですか?

のんの:ズバッていろいろ言ってくれるのがすごい良くて。で、言った後に「やっぱり大丈夫だったかな」とかすごい心配しているのが可愛いなって思います。自分で「言い過ぎてる」と思って心配しているっていう…。ホントに優しいなって思います。みんなのために言ってくれて、たぶん言うのも辛いと思うんですけど、言ってくれて。その後に「ちょっと言い過ぎたかな」とか心配しているので、優しいなって思いますね。

――満点の答えですね。

のんの:アハハ。

――ですよね、言いにくいことを言うのは、言う本人も大変ですもんね。

のんの:そうですね。

ともちぃ:別にそんな言いにくいとは思ってないんですけど…

――あ、あれ???

ともちぃ:でも言った後にみんながシュンってしてる顔を見ると、「ああ、ちょっと言い過ぎちゃったな」って思うんですよね(笑)。

――それは「毒を吐く」って言っちゃっていいですか? いや、そうじゃないですよね。建設的なことですよね。

ともちぃ:はい。建設的なことです。

――グループが良くなるために言う必要のあることを言っているわけで、決してディスってるわけじゃないですもんね。

ともちぃ:はい。あ、う~ん、みくちゃんには結構ディスってますね。

のんの:みくちゃんに一番厳しいですから(笑)。

みくちゃん:愛がある、愛がある! 愛があります!

――ハハ(笑)。じゃあ、むうさんいきましょう。

みくちゃん:特にないかな~。

一同:(爆笑)

むうたん:待ってたんだけど! のんのが始まった辺りからずっと待ってたんだけど!

のんの:むうたんはずっと可愛いです。

ともちぃ:可愛いです、ホントに。

のんの:よしよしなでなでしたくなっちゃう。

ともちぃ:むうたんもしっかりしていると思います。ライブの時とか、頭の回転が速いので、みんながちょっとMCとかでトチっちゃった時も、すぐフォローに入ってくれるんですよね。それはすごいなって。ビシッて決めてくれるところがすごくカッコいいなと思います。

のんの:MCの安心感がすごいです。

――それは僕も感じます。

のんの:「何かあったらむうたん」みたいな。頼っちゃうとこありますね。

ともちぃ:むうたんがいるから大丈夫みたいな、そういうのがあります。

のんの:お勉強はちょっとできないけど(笑)、やっぱり頭の回転はすごいなって。

ともちぃ:速いですね。あと、負けず嫌いだと思います。

むうたん:そうかな? 最近負けず嫌いって言われることがあるんですけど…。

ともちぃ:前から思ってたよ。

むうたん:思ってた?

みくちゃん:むうたんはこだわりが強いですね。そして、一つ自分の中で「こうだ!」って決めたら、それを曲げることはしないなって思います。

ともちぃ:結構慎重に物事を考えてる。

みくちゃん:そうだね。

――結構そういう意味では大人ですよね。

ともちぃ:大人だと思います。それはちっちゃいころからそうでしたね。小学校の時から…。

――あぁ、最初に始めたときは小学生だったんですもんね。あれ、ともちぃさんも小学生?

ともちぃ:私は中学校1年生からでした。

――なるほどね。皆さんの人となりがだんだんと分かってきたような気がします。まあ、まだまだ掴めない部分はありますけど。みくさんは大体分かりました(笑)。

みくちゃん:あぁ、分かりました?(笑)

のんの:分かりやすい(笑)。

みくちゃん:ありがとうございます(笑)。

目を見てしっかり言うと、みんな言うことをちゃんと理解して聞いてくれるんですよ(のんの)

――では、改めてこういうことをお聞きしたいんですが、皆さんはどういうアイドルですか?

ともちぃ:肩書がいっぱいありますね。

――ですよね。僕もそう捉えています。

ともちぃ:ご当地アイドルっていうのから始まったんですけど、曲がいいから楽曲派アイドルさんって言われたりとか、清純派アイドルさんって言われたりとか…。

むうたん:うん。

ともちぃ:私たち自身もよく分かってないよね。

――僕はずっと洋楽を聴いてきたんですが、あるきっかけで突然“楽曲派アイドル”にハマるようになり、みなさんに辿り着いたんです。みなさんには、そういう人も新潟まで連れてきてしまうような力があるんですよ。頑固な音楽好きたちの心を氷解させるみたいな…(笑)。

のんの:フフ、そうですねぇ(笑)。

――そういうのって感じます? 例えば、特典会だったりで、楽曲についてウンチクを垂れる人とかいっぱいいるんじゃないですか?

ともちぃ:「曲が好きで来ました」っていう方、結構いらっしゃいますね。

――いろいろ言ってきたりしますよね?

ともちぃ:そうですね(笑)。「この曲のこういうところが…」みたいな。

――そういうの、めんどくさいですよね?(笑)

ともちぃ:いえ全然。勉強になります。「この曲の要素入ってるよね」みたいな感じでたまに言われるんですけど、「そうなんだ」と思って。私たちあんまり音楽に詳しくないですし、もちろん洋楽さんとかも普段聴かないので、ヘェーと思って勉強になりますね。

――皆さんのアルバムって、洋楽邦楽問わず、素晴らしい音楽の要素がいろいろと入っていますよね。そういう“元ネタ”は聞かされたりしていますか?

ともちぃ:たまに教えていただいたりします。

――何か覚えているのってありますか?

ともちぃ:「金色の海と七色のDays」は、オリビア・ニュートン=ジョンさんをイメージしてるって言っていたよね?

むうたん:うん。

ともちぃ:あと、「海岸ROADでオトナッTunes!」の「Around Round Get Around I Get Around」っていうところが、誰だったっけ…?

のんの:何だっけ?

みくちゃん:何とかボーイズさん…。

――ビーチ・ボーイズですね!

ともちぃ:そうです! ビーチ・ボーイズさんの要素が入っているとか、そういうのは教えていただきました。

――そうした、いろんな工夫が施された素晴らしい楽曲を歌っていてどうですか?

のんの:本当に素晴らしい楽曲沢山いただいていて、そんな楽曲を聴いてライブに来てくださる方も多いので、パフォーマンスへのプレッシャーはすごいありますね。

――プレッシャーを感じます?

のんの:はい。楽曲聴いて来てくださっても、私たちのパフォーマンスが楽曲に追いついていなくて、ライブを見て「おぉ…」って思う方も多いと思うので…。素晴らしい楽曲をいただいているので、私たちもしっかりパフォーマンスしなきゃってずっと思っています。それは今でも課題ですね。

――でも、みなさんには色々な面があって、想定外のものを見せてくれる面白さもあると思うんですよ。例えば“楽曲”を期待していった時に、違った側面を提示されることの面白さというか、新たな世界を見せてくれるというか…。ゆるキャラ紹介なんて、「なんでこの人たちこんなことしているんだろう?」って最初は思ったんですけど、今はやってもらわないとちょっと物足りないな、って(笑)。

一同:うぁ!(笑)

のんの:そうですか?

――ゆるキャラ好きになっちゃいました。

一同:うれしい!

のんの:そういうのすごいうれしいですね。

――なので、なんかそういう違うところにいる人を、また別のところに壁を越えて連れていくみたいな。例えば初期から見ている人なんて、やはり“アイドル”として皆さん見てきたと思うんですけど、その人たちが“昔の洋楽の要素なども織り込まれた普遍的な魅力を持つ楽曲”を好きになってくれたり…。みなさん、そうさせてるんですよ!

一同:うれしい。

のんの:ほんとにうれしいです!

――ところで、7周年ライヴでは新曲も発表されましたよね。

一同:はい。

――MIKKOさん作曲の「瞬間のメロディー」。これもまた、ちょっとまた違ったポップですよね。ちょっと僕もあの時しか聴いてないんですけど、すごいポップで可愛いメロディだったなって感じですよね?

むうたん:はい、可愛い感じで。

――「青空シグナル」の沖井礼二節を出した後に、ちょっと“揺り戻し”が来て、みなさんのまた別の一面が出ている印象です。

のんの:キュートな、ちょっとキュンとする感じがあったりとか、可愛い曲です。スクール生も一緒に歌っているんです。

――あぁ、生徒さんたちと共演されていましたね。

のんの:新潟アーティストスクールのみんなと。私とむうたんが講師を務めさせてもらっているんですけど、そのレッスンでもフォーメーションを何度も練習したりして、みんな頑張っていました。

――実際に教えている生徒さんたちなんですか?

むうたん:はい、そうです。

――何を教えているんですか?

のんの:私たちはダンスを教えています。

ともちぃ:このステージのために合同レッスンをやって、私とみくちゃんも参加したんですけど、ストレッチの指導しているところとか、「やばい!先生やってる!」と思って見てました(笑)

みくちゃん:後ろで「すげえ!すげぇ!」ってずっと言ってるんですよ(笑)。

のんの:普通のストレッチだったけどね。

ともちぃ:めっちゃ感動しました。

のんの:ほんとに?それは良かった。そんな褒めてもらえるとは。

みくちゃん:すごい先生だった。

ともちぃ:すごい自然に教えていると思って。

――それまでは、“のんの先生”“むう先生”の姿は見たことなかったんですか?

ともちぃ:それまではそういうところはあんまり見たことがなくて。私たちも何回かスクール生とやっているんですけど、曲を使った練習だけだったので…。フォーメーションの確認や曲の確認、全体を通しての確認の時だけ参加していたので、最初のストレッチとかは見たことなかったんですよ。ストレッチをのんのが教えいてる間に、むうたんはダンスの先生と打ち合わせしてるとか、そういう光景を見るのが初めてで、やばかったです(笑)。

のんの:えっ、うれしい、そんなこと言ってもらえて。普通にいつもしていることだったから、そんなに感動してもらえるとは思わなかった(笑)。

――厳しそうな先生ですか?

ともちぃ:いつもはちょっとへらへらしているんですけど、すごいキリッとしていました。

――いつもへらへらしているんですか?(笑)

のんの:そうみたいです。わりかし(笑)。

一同:(笑)。

みくちゃん:私たちみんな、ライブにお子さんが来てくれたりした時に「わぁ、可愛いね」ってなるんですよ。メンバーみんな子供が好きなので。で、いつも「わぁ」ってやっているお子さんに対して、すごい真剣な顔でお話をしていたりとか、「分かる?大丈夫?」とか言ってる姿を見ると、「先生だな」って思いますね。

のんの:ありがとう。

――なるほど~。あの日、新潟アーティストスクールの皆さんがステージに出てきて、一緒に歌った時、なんだか“RYUTist軍団”みたいな感じがしました(笑)。

一同:アハハハ(笑)。

みくちゃん:RYUTist軍団(笑)。

のんの:軍団を率いて(笑)。

――先生が厳しく指導して、言うこと聞かせて、みたいな(笑)。

のんの:時には厳しく。

――時には厳しくやるんですか?

のんの:はい、そうですね。優しいだけだと駄目だなっていうことを私も先生を通して知ったので。

――なるほど。のんのさん自身が先生から教わったわけですね。怒ったりするんですか?

のんの:しますね。ちびっことか結構わちゃわちゃしてたりするじゃないですか。そういう時はビシッと言ったりします。

――大きな声出したりして?

のんの:いや、そんなおっきい声は…。

――怒鳴ったりとか。

のんの:いえ(笑)。目を見てしっかり言うと、みんな言うことをちゃんと理解して聞いてくれるんですよ。一人一人しっかり目を見て言うようにしています。

――おぉ~。で、「瞬間のメロディー」は、あの夜ステージ上で発表された「11月リリースのシングル」とはまた違うんですよね?

のんの:違うと思います。

――それはよく分かってない感じですか?

一同:何も聞いてないです。

ともちぃ:スタッフさんも「まだ何も決めてない」っていうようなことを昨日言っていました。「間に合うかな…」って(笑)。

――例えば、個人的な趣味で、というか考えで、「どんなものだといいな」とかありますか?

のんの:えぇ、どんなもの?

――『日本海夕日ライン』『柳都芸妓』という日本のポップ史上に残る名盤を出し、「青空シグナル」でいい形で続いているので、その後はとても重要ですよ! これらの作品を越えるのは難しいですよ!

ともちぃ:そうですね…。

のんの:どんどん越えてかないと。

――どんなものだといいっていうか、どんなのをやりたいですか?

むうたん:え?どんなの…。オールユニゾンとか。全部全員で歌うような。

――それはまた裏をかいていいですね。

むうたん:CD化した曲でオールユニゾンってないよね?

のんの:CD化はないね、たぶん。

むうたん:音源化してないよね? おそらくないので…。

――合唱っぽい感じだったり?

むうたん:そうですね。神秘的な感じで、全員でずっと歌っているのもいいなって。やったことないので。

――では、絶対音感を持っているともちぃさんはいかがですか?

ともちぃ:(笑)。そうですね、何だろう…。ハモリがある曲がいいです。私、ハモリが大好きで、ハモリ職人になりたいと思っているぐらいなんですよ。ライブでもハモリができそうな曲がいいです。ずっとハモリで参加していたい。フフフ

――主旋律じゃなくてハモリを歌いたいんですね?

ともちぃ:下のハモリがいいです。

――(笑)。みくさんはどうですか?

みくちゃん:そうですね。今までやったことのないジャンルの歌を歌ってみたいなっていうのは、毎回思ってます。ホントに私、音楽をちゃんと知らなくて、RYUTistのレコーディングとかを通して「こういう感じのジャンルがあったんだ」とか知ることがあるので、今まで歌ったことのないジャンルも歌ってみたいなといつも思いますね。あと、歌ってがっつり踊って、歌ってがっつり踊って、っていうちょっとカッコいい感じの曲もやってみたいなって思います。

――のんのさんは?

のんの:私は、バラード系。歌い上げるバラード系を歌ってみたいですね。最近バラード系がなかったので…。表題曲じゃなくていいんですけど、カップリングとかで歌ってみたいなって思います。あとは、私とみくちゃんの誕生日が11月24日なんですよ。

――同じなんですか?

みくちゃん:同じなんです。

のんの:で、誕生日の時にいつも思うのが、誕生日を迎えた時に自分たちのバースデーソングを歌えたらいいなって。

――ちょうど出ればいいですよね。たぶんそれは大人の方が考えているんじゃないですか?

のんの:そうですかね~。

――間に合えばの話ですけど(笑)

のんの:(笑)。

聴いていると新潟の景色が浮かんでくるような曲が沢山あるなって思います(みくちゃん)

――皆さんの音楽的な部分をもう少し掘り下げたいんですが、今はどんな音楽を聴いていますか?

ともちぃ:私は、カネコアヤノさんっていうシンガーソングライターさんの曲を毎日のように聴いています。

――ともちぃさん結構シブいところを突いてきますよね。

ともちぃ:周りの方に教えていただいて聴くんですけどね。

――他の方は…。

みくちゃん:バスで通学してる時はThe Pen Friend Clubさんを聴いています。

――身内みたいなものじゃないですか。

みくちゃん:身内、フフフ(笑)。ご一緒させていただく機会が増えて、仲良くさせていただいているので…。爽やかなハーモニーが朝学校行く前とかに聴いているとすごい気持ちいいなって思って、バスでいつもウトウトしちゃうんですけどね(笑)。

――それで寝過ごしたんですよね?

みくちゃん:そうなんです(笑)。でも、ウトウトしながら聴くのが気持ち良くてすごい好きです。

――寝るにはThe Pen Friend Clubさんがいいんですね?

みくちゃん:心地好い曲だなってすごい思います。

――のんのさんは?

のんの:寝る前によく聴いているのは、大瀧詠一さんの「FUN×4」っていう曲ですね。寝落ちするまでずっと聴いています。

――大瀧詠一さん! 若い方にも普遍的な音楽が伝わっているんですね。

のんの:大好きです。

――むうさんはどうですか?

むうたん:私はアイドルさんなんですけど、私立恵比寿中学さんが大好きで。エビ中さんの曲をよく聴いています。

――エビ中さんだけですか?

むうたん:あとはマンダムズさん。『涙のイエスタデイ』作ってくださったバルカン坂爪さんのグループです。

――身内ですね(笑)。

むうたん:身内なんですけど(笑)。マンダムズさんもよく聴きます。

――なるほど。では、音楽的ルーツといったら…。元々はどういうものから影響を受けたんですか? ともちぃさんとみくさんは絶対音感があるんですよね?

みくちゃん:そう言われました。ちっちゃい時からピアノはやっていたので、うれしいなとは思ったんですけど。

――じゃあクラシックはよく聴かれてたんですか?

みくちゃん:ちっちゃい頃はすごい聴いていました。

――どのあたりですか? ショパンとか?

みくちゃん:そうですね。『ピアノ100選』みたいなアルバムを買って、車でずっと聴いていたりとか。

ともちぃ:ベートーベンとかモーツァルトとか?

みくちゃん:シューベルトさんとか。いろいろ聴いていましたね。ちっちゃい時、作曲家さんを調べるのが好きで、ディズニーの作曲家さんの百科事典みたいな本があるんですよ。分かりやすくて、しかもちゃんとした情報が書かれてあって。それを常に持っていましたね。

――今もクラシックは聴いてるんですか?

みくちゃん:最近は聴かなくなりました。小学校の頃、ピアノ習ってた時はクラシックをよく聴いていたんですが、中学校ぐらいから4つ打ちの「イェイイェイ」みたいな感じの音楽を聴くようになって。

――あぁ、お友達のギャルズが聴くような感じの(笑)。

みくちゃん:はい(笑)。聴くようになって、で、RYUTistに入ってからは、RYUTist関連のいろんな曲を聴くようになりました。

――では、のんのさん。

のんの:私はダンスがしたくてアイドルになったんですけど、それから歌うことも好きになった感じですね。最初歌には苦手意識があって、あんまり人前で歌うことも好きじゃなかったんですよ。それよりダンスがしたいっていう気持ちで入ったんですよね。でもその後、歌うのも大好きになったので…。

――ダンスっていうと、憧れの人とかいたりしたんですか?

のんの:姉がダンスをやっていて、そのDVDをおうちで何回も繰り返し見ていました。

――お姉さんってDVD出しているんですか?

のんの:DVD出しているっていうか…

ともちぃ:発表会?

のんの:そう。姉のチームがやっているDVDがあって、それを見ていて、私も絶対踊りたいと思ったんです。

――なるほど。では、ともちぃさん。

ともちぃ:私は、プリキュアさんの主題歌をずっとお家で真似して歌っていて、そこから歌が好きになったんですけど、並行してピアノも3歳からずっとやっていました。あと、小学校の時にお姉ちゃんの影響でアイドルさんを聴くようになって、ハロープロジェクトさんの℃-uteさんが好きになって…。「℃-uteさんみたいになりたい」と思ってRYUTistのオーディションを受けました。

――プリキュアから℃-uteにハマった人が、今やピアノでジョージ・ウィンストンとか弾いたりもするんですよね。幅広いですね。

ともちぃ:そうですね。

――結構シブい趣味をしていますよね。

ともちぃ:そうですか?

――こだわりがあるんじゃないですか?

ともちぃ:そんなに…。結構なんでも聴きます。RYUTistに入ってからは安部さんに教えていただいて聴くことが多いんですけど、ちっちゃいころから気になったものは結構聴くかもしれないです。

――教えていただいて気に入ったものとかありますか?

ともちぃ:あ、私、土岐麻子さんが大好きなんです。

――おぉ、それは沖井さんに「青空シグナル」を書いていただく前からですか?

ともちぃ:前からですね。

――ということは…すごいことが起こったわけですね!?

ともちぃ:そうなんですよ。

――Cymbalsとか知ってたんですか?

ともちぃ:最初は知らなかったです。土岐さんを知ってからCymbalsさんを知って、沖井さんのTWEEDEESさんを知って、今年一緒にお仕事させていただいたので、すごい幸せだなって思っています。

――では、むうさん。

むうたん:私も3歳の時からピアノを習っていて音楽には触れていたんですけど…。小さい時にカラオケ大会に出たことがあって、それがきっかけで歌を好きになりましたね。

――何歌ったんですか、その時?

むうたん:「歩いて帰ろう」っていう曲です。

――斉藤和義さんですね。

むうたん:いろんな方がカバーされていますよね。その曲を歌って3位だったんですよ! それで「イエイ」って思って! ちっちゃかったので「わーい、歌うの楽しい」みたいな感じで、それから歌が大好きになりましたね。

――それは新潟県で3位???

むうたん:いや、町内で3位です(笑)。

――あぁ、町内で。

むうたん:はい(笑)。それが始まりです。

――では、そろそろお時間ですので最後に一つ。皆さんの中に“新潟らしさ”みたいなのってありますか? まずは、RYUTistの音楽の中にはありますか?

ともちぃ:ありますね。「夏の魔法」っていう曲で、新潟名物のぽっぽ焼きっていう名前が出てきたりとか、あと浜茶屋が出てきたりとかしますね。

――そういう意味では、「チェンジ・ザ・古町」はダイレクトに古町のことを歌っていますし、アルバム『柳都芸妓』もまさにそうですよね。

ともちぃ:いろんな曲にいっぱいちりばめられています。

――歌詞だと直接的に出ているじゃないですか。では例えば、サウンドとか皆さんの声とかにはどうですか?

みくちゃん:そうですね。『日本海夕日ライン』は新潟にゆかりのある作家さんに作っていただいた曲が沢山入っているので、そういう面では新潟らしいというか、新潟のサウンドがお届けできているんじゃないかなと思います。

――そうした新潟ゆかりの作家さんが書いているものの新潟らしさってどんなところですか?

みくちゃん:えぇ~どんなところだろう…。でも、歌詞もそうなんですけど、聴いていると新潟の景色が浮かんでくるような曲が沢山あるなって思います。『日本海夕日ライン』を聴くと新潟の海の景色が浮かんできたりとか、『柳都芸妓』を聴くと古町の街角の景色が浮かんできたりとか、っていうのはあると思います。

――それは、どこか懐かしい感じであったり、ちょっと柔らかな日差しを思わせるような雰囲気であったりとか、そんな感じですか?

ともちぃ:はい。柔らかい感じです。

みくちゃん:そういうことです。うまく言っていただいて…。

――では、皆さん個人個人の性格などに「新潟生まれだな」って感じることはありますか?

のんの:控えめなところというか…。

ともちぃ:みんなグイグイいけないですね。

のんの:いけないところが新潟県民っぽさなのかなって思います。

ともちぃ:お菓子とかいただいた時に最後の一つは誰も手を出さないとか。

のんの:引いて、引いて、引いていっちゃう、みたいな感じが県民性でもあるのかなと。みんなそれぞれ元々の性格もあると思うんですけど、県民性でもあるのかなって思いますね。

――でももしかしたら今の時代、そういうところが好かれるのかもしれないですね。

みくちゃん:だといいな~。

のんの:もっと頑張らなきゃなと思ってるんですけどね。自分から前に行けるように。

――でも、個人的にはその良さは失わないでいただきたいなとも思います。

一同:ありがとうございます

(取材・文:石川真男)

RYUTist ライブ情報

2018年11月25日(日)
「RYUTist HOME LIVE 7th Anniversary 東京編」開催
[会場] 新宿ReNY
[チケット]先行受付:イープラスにて9/7(金)18:00~9/17(月)23:59まで

RYUTist 商品情報

5thシングル「青空シグナル」発売中!!

2018年9月11日(火) アナログ盤「日曜日のサマートレイン」全国リリース


¥2,160(税込)

RYUTist プロフィール

2011年5月に行った「アイドルユニットオーディション」で選ばれたメンバーによって結成。
2016年4月に横山実郁を加え再始動。
 新潟市を表す「柳都(りゅうと)」という言葉に、「アーティスト」を加え、「新潟のアーティスト」という意味を込めて「RYUTist」と命名。
 メンバーはリーダーの佐藤乃々子、宇野友恵、五十嵐夢羽、横山実郁の4人組で、全員が新潟生まれ新潟育ち。
 新潟市古町7番町「Live House 新潟SHOW!CASE!!」を中心にライブ活動を行い、その他全国の各種イベントにも出演している。
タワーレコード内レーベル「PENGUIN DISC」に所属。2018年5月に5枚目のシングル「青空シグナル」をリリース。
2018年9月11日にso nice with 村松邦男とのスプリット盤7インチレコード「日曜日のサマートレイン」を全国リリースする。

メンバー プロフィール

佐藤 乃々子(さとう ののこ)

1995年11月24日生まれ
新潟市出身

宇野 友恵(うの ともえ)

1999年4月1日生まれ
新潟市出身

五十嵐 夢羽(いからし むう)

2000年1月5日生まれ
新潟市出身

横山 実郁(よこやま みく)

2001年11月24日生まれ
新潟県・長岡市出身


公式サイト
http://ryutist.jp/

公式ツイッター
@RYUTist_info


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