寺嶋由芙|何があってもアイドルで!

寺嶋由芙|何があってもアイドルで!

その姿を見ると、その歌声を聴くと、さらにはその人柄に触れると、誰もが魅了されるだろう。もちろん楽曲やパフォーマンスも非の打ち所がないが、ファンの“転がし方”や自己プロデュース力、そして情報発信力まで含め、エンタテインメントの域さえ超えた“人間としての魅力”に惹きつけられてしまう。

ゆえに、活躍の場は実に多岐に亘っている。イベントなどでのMC、TVでのナビゲーターやナレーション、そして一日警察署長に編集長に一日店長。@JAM EXPO2018では総合司会を務め、Twitterの広告キャラクターにも起用されている。また、大のゆるキャラ好きが高じて、ゆるキャラグランプリの司会を務め、今や全国のゆるキャラからも求められる存在となり……などなど枚挙にいとまがない。

例えば、現在のアイドルシーンを代表して「何かを述べてもらおう」「何かの役割を担ってもらおう」と考えた際、彼女の名前が必ずや一つの選択肢として候補に挙がるに違いない。それだけの存在感が今の彼女にはあるのだ。この取材中も、彼女の機転の利いた受け答え、的確な回答、気遣いに満ちた言葉選びなどなど、その聡明さに唸らされるばかり。「そりゃ仕事も来るわ」と至極納得した次第だ。

だが、忘れてはならないのは、彼女の“楽曲派アイドル”としての側面である。ディレクター、プロデューサー、スーパーバイザーとその都度肩書きは異なるが、ずっと彼女の音楽作品の制作に深く関わってきたのが、ウルフルズやナンバーガール、Bass Ball Bearなどを見出してきた加茂啓太郎。現在は楽曲派アイドルの急先鋒、フィロソフィーのダンスを育て上げていることで知られている。加茂は、フィロソフィーのダンスでは“ファンク”を軸に据えているが、彼女の作品においては実に多彩なサウンドを展開している。80年代アイドル歌謡のムードは通底するものの、軽快なエレクトロポップ風もあれば、ラフな生演奏風のシャッフルナンバーもあれば、ニューウェイヴ風音像のポップチューンもあれば、ガーリーなロックナンバーもあり、さらには、ゆるキャラを題材にしたノベルティソングもある。それらいずれの楽曲においても、錚々たる作家陣を起用して実に丁寧にサウンドを構築し、その随所にあっと驚く仕掛けを潜ませている。

例えば、今年4月にリリースされた2ndアルバム『きみが散る』の中盤では、流れるようなメロディとそこに心地好い浮遊感を施す転調が絶品としか言いようのない、rionos作曲の超名曲「背中のキッス」に続き、町あかり作詞作曲の“ヲタクの性(さが)を慈愛をもって見守る”演歌「終点、ワ・タ・シ。」が湿った空気を漂わせ、さらには、怒髪天の増子直純と上原子友康が各々作詞作曲したいなせな音頭「夏’n ON-DO」が祝祭に満ちたトーンで解放感をもたらす。この落差たるや! しかし、それは決して違和感とならず、心地好いコントラストとなって、いつの間にかすーっと心に染み込んでくる。ステージ上での“異種混合”ぶりはさらに秀逸である。全く異なるジャンルの曲を、あたかも優れたDJのごとく繋げ、あるいは、その“高低差”によって聴衆を翻弄しつつ、いつのまにかその心をぐいと掴むのだ。少なくとも、これだけバラエティに富んだ楽曲を並べながら一つのステージとして成立させることができるのは、今のアイドル界においては彼女しかいないだろう。それはすなわち、彼女の懐の深さが、どんなスタイルの楽曲をも受け止め、咀嚼し、“自分の歌”として描き出すことを可能にしているのだ。

10月17日、ニューシングル「君にトロピタイナ」をリリースした寺嶋由芙。これまた新たな“球種”を投じてきた印象だ。西寺郷太の作詞作曲によるグルーヴナンバーは、作曲者曰く「トロピカルミネアポリスユーロ歌謡」。いつになくドリーミーでグルーヴィーでトランシーな寺嶋由芙が堪能できる絶品のダンスチューンであり、“楽曲派アイドル”寺嶋由芙のイメージをさらに強く印象付ける一曲である。演歌歌手のごとく歌い上げたり、うたのお姉さんのごとく優しく語りかけたり、アニソン歌手のごとくドラマティックに旋律を紡ぎ出したりする変幻自在の寺嶋由芙が、今回は抑制されたクールな歌声をヒプノティックなビートの上にそっと乗せていく。

今年ソロ活動5周年を迎え、10月21日には渋谷ストリームホールにて5周年ワンマンライブを行なう彼女に、ご自身の多岐に亘る活動について、現在のアイドル界について、新曲「君にトロピタイナ」について、などお話を伺った。

まじめにやってきた甲斐がありました

――まずここから始めたいんですが、寺嶋さんのキャッチコピーに「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル。」というのがあるじゃないですか。それはご自身で考案されたんですか?

寺嶋:そうだと思います。最初は恥ずかしいので「友達が考えてくれました」みたいなことを言ってたかもしれないんですけど、多分自分で考えました。

――恥ずかしい、って、素晴らしいコピーじゃないですか!

寺嶋:いやいやいや~。ありがとうございます。

――この「古き良き時代」というのは、設定としてはいつの時代なんですか?

寺嶋:当初はそれほど具体的に設定を考えていたわけじゃないんですが…。以前にグループ活動していた頃からのキャッチフレーズで、ずっと使ってるんですけど、周りの個性が強すぎだったり、いろんなアイドルさんが出てきてて、すごく個性的だったりイマドキな方が多かったり、という中で、当時私は髪も染めず、化粧っ気も全然なく、流行りものについていけてなかったので、それを何とか良い言い方に換えられないかなと思って…。「ダサい」とか「時代遅れ」とかっていうウィークポイントを何とかチャームポイントに出来ないだろうかと思って出てきたのが「古き良き時代からきました」でした。

――なるほど。例えば、昭和アイドルのイメージもありますので「昭和」なのか、あるいは、お美しい姫カットをされているので「平安」なのかな、なんて思っていたんですが…。

寺嶋:そう、姫カット。最初はそれこそ「平安」みたいな…まあ、その時はまだ姫カットではなかったんですけど、黒髪ロングだったので、そういう時代の“古き良き”みたいなのは意識してました。

――「まじめなアイドル、まじめにアイドル」っていうのもその当時からおっしゃってたんですよね?

寺嶋:それもそうですね。いろんなアイドルさんがいる中で「まじめさ」をアピールしよう、と…。あ、他の方が不まじめって意味じゃないんですけど、そのいろんな飛び道具をいっぱい持ってる子が多い中で、「私は王道を行きますよ」っていう意味で付けました。

――今現在は“時代設定”はあったりしますか?

寺嶋:それが、そのキャッチフレーズを使い続けてたことによって「じゃあちょと古き良き、懐かしい感じの曲を歌ってみよう」っていう風になって…。特にテイチクさんに移籍してからなんですが、80年代のアイドルさんを意識したような曲をいただくことが増えたんです。なので、キャッチフレーズに引っ張られて今のアイドル像が出来ていったみたいな感じです。テイチクさんがもともと老舗のレコード会社さんですし、古き良い時代をずっと牽引してきたレーベルさんなので、その強みみたいなものをいただけたらと思って。

――なんだか“周到に仕組んでいた”みたいに上手く繋がっていきますね(笑)。で、今やあれじゃないですか。“アイドル界のご意見番”みたいな存在で!

寺嶋:いえいえ全然!とんでもないです。

――いろいろ意見を求められるんじゃないんですか?「貴乃花と相撲協会の問題についてはいかがですか?」みたいな(笑)。

寺嶋:大変ですよね、ホントに(笑)。

――で、今やすごい“タイトルホルダー”じゃないですか。

寺嶋:タイトル??? あ!そうですね。いろいろいただいて。

――まずは、TIFでクイズ王になられましたよね。僕はTIFの3日間好きなアイドルのライブを観るのに必死で(笑)その現場を見てないんですけど、どんなクイズだったんですか?

寺嶋:雑学で、ホント何でもありのクイズ大会だったんですが、事前にペーパーテストがあって…。

――ペーパーテストがあったんですね!

寺嶋:はい。そこで上位5名が通過して…

――あぁ、上位5名が…。

寺嶋:そこに入れていただいて、当日出場しました。もうペーパーテストの時点からいろんなジャンルの問題が出たんですが…。スポーツとかゲームとか、かと思えば、ことわざとか漢字の読み方とかいろいろあって。ペーパーテストを解いた時、私は「古き良き時代」から来てるので、流行りものが全然わかんなかったんですよ(笑)。なので、最近流行っているものとか、スポーツのこととかをぜひ教えて!ってヲタクに頼んで…。事前にヲタクたちから「最近はこういうのが流行っている」っていうのを問題にして出してもらったんですよ。それに私が答えて、わかんなかったらまた調べて、とかいうのやって、それで本戦に臨みました。

――すごいですね。

寺嶋:でも全然出なかったです、ヲタクに聞いたやつは(笑)。

――それにしても寺嶋さんはヲタク…いつもファンの方々を、愛を込めて“ヲタク”って呼ばれてますが、ヲタクの方の“扱い方”というか、“飼い慣らし方”もお見事すよね。ステージを拝見しても、もちろん歌もパフォーマンスも全てにおいて「非の打ち所がないな」って感じたんですけど、中でもMCでの“客いじり”がもう絶品でした。

寺嶋:ありがとうございます。楽しいんです。

――で、その想定問題はどういった形で募集されたんですか?

寺嶋:Instagramのストーリーで。

――あぁ、インスタのストーリーで。

寺嶋:ちょうどインスタのストーリーでアイドルさんの質問募集がすごい流行ってた時期だったので、みんなが質問を募集してる中、私はクイズ問題の募集をして、予習してました(笑)。

――なるほど。で、まずはTIFをは押さえましたよね。

寺嶋:押さえました(笑)。

――そして@JAM EXPO 2018での総合司会。八面六臂の大活躍という感じでしたね。

寺嶋:いやもうホント、いろんなところに出させていただいて。

――Twitterなどを拝見すると、いろんな方と写真を撮られてました。

寺嶋:そうなんですよ。「総合司会の寺嶋です」って言うと写真撮ってもらえるんです。事務所さんとかも「ダメ」って言えないっていう…(笑)。

――いやいや、皆さんが次々と「寺嶋さんと撮りたい」って集まって来たんですよね?

寺嶋:いえいえ全然。もうホントに隅っこで地味にしてました。ああいうフェスだと緊張します。

――でもこれで、二大フェスは押さえましたよね?

寺嶋:はい(笑)。

――あとは、Pop’n’Rollの編集長ですよ。

寺嶋:お陰さまで。

――でも、お忙しいでしょ。あっ、実はあれは“名義貸し”してるだけなんじゃないですか???

寺嶋:いえいえ~。月一で編集会議があって、あとは毎月の連載もあるので、その撮影があって、さらには突発的な取材もあったりしますので、けっこう働いてます(笑)。TIFとか@JAMとかの楽屋で、アイドルさんにインタビューしたりとか。

――アイドルさんにインタビューされる時って、ガッツリやる感じですか? それともちょっとしたコメントを取るぐらい?

寺嶋:そういう時はコメントいただくぐらいなんですけど、毎月一回やってる連載の「デート企画」では1時間ぐらいのインタビューをやらせていただいています。

――おぉ、ぜひインタビューのコツを教えてください。

寺嶋:いえいえ(笑)。でも楽曲のこととか活動理念みたいなものは本職のライターさんが聞かれると思うので、私は同じアイドル目線で「メイク道具何使ってるの?」とか「楽屋で何してるの?」とか、ヲタクが聞きたいことを聞いてます。ヲタクが聞きたいけどプロモーションにはならないことを(笑)。

――いや、むしろそのそういうことをみなさん知りたいんですよね。僕らは堅っ苦しいことを聞いたり書いたりするんですけど、あんまり読んでいただけなくて…。

寺嶋:いやいや、そういうの大事ですから。そういうことはもう本職の方に任せて、私はゆるいことを聞いてます。

――ということで、フェスは押さえ、メディアも押さえました。続いて、串カツ田中公式応援アイドル!

寺嶋:はい。串カツも押さえました。

――胃袋も押さえ。

寺嶋:はい。ホントに。

――そして、木更津警察署長にも就任されました。

寺嶋:はい、一日署長務めさせていただいて。

――一日署長は初めてですか?

寺嶋:初めてでした。

――いかがでしたか?

寺嶋:いやもうホントに嬉しかったです。しかも地元の千葉県なのでとっても嬉しくて! 本物の制服を着せていただいて、しかもゆるキャラ好きっていうことで、県内のキャラクターをいろいろ呼んでくださって、ゆるキャラと一緒に交通安全を呼び掛けたんですよ。今までの活動がいろいろ繋がったみたいで嬉しかったです。

――ゆるキャラを引き連れ、しかも「まじめにアイドル」をやってきたのが実ったということですね。

寺嶋:そうなんですよ。まじめにやってきた甲斐がありました。

――逆に言えばもう悪いこと出来ないですよね?(笑)

寺嶋:そうなんですよ! お話をいただいたのは春ぐらいで、実際にやったのは9月なんですけど、この半年ぐらい絶対に悪いことしちゃいけないって思っていて…。そして、やらせていただいた今となっては、木更津警察署の皆様の顔に泥を塗るわけにはいかないので、また今後もまじめに暮らしていかねばと思ってます。

――警察という行政機関まで押さえました!

寺嶋:すごい!そういう言い方、カッコいいですね!

いろんなバージョンの“ゆっふぃー”を持ってたいなとは思っています

―― 寺嶋さんといえば“ゆるキャラの総元締め”としても有名ですよね。

寺嶋:ゆるキャラの総元締め(笑)。いやいや~。

――先日取材させていただいたRYUTistも“ゆるキャラ紹介”などに勤しんでいますが、寺嶋さんの域にはまだまだ…。

寺嶋:いやいや、RYUTistちゃん偉いですよ。自分達の自己紹介よりゆるキャラの紹介が長いじゃないですか!

――そうなんですよ…。

寺嶋:ホントに偉いなと思って。

――僕が初めてステージを見た時、10分ぐらいのステージで3分ぐらいゆるキャラ紹介してましたから。びっくりしました(笑)。

寺嶋:そうなんですよね。いやでも、ご当時アイドルとしてのあるべき姿だなって思いました。地元を盛り上げるって大事ですから。

――ゆるキャラに関してはもう全国を押さえてますよね。

寺嶋:日々増えているので、会ったことないキャラさんもいっぱいいるんですけど…。ただ「ゆるキャラグランプリ」と「世界キャラクターさみっと」っていう、二大ゆるキャライベントが毎年秋にあって、どちらも毎年行かせていただいます。

――それは司会とか、ご意見番って感じですか?

寺嶋:「ゆるキャラグランプリ」は最後の結果発表の司会をさせていただいています。「世界キャラクターさみっと」の方はライブ出演とか、あとゆるキャラさんに混じってブースを出させていただいて、物販をさせていただいたりもしています。そういうイベントだと1日で何百体って会えるんですよ! なので結構そこでお友達を増やしてます。

――例えば「ゆるキャラクイズ大会」みたいなのあればもう優勝出来ますよね?

寺嶋:かなり頑張れると思います。

――アイドル界じゃ無敵でしょ。

寺嶋:アイドル界では…たぶん…。

――で、あれですよ。Twitterの“広告塔”ですよ。

寺嶋:はーい! ありがとうございます!

――すごいですね。

寺嶋:いや、ほんとに運が良いです。ありがたい!

――寺嶋さんは“ツイ廃”として有名ですよね。

寺嶋:はい。お陰さまで。ただTwitterはホントに好きですし、ツイ廃も自称してますし、皆さんからも言ってもらってますけど、だからといって、すごくフォロワーが多いわけではないので。私今4万2千人ぐらいなんですけど、もっと何十万もいる方もいらっしゃるし、Youtuberの方だと何百万人とかフォロワーがいますし…。そんな中で選んでいただいたので、すごいありがたいなって思います。フォロワーをもっと増やしたいと思ってます。

――でもどうですか、Twitterの広告キャラクターになり、ご自身もツイ廃ということですが、ツイ廃っていうのは、必ずしも良いことではないかもしれないですよね。

寺嶋:そうですよね。

――この問題に関してはいかがですか?

寺嶋:いや、ホント空き時間があるとずっとTwitterしてるので…。でも外の空気はゆるキャラで吸いに行ってるので、良いかなとも思いつつ…。Twitterが好きなのって、もちろん自分の情報発信のツールとしても使っているんですけど、誰かが書いた文章を読むのも好きなんですよね。Twitterが登場する前は、空き時間にずっと本を読んでるタイプの人間だったので、Twitterのお陰でだいぶ読書量は減ってしまったとは思うんですけど。

――僕もそうです。

寺嶋:ただその分、リアルタイムで、プロじゃない人達、ホントに普通の人達が書いてる文章を読めるのがいいんですよね。普段からアイドルさんとかアイドルヲタクに限らずいろんな人のツイートをタイムラインで見てるんですが、ホントにいろんな人がいて、いろんなこと考えてて、文章に人柄が出るじゃないですか。なので、自分のヲタク達のツイートを見ると、「この人はこういう文体だな」みたいな感じでその人の文体の癖みたいなのまで気になっちゃって、そういうのを読むのがすごい好きです。

――今までは本という形で文字や文章を読まれていたのが、今ではTwitterで読まれている、と。すごく現代的ですよね。それはまあ、悪い面もあれば、もちろん良い面もあります。いわば即時的な表現でもあると思うので、“素直な言葉”と言えるかもしれないですよね。そこに人柄が出ると。でも一方では、必ずしも本心ではない言葉で飾り立てたりすることもありますよね。付き合い方が難しい側面もあると思います。

寺嶋:まあ私の場合は、エゴサーチとかもすごくするんですけど、SNSのせいで悩んじゃうことは自分ではあんまりないので、それは良かったなと思ってます。たとえば、心ないことを書く人がいたとしても、「ゆっふぃー」か「寺嶋由芙」で検索しているので、名前を呼んでくれる人って私のこと嫌いじゃない人が多いんですよ。「黒髪ロングの古き良き時代から来たダメなアイドル」みたいなワードで検索したら“誹謗中傷”も出てくるかもしれないですけど(笑)。名前とかで検索すると大抵はプラスのことを書いてくれているツイートが出てくるので、むしろ励みになってます。

――結構すぐ悩んじゃうアイドルさんもいるじゃないですか。あんまりそういうタイプじゃないですか?

寺嶋:わりとポジティブな気はします。図星をつかれて「あちゃちゃ」って思う時ももちろんあるんですけど、みんなが指摘してくれたことを「私も直さなきゃいけないな」って思っているので、落ち込んじゃうのとは違いますね。

――なるほどね。でも寺嶋さんのことを悪く言う人、見たことない気がします。

寺嶋:そう信じたいです。ありがたい。でも、もっと一大アンチ勢力が付くぐらい売れなきゃいけないのかもしれないですね(笑)。

――アハハ。あと、今度「まぐろ屋明神丸」の1日店長をされるんですよね?

寺嶋:そうです。また1日店長を務めさせていただきます。

――また胃袋。今度は魚で押さえました!

寺嶋:はい!魚で(笑)。

――肉と魚両方で。

寺嶋:そうです!串カツと魚もどっちもいけます! 明神丸さんは、宮城県女川町のお魚屋さんなんですけど、女川町はずっとお世話になっていて、これまでも女川の笹かま屋さんやイクラ丼のお店で1日店長させていただきました。ただ1日店長をする度に、何かと理由をつけられてクビになってるんですよ、私(笑)。笹かま屋さんの時は、試食でいただいた笹かまを「おいしいから食べなよ」って言われてウキウキ食べてたら、「店長なのにつまみ食いしてる」って言ってクビになって。ひどいですよね! 2回目のイクラ丼さんの時は、みんなに喜んで欲しくて、イクラを山盛り乗せてたんです。そしたら「採算に合わない」って言われてクビになって…。なので、今回のまぐろ屋さんはすごく気を引き締めていこうと思ってます!

――「今回は何でクビになるか」っていうのがヲタクの皆さんの楽しみなわけですよね。

寺嶋:ずっと店長でいられるように頑張ります!(編注:9月29日に行われた今回の一日店長イベントでは「ヲタクのみなさんがおかわりをしなかった」という理由で見事“クビ”になりました)

――これだけ“手広く”やられている寺嶋さんですが、他に何かやってみたいことってありますか?

寺嶋:やってみたいことは…。肩書きとはちょっと違うんですけど、撮影系を…。今回のTwitter広告さんとか、あと今回CDのジャケット写真もすごくオシャレに撮っていただいたんですけど、そういう作品撮りというか、ファッション系の撮影みたいな仕事とかも増えると良いなと思っていて。私、この夏に『Rocket』っていう雑誌で表紙を初めてやらせていただいたんですけど、その時すごくいろんなお洋服着せていただいて、いろんなシチュエーションで撮ってもらって、とても楽しかったですし、そういうのを見て喜んでくれる人がすごく多かったので。もう結構ギリギリですけど(笑)、少しでも若いうちにそういう仕事をいっぱいやっておいた方が良いかなと思ってます。

――まだまだイケるじゃないですか! 今日の服装もオシャレでいらっしゃいますけど、以前は“そうじゃないこと”を逆手に取ったアピールをしていたわけじゃないですか。でも今ではファッションについても意識が高いんですね。

寺嶋:そうです。ちょっとはちゃんとしなきゃっていう(笑)。まあ、自分ではまだまだ全然なんですけど、そういう仕事を増やしたら、女の子がもっと気づいてくれるんじゃないかなと思っていて。ライブハウスでライブをやったり、インストアイベントをやったりするのも音楽を届けるのにはすごく大事なんですけど、そういう場に、自分より年下の女の子達ってあんまりいないんですよね。「一人で来るのが怖い」とかももちろんあるでしょうし…。なので、そういう層にアピールしていくには、ビジュアルを磨いて、SNSだったりメディアで見てもらうっていうのがすごい大事なのかなって思っていますね。

――今回取材するにあたって最新の寺嶋さんを見ておこうと思い、先日インストアイベントを拝見さていただいたんですけど、その時に、まあ、決して多くはなかったですけど、女性の方も結構いらしてましたよね。

寺嶋:そう、来てくれるようになって…。

――若くて可愛らしい女性もいましたよ。

寺嶋:そうなんです、みんな可愛いんですよ!

――思ったんですけど、寺嶋さんのファン層って大人の方もいれば若い方もいらっしゃって……まあ、どちらかと言えば大人の方が多い感じですが……寺嶋さんの懐が深いので、どんな方でも受け入れてくれそうな感じがあるんですよね。で、そんな慈愛に満ちた姿を見ていると、女性も憧れると思うんですよ。なので、このままいっても女性ファンは増えるとは思うんですけど、もちろんそういう戦略があるとさらに増えますよね。

寺嶋:はい。増やしたいです!

――ライブとかでは女性の割合はまだまだ少ないと思われますか?

寺嶋:少ないと思います。7対3ぐらいですかねぇ~。2割か3割っていう感じですね。

――でも、今のアイドルのライブで3割っていうと、多い方じゃないですか?

寺嶋:ソロアイドルの中では多い方だと思います。ソロアイドル仲間でよく話したりするんですけど、皆さん男性の方が…“お父さん”のように優しく応援してくれるっていう人が多いので(笑)。そんな中では「由芙ちゃんのファンは女の子多いね」って言われます。でもグループさんとか見ると、同性にすごく支持されているアイドルさんはいっぱいいるし、そういうところも目指していきたいですね。半々になれば良いなって思います。男女関係なく応援してくれて、年齢も関係なく応援してもらえると良いなと。私は、お陰さまでゆるキャラのイベントとかにも出してもらえるので、そういうところでは小さなお子さんたちが見に来てくれたりもしていて…。そういう場では親子連れの方々にも楽しんでもらえるし、ライブハウスに行けばもうすごい“ヲタク”っていう感じの人達が発散できるみたいな雰囲気があって…。いろんなバージョンの“ゆっふぃー”を持ってたいなとは思っています。

伸びるのは髪ぐらいです。髪と爪ぐらい(笑)

――“アイドル界のご意見番”の寺嶋さんにお聞きしたいんですが。

寺嶋:いやいや、ほんと恐れ多いです。

――どうですか? 現行のアイドルシーンを見て…。

寺嶋:アハハ。そんな大きな話いきます???(笑)

――ぜひ!

寺嶋:でも、それこそ先週末が解散ラッシュだったじゃないですか。PASSPO☆さん、ベビレさん、あとベボガちゃんもそうだし、AISちゃんとかも一気に解散してしまい…。そのちょっと前でいうと、私の大好きだったアイルネちゃんも解散しちゃったし、Dorothy Little Happyも髙橋麻里ちゃんが卒業することになったし…。ホントにこの5年ぐらいのシーンを支えてきた人たちが一気にいなくなっちゃうんだなってしみじみ思っていて…。でも、だからといってアイドルがなくなっちゃうわけではなくて、新しいグループも出て来てるし、私達より下の年代の子達がすごい頑張ってたりもするので、この解散ラッシュに飲み込まれずに、また新たなムーブメントが起これば良いなと思ってるんですけどね。ただ新しい波が来た時に、昔からいる私がちゃんと付いていかなきゃいけないなというか、乗っかっていかなきゃいけないなというのはすごく思ってます。

――寺嶋さんは解散はないですもんね。

寺嶋:そうなんです。解散はないので(笑)。方向性の違いとかがないので大丈夫です(笑)。

――「頑張ってる下の世代」で気になってるグループはありますか?

寺嶋:天晴れ!原宿さんとか、FES☆TIVEちゃんとか。若いヲタクの人が応援してるグループがすごい気になるんですよ。あとは虹コンちゃんとかも。虹コンちゃんは同じディアステージなんで、イベントが一緒になることも多いんですが、そのヲタクの人達が、大学生ぐらいの子だったりして。もちろん大人の方も多いんですけど。そういう若い人達が作ってる“熱さ”みたいなものを、私達も勉強していけたらなって思っている部分はあります。

――さすが意識が高いですね。そして言葉選びも…(笑)。

寺嶋:「ピンチケ」とか言わないですよ(笑)。でもピンチケはすごいエネルギーを持っているので、ピンチケから得るものがきっとあるってすごい思っていて。TIFや@JAMを見ていても、そこは気になっちゃいます。「何が違うんだろう」って。もちろん私、自分のヲタクのこと大好きなんで、今の雰囲気もとってもありがたいし、「由芙ちゃんのヲタクは良いヲタクだね」っていろんなとこで褒められるんで、自分のヲタクが一番だと思ってるんですけど、とはいえ自分に無いものを持ってる人はすごく気になる、っていうのもあります。

――いろいろ考えてらっしゃいますね。

寺嶋:大人なので(笑)

――15歳ぐらいのアイドルと話しているのとは大分雰囲気が違います(笑)。

寺嶋:でも、その15ぐらいのアイドルが「大人になっていくのを見ていたい」っていう層もいるじゃないですか。「背が伸びたね」とか「歌が上手になったね」とか。

――もう背は伸びてないですか?(笑)

寺嶋:背は伸びないですよ。伸びるのは髪ぐらいです。髪と爪ぐらい(笑)。そういう成長が見えづらくなってしまう分、パフォーマンスはちゃんと頑張らなきゃと思ってますし、あとは動員をもっと増やしたいとも思っています。会場がしっかり埋まっている、キャパも大きくなってる、っていうのをちゃんと見せていかないと、って。

――例えば、今の時代、CDからサブスクリプションサービスに移行していて、さらに言えば、もっとライトな層は音楽に限らずエンタメにお金払わないっていう風潮があるじゃないですか。でも逆に言えば、アイドルの太いヲタクの方が、ある意味“お布施”のようにたくさんお金を落とすじゃないですか。「アイドルを育てるために」とか「投資をするために」とか「恩返しをするために」みたいな形で。素晴らしいパフォーマンスや表現に対して「お金を払ってそれを体験したい」という気持ちからならいいと思うんですが、「お布施」のような意識が強くなりすぎると、あまり健全ではないような気もするんですけど、その点いかがですか?

寺嶋:もうほんとに、その人その人のスタンスで楽しんでいただければいいと思うんですが、あくまで“エンタメ”なので「無理はしないでね」っていうのは日々思っていて…。自分も頑張るけど無理はしないし無茶はしない。もちろん、より良くするためにすごく頑張ってはいるけど、辛くなっちゃうような無理は自分もしたくないし、みんなにも強要したくないです。「生活を切り詰めてでも1枚でも多くCDを買う」みたいなのは別に求めてないですね。ただ、自分もゆるキャラとかが好きで、ゆるキャライベントに行く時の感覚では、「こんなに楽しませてもらってるからお金払わなきゃ」って思っちゃうんですよ。ヲタクの感覚で「グッズ買わなきゃ」「持ってるけどもう一個買いたい」みたいな、そんな気持ちもわからなくはないので…。無理のない範囲で、でも感謝を込めてお金を払ってしまう“ヲタクの性”は、すごく私もわかります。はい。

――それは僕もよくわかります。それは健全ですよね。

寺嶋:それに、そういうのって楽しいですよね。

――そうですね。「お返しをしなきゃ」「お金を落としてあげなきゃ」っていうより、例えばホントに楽しいライブを観たら、終演後に物販に行って演者の方と話してみたいですし、「良かったよ」って言いたいですし、チェキも撮ってみたい、って気持ちになりますよね。

寺嶋:そうですよね。なので、そう思ってもらえるステージを作るっていうのが一番大事なのかなって思ってます。「今日すごく良かったからもう1回ループしちゃうよ」みたいなヲタクを増やすとか、「次は友達を連れてくるよ」って言ってくれる人を増やすとか、「CDを買ってください」ってダイレクトに言うんじゃなくて、「こういう空間を創れるように努力するんで、よろしくお願いします」っていうことなのかな、とは思っています。

――なるほど。で、先ほど「新たなムーブメントが起これば良い」とおっしゃいましたけど、そういう“希望”みたいなものに関して、どういう方向に向かえばいい、といった具体的なことは思い描いていますか?

寺嶋:どうなりますかね~。でも、アイドルが細分化してきた分、今すごくクオリティが上がっている気がしていて…。私がアイドルになれたのは、一時期の「猫も杓子もアイドル」みたいな時代で、当時のそうした波にはすごく感謝してるんですけど…。私、ハロプロのオーディションとかいろいろ受けてめちゃめちゃ落ちてるので、多分あの時代じゃなかったらアイドルになれなかった素材だと思うんですよ。「どんな子でも光を当ててくれる」アイドルブームが起こったからこそ、そんな私にもチャンスが巡ってきたと思ってるので、その波はすごくありがたかったけど、でも今は「なんでもかんでもアイドルでいいわけじゃないんだぞ」っていう時代になってきたのかなと思ていて…。そんな時代の中で出てきた子たちって、歌が上手だったりとか、ダンスが上手だったりとか。例えばcallme(編注:9月30日に「kolme」に改名)ちゃんとかはもはや自分たちで楽曲を作ったりしているので…。他にも、作詞をしたりとか、パフォーマンスをすごく磨いてる子たちが多いですし、どんどんそのスキルが上がっていて、その分、新しい波の子たちはそれを見てるから、もともとそういうスキルが備わってる子が多いなって思うんですよね。なので、全体のレベルがすごく上がっている気はしています。

――なるほど。アイドルもスキルを求められるようになって、それがだんだん蓄積され、基準となるレベルが上がっているという感じですね。

寺嶋:はい。なので、ちょっと私達とはまたフィールドが違うのかもしれないですけど、最近ソロデビューされた元℃-uteの鈴木愛理さんとかも、やはり℃-uteのエースでしたから、歌もダンスもめちゃめちゃ上手くて、もはやアーティストと呼ぶべきですけど、元々はアイドルで、今ああいう活動されていて…。すごくカッコいいなと思いますし、そういうものが求められる時代が来ているのかなって思います。

――寺嶋さんもお世話になっているプロデューサーの加茂啓太郎さんが手掛けるフィロソフィーのダンスなんて、そうした“新しい波”の象徴であり、一番の成功例の一つだと僕は捉えているんですが…。優れた楽曲があって、それをちゃんと表現できるスキルがあって。ともすれば閉塞的になってしまうアイドル界隈において、それを突破できる力があるように思うんですよね。“外”へ出て行っても楽曲だけで勝負できる、それどころかアイドル界隈に引き込むこともできる、というか…。実際僕もそうなんですが、「楽曲から入った」層って僕の周りにもいたりします。そういう意味でも、僕は寺嶋さんもそんな“楽曲派アイドル”だと捉えています。もちろん、あれだけ多岐に亘る活動をされているので、“楽曲派アイドル”というのも寺嶋さんの一つの側面に過ぎないと思いますが…。

寺嶋:だといいんですけど…。でも、うれしいですね。楽曲にこだわってもらってるのはすごく良かったなって思っています。最初のディレクターが加茂さんでよかったなっていうのはすごく思います。

――あと、先ほどもちょっと出たと思うんですけど、「ファンが高齢化してる」っていうのもあるじゃないですか。

寺嶋:確かにありますね。はい。

――おそらく2000年代に入る前ぐらいからモーニング娘。にハマって、そこからずっといろんなところに“転生”しながら今に至っている層も結構いると思うんです。さらには、おニャン子クラブぐらいまで遡って、一度離れてまた戻って来た層もいたりするんじゃないか、と。

寺嶋:そうですね。「終点、ワ・タ・シ。」っていう曲を歌ってるんですが、「いろんなところに目移りするかもしれないけど最後は私ですよ」っていう曲で、「20年選手、30年選手のヲタクの皆さんも最後はここに来ていただいて、一緒に老後を過ごしましょう」って気持ちなんですけど(笑)。で、そんな仲間をいろんな世代で増やしたいって思っています。若い世代の方とか、私よりも年下の子…たまに女子高生の子とか来てくれるんですけど、そういう子達ももっと増えるといいなと思ってます。どの年代の人が来ても、楽しいって思ってもらえるものが創れたら嬉しいですね。そして、これは、アイドルがそこまで気にすることじゃないのかもしれないんですけど、異なる年代の人と仲良くするのって結構楽しいのかなって思っていて…。他の年代だったり、他の職業だったり、普通だったらおそらく出会わなかった人達が一つのコミュニティを創ってるって、それこそがヲタクのおもしろさなのかなって、傍で見ていて思います。うちのヲタクってホントに楽しそうなんですよ。なので、そういうコミュニティを拡げていけるような、そのきっかけに私を使ってくれたらいいかなって思いますね。

――なるほど。いや、ホントにヲタクの方々の界隈を見てるとそう思いますよね。まさに年代も、本名さえも明かさないで、でもすごく仲良くなって、お酒飲んで語り合って。

寺嶋:毎日のように語り合ってるっていう(笑)。

――はい。おそらくは会社でも結構な役職の人もいれば、会社経営している人もいれば、フリーターもいれば、みたいな感じもあると思うんですけど、みんなが対等に付き合っているというか…。寺嶋さんを媒介にしてそうしたコミュニティが成り立っているって、素晴らしいことですよね。

寺嶋:それを見てると、私がモーニング娘。に憧れていた頃に描いていたアイドル像とは少し違うのかもしれないですけど、ある意味「人様の役に立ってる」っていう嬉しさはあります。この時代にアイドルになったから見えるものなのかもしれないですけど。

――あと、寺嶋さんって…まあ、僕もいろいろ追いかけないといけないので寺嶋さんの全ての活動を“監視”してるわけではないですが(笑)、あまり私生活を表に出されていない印象があるんですが…。

寺嶋:私生活がこのままなんで出しようがないんですよ。ホントにこのまんまです。休みの日があってもゆるキャラを見に行くか、サンリオピューロランドに行くかなんで、みんなが知ってるゆっふぃーでしかないのかな、と思います。あと単純に最近はオフがあまりないので、お仕事ばっかりしてます(笑)。

――そうですよね。いろいろやられてますもんね。

寺嶋:お陰さまで。なので、意識して隠してることとかは別にないですね。

――SNSで悩みごととかを呟かれることもあまりないような…。

寺嶋:そういうのは呟かないですね。それはヲタクを巻き込むことになるのではないか、と思うので。あと、SNSに書いて解決することでもないので、それは見せなくていいかな、とは思います。

――あくまで楽しい場を作るための媒介ということなので、自分の悩みを出す必要はないというか、逆にそれはマイナスになってしまう、と。

寺嶋:そうですね。それに、性格的にもあんまりそういうことを言うのが好きじゃないのかもしれないですね。

――そういうアイドル像を作り上げているというより、個人的な性格と。

寺嶋:まあ、アイドル像としても守りたい部分はあるんですが、性格的にもあんまり人にそういうことを言う方ではないですね。個人的に友人に相談することとかはあったとしても、不特定多数の人に見せる必要はないかなって、大人なので思ってしまいます(笑)。ただ、そういう“弱さ”みたいなのを見せる方がグッと来るっていうヲタクもいるじゃないですか。なので、そういう需要があることも理解はしてます。

――なるほど。それは他のところで。

寺嶋:そこは他で補っていただいて、私は“終点”でいいなと思ってます(笑)。

ヴォーカルレコーディングの時に「自分の癖をなるべく減らして歌うように」ということ言われたんです

――そろそろシングルのことをお聞きしましょう。これまでいろんな曲を歌われてきましたよね。音頭があれば、演歌もあれば…

寺嶋:今ワンマンライブに向けて準備しているんですが、曲数を数えたら50曲ぐらいあって、ありがたいなと思ってます。

――これまでいろんな方の曲を歌ってこられましたが、また今回が、変化球といいますか新たな球種を投げてきました。作曲は西寺郷太さんです。

寺嶋:ありがたいです!

――タイトルは「君にトロピタイナ」。まずは「トロピタイナ」ってどういう意味ですか???

寺嶋:これは西寺さんの造語なんですけど、「トロッとして、ピタッとしたい」っておっしゃってました。トロッと恋に落ちて、ピタッとするっていう、ちょっとしっとりしたかわいい恋心みたいな部分がこの言葉に入っていて…。恋の始まりを歌った曲なので、それを表した造語ですね。もちろんトロピカルとも掛けていて、この夏ずっと歌ってきました。

――実際に西寺さんと会って、曲について何かお話しされたんですか?

寺嶋:曲をいただいた時に直接はお話してないんですけど、今まで歌ったことのないタイプだったので、すごい斬新だなって思いました。いろいろと紐解いていったら、いろんな過去の名曲の要素とか、名アーティストの要素が入ってるっていうのを知って…。西寺さんがレコーディングの時に解説してくださって、シーラ・Eのライブ動画とか見せてくれたんですよ。

――なるほど。西寺さんもおっしゃってましたが、「トロピカルミネアポリス…」え~っと

寺嶋:トロピカルミネアポリスユーロ歌謡!

――これ説明してください。どういうサウンドなんでしょうか?

寺嶋:トロピカルな雰囲気の、ミネアポリスの要素もありつつ、ユーロも入ってる歌謡曲です。説明なってるのかな、これ…。

――トロピカルな要素。歌詞なんかはそういうものがありますよね。

寺嶋:あと、パーカッションな感じとかも。

――なるほど。シーラ・Eが叩いてたティンバレスっぽい音やフレーズが少し入ってますよね。イントロやサビメロの頭もシーラ・Eの大ヒット曲「The Glamorous Life」がちょっと入っているような気がします。そこは「ミネアポリス」かもしれません。

寺嶋:「ミネアポリス」はミネアポリスですよ。一日警察署長ですし。って、その“ポリス”じゃない(笑)。

――そう来ましたか(笑)。あれですよ。だから、プリンス・ファミリーの…

寺嶋:そう、プリンスです、プリンス!

――ギターのカッティングなんかもプリンス風ではあります。

寺嶋:西寺さんプリンスにすごくお詳しいので、そういった要素を入れていただいてたりとか。

――「ユーロ歌謡」ってのは、まさにちょっとユーロなサウンドですよね。

寺嶋:ユーロビートな感じで。歌謡っていう“古き良き”感じは、私のキャッチフレーズとかコンセプトを考慮して入れてくださったみたいで。曲を書いていただくにあたって、私のことをいろいろ調べてくださってたみたいです。

――この曲は、これまでの寺嶋さんの楽曲にはない、かなり毛色の違うものっていう印象で、さらには、昨今の80年代90年代リバイバルにも乗っかってる感があって、そういう意味では“先端のクラブサウンド”っぽい雰囲気もあり、そうした“新しさ”は寺嶋さんの“古き良き”とは合致しない感もして、ゆえに新鮮さも感じたわけですが…。考えてみたら“80年代”っていうのはまさに“古き良きもの”ですよね。

寺嶋:そうなんですよ。一周回って新しいみたいなものなのかなと思うと、“古き良き”には合致してるのかなと思ってます。

――じゃあ、寺嶋さんご自身も一周回って「今新しい」という感じですよね。

寺嶋:一周回って波が来ると良いなっていつも思ってるんですけどね。

――でも今、意外といないかもしれないですね。

寺嶋:意外といないんですよ。懐メロっぽい要素をこんなに取り入れてるアイドルって。皆さん4つ打ちのイケイケの曲が多い中で、それが強みでもあり、アウェー感ももちろん感じてはいるんですけど、でもその唯一無二感の曲をいっぱいいただいているのはすごくありがたいことだなと思います。

――でも時代は回ってきますから、古き良きものっていうのは新しいものとして武器になると思うんですよね。

寺嶋:そうですよね。なると良いなと。

――西寺さんからは何かアドバイスだったりとか、そういうのはありました?

寺嶋:歌詞のことも一行ずつ、「トロピタイナ」の意味とかも含めて解説してくださいましたし、この曲に引用されている過去の作品の動画だったり、音源だったりを聞かせてくださって、解説してくださって。丁寧にこの作品の意図みたいなものを伝えてくださってからのレコーディングだったので、すごくわかりやすかったですし、ヴォーカルディレクションもとてもわかりやすくやっていただいて…。言葉の発音の仕方を「そこはちょっと英語みたいに歌って」とか「こことここの間にブレスを」とか、すっごく具体的に指示してくださったので、本当にやりやすかったです。

――西寺さんがおっしゃった参照というか引用というか…、先ほどのシーラEとかプリンスとかの名前も出ましたが、もしかしたら山下達郎さんも入ってますか?

寺嶋:入ってたっけ…? その時は聞いてないかもしれないです。もしかして西寺さんご本人の中にあるかもしれないですけど、何か感じられました?

――はい。サビの「リズムに合わせて」からの手拍子(パンパンパンパン)というところが達郎さんの「FUNKY FLUSHIN’」をちょっと意識されてるのかな、って。まあ、あちらは「リズムに乗って 手拍子打って」という歌詞なんですが…。

寺嶋:あぁ、じゃあそういう要素も、私に伝えきれない細かいこだわりがきっとあったんだと思います。

――なるほど。では、歌詞についてお聞きしたいと思うんですが、例えば、詞を深くまで読み込んだりしますか?

寺嶋:はい。文字を読むのが好きなので、もともとそういう性格ではあるんですけど、「知らない誰かに抱かれてもいい」という曲をリリースしたタイミングで、その時のディレクターだった加茂さんに「歌詞をよく読み込みなさい」って言われたので、それ以降より意識するようにしてます。っていうのも、「知らない誰かに抱かれてもいい」なんて思ったこと一回もないんですよ!(笑) そんなシチュエーションなったこともなくて、「そんな風に思ってしまうような失恋をしたんだな」って想像すれば状況は理解出来るんですが、そんな経験が無いので、仮歌録りの時に「あんまり感情が歌に乗ってない」って言われて…。「細かいシチュエーションまで考えるといいと思う」って言っていただいたので、そのレコーディング以降はより気を付けて考えるようにしてます。

――その時どんなシチュエーションを考えられたのか、までは踏み込まないでおこうとは思いますが…(笑)。

寺嶋:はい。ちょっとヲタクが病んでしまうので(笑)。

――では、この「君にトロピタイナ」の場合は、どんな風に読み込みましたか?

寺嶋:自分で考えていった部分もありますし、レコーディング当日に郷太さんが作詞の意図をホントに細かく教えてくださったので、そこはかなり歌に活かせたかなと思います。ただ、ヴォーカルレコーディングの時に「自分の癖をなるべく減らして歌うように」ということ言われたんです。私、アイドル歌謡が好きで、特に“ハロプロ歌唱”が好きで、語尾をちょっとしゃくる感じとか、あ行を強く言っちゃう感じとか、そういった“ハロプロ節”にすごい憧れているので、真似しちゃいがちなんですよね。でも今回は「そういうのを抑えて淡々と歌った方が意外と響く時もあるんだぞ」っていうのを教えていただきました。

――これも“歌謡”に落とし込んでますから、たとえばミドルエイトっていう部分、いわば大サビみたいなのがやや強引に入ってますけど、基本的にはビートが一定で、じわじわとウネリを作っていくようなグルーヴ・ナンバーですよね。

寺嶋:はい。淡々と、というか…。

――歌もそれに合わせて、あんまりしゃくるものではない感じですよね。なるほど。それ意識されたと。結構それは新しい試みだったんじゃないですか?

寺嶋:新しかったと思います。わりとそれまでの曲は感情を乗せるっていうことを意識的にやっていて、しゃくりとかニュアンスの付け方に頼ってた部分もありますし。あとヲタクが結構喜んでくれるんですよね、そういうのを入れると。しゃくりもそうですし、ちょっと息多めに歌ってセクシーな感じにするとかっていうのを、わりと自分の持ち味っていうと偉そうですけど、結構使ってた部分もあるので…。今回それを封印するのがちょっと難しかったです。つい出ちゃうので。

――そういう意味では「グルーヴが命」「ビートが命」って感じの、寺嶋さんの新しい側面が打ち出された曲ですよね。

寺嶋:はい。勉強になりました。とっても。

「私といた時の方が楽しかったって思え!」って思います。「そして戻って来い」って(笑)

――カップリング曲「彼氏ができたの」ですが、これまた刺激的なタイトルです!

寺嶋:ちょっとリアルですよね。「知らない誰かに抱かれてもいい」はネタだろって思えるんですけど、これはちょっとリアルで良いなと思ってます(笑)。

――彼氏が出来たんですか???(笑)

寺嶋:いや~、それは言えないですよ~。こんな録音機材が回ってるところでは(笑)。

――アハハ。これは藤田卓也さん作曲、ハナエさん作詞です。

寺嶋:ハナエちゃんが詞を書いてくれました!

――”ハナエちゃん”って呼ぶような仲なんですね。

寺嶋:はい。ハナエちゃんは、加茂さんがもともと担当されてたこともあって、5年前に私が初めてオリジナル曲でライブした時も、ハナエちゃんと対バンだったんです。それぐらい最初の頃からの仲です。まあ、プライベートでもいつも一緒にいる、とかではないんですけど、ちょいちょいお世話になってるっていう感じで…。

――加茂さんの「アイドル・フィロソフィー」というイベントですか?

寺嶋:そうです! 加茂さんがやられていた「アイドル・フィロソフィー」というイベントを見学に行ったら「次回出なよ」って言われて、「曲ないんですけど」って言ったら、「作るよ」みたいな感じでソロ活動が始まったので(笑)。私、5年前にそんな感じで始まりました。

――その時は「ソロ活動やりたい」って感じではなかったんですか?

寺嶋:思ってなかったです。アイドル活動はしたかったんですけど、ソロデビューしたいとは思ってなくて…。

――じゃあ、どこかのグループに入ろうかな、みたいな?

寺嶋:そうです。もうホントにいろんな事務所さんにお話に行ったりとか、アイドルグループのお話を聞きに行ったりとかしてた時期に、その進路選びの一環で加茂さんに出会って、加茂さんが一番スピーディーに事を運んでくださって、いつの間にか構想が進んで、こうなりました!

――そうだったんですね。

寺嶋:ハナエちゃんとも当時から知り合いではあったんですけど、こういう形でお仕事するのは初めてだったので、良かったなと。

――この曲も80年代90年代のMTV世代のサウンドって感じですよね。

寺嶋:懐かしい感じの。

――a-haとかあの辺りのエレポップを想起させる曲です。これ、詞が面白いですよね!?

寺嶋:そうなんです。この詞すごい好きです。

――これも読み込んだんですか?

寺嶋:レコーディングにハナエちゃんが来てくれたりして、見守ってくれてました。作曲の藤田さんがヴォーカルディレクションをしてくださったので、レコーディングの時に藤田さんとお話しました。ヴォーカルディレクションの一環として「元彼のことを思い出す気持ちで歌って」とか「元彼は今三鷹に住んでる気持ちで歌って」といったことを言っていただきました。

――三鷹なんですね。

寺嶋:レコーディングが西麻布のスタジオだったんですよ。なので「三鷹ぐらいの距離に今住んでるっていう気持ちで、三鷹の彼に向って、“私には新しい彼氏が出来たんだぞ”っていうことを伝える気持ちで歌って」って言われました。なので私の元彼は三鷹にいます!(笑)

――なるほど~。「君にトロピタイナ」の方は全体的にイメージを描き出している感じで、ワム!の「クラブ・トロピカーナ」っていう曲のMVに映ってるような光景が目に浮かびますが…

寺嶋:そこからタイトル取ったっておっしゃってた気がします。

――そうですか。MVとかってご覧になりました?

寺嶋:ワム!のですか? それは観てないかも…。

――よくあるじゃないですか。プールサイドでトロピカル・ドリンクとかが並んでみたいな、あんな感じなんですけど…。「トロピタイナ」の方はちょっとそういうイメージで、一方こちらはストーリーがしっかり描かれているような感じですよね。

寺嶋:具体的ですよね。「トロピタイナ」は幻想的というか、イメージですよね。なので、具体的に物語を描く曲がカップリングにきたのが、二面性があって良いのかなって思います。

――例えば、最初の二行「そこそこ大人なわたしだから 恋が終わっても口紅を買う」。切り替えが早い、という感じですが、ここにはどういう気持ちが潜んでいるのでしょう?

寺嶋:もう失恋の一つや二つにいちいち振り回されるほどの子供ではないし、もう大人だからそんな余裕もないっていうことなんだろうと思います。日々の生活があるし、その口紅を一個買うにあたっても、必要だから買うし…。気分を変えたいから買うっていうのもあるとは思うんですけど、一つの失恋にそこまで「ズーンってならないのよ」「そんなことで振り回されないのよ」ってことなのかなと思ってます。

――でも「口紅を買う」って言っちゃうってことは…

寺嶋:そうなんですよ。気にしてるんですよ。いやはや。全体を通して強がりなんですよ。それが可愛いな、って。

――ここ、とても気になったんですけど、「スーパーではしゃいで」というのは、まあ飾らない関係で、かなり親密なのかなって印象ですが、「お蕎麦屋でキスした」っていうのはどういう状況なんでしょうか?

寺嶋:何をやっても楽しいお年頃だったんだと思います。

――お蕎麦屋さんでキスなんて出来ますかね???

寺嶋:多分、そんなに良いお蕎麦屋さんじゃないですよ、きっと。料亭みたいな、高級なお蕎麦屋さんじゃなくて、もしかしたら立ち食い蕎麦屋かもしれないですし…。私の勝手なイメージがなんですけど、中央線沿いの…。バンドマンの方とか若手お笑い芸人の方とか、夢を追う人が住んでるじゃないですか、中央線沿いは。そういう系の彼だったんですよ。だから、あんまり高級なお蕎麦屋さんじゃないと思います。

――そうですか。でも僕が想像するに、例えば高級なところで、間仕切りなんかもあって、みたいな蕎麦屋ならキスもできそうな気がするんですが、立ち食い蕎麦屋では難易度が高そうな…。

寺嶋:立ち食い蕎麦屋で多分「チュッ」てぐらいですよ、きっと。じゃれ合いみたいな感じなのかな、って。

――あぁ、なるほど。でも、このラインはそういう“引っかかり”があって印象的ですよね。

寺嶋:そうなんですよね! 「えっ?」って思いますよね、ここは。

――ですよね。あと「幸せになんてならないでね わたしと一緒だった頃よりも」とあります。寺嶋さんならこういう風に思いますか?

寺嶋:う~ん…。でも思います。他界していったヲタク達が別の現場で楽しそうにしてるとちょっと悔しいんで…。

――ちょっと悔しいですか。

寺嶋:そうですね。「私といた時の方が楽しかったって思え!」って思います。「そして戻って来い」って(笑)。

――“終点”ですね。

寺嶋:「ここは終点だぞ」と(笑)。

――で、先ほどもおっしゃってたように、全体的に強がっていますが、これ、ホントに彼氏出来たんですかね…?

寺嶋:あぁ、なるほど~。私は「出来た」と思って歌ってました。出来て、でも出来たけど「この人と結婚したらきっと幸せになれるけど、それでいいのかな」ってちょっと迷うタイミングなのかなって。きっと。新しい彼氏は安定している人なんですよ。で、前の彼は夢追い人なので、今はめっちゃ楽しいけど、将来を見据えるとなると、っていう部分もあって、いろいろ上手くいかなくなっていたところに新しい彼氏ができて、きっとこの彼と私は結婚すると思ってるんですよ。誰の話かわかんないですけど(笑)。なので、そういう意味でも「もうお嫁に行っちゃいますよ、私は」っていう元彼への最後アピールでもあるのかなっていう気持ちもあります。もちろん今の彼氏のことも好きなんだと思いますが。

――それはあくまで歌の主人公の話ですけど、寺嶋さん自身も、夢を追う人より、しっかりとした生活基盤のある人を選びますか?

寺嶋:そりゃそうですよ! 私はもう絶対に、現実的に生活基盤のある人で、しかも顔がカッコいい人がいいです!(笑)

――顔がカッコいい人がいいですか…。

寺嶋:それはヲタクにも言ってます。好きなタイプは「イケメンのお金持ちです!」って(笑)。

「由芙ちゃん応援してるとまだまだこんな楽しいことがありそうだからこの先も見たいな」って思ってもらえるようなライブにしたいですね

――これまでいろんな活動をされてきた寺嶋さんですが、今の目標って何ですか?

寺嶋:今の目標は、直近で言うと「ワンマンを埋めること」ですね。渋谷ストリームホールっていう新しいホールで、10月21日に5周年記念ワンマンライブを行います。活動5周年記念のライブっていう節目でもありますし、もちろんこの「君にトロピタイナ」のリリース記念ライブでもあるので、「君にトロピタイナ」を中心に他の曲もいろいろ織り混ぜて、この5年間を振り返ってもらえるようなものにしたいです。で、振り返りだけで終わらずに「今後も楽しいことが続きそうだぞ」って思ってもらえるライブにしなきゃとも思っています。これで“一件落着”みたいにならないようしたいな、と。そのためには、今後頑張っていくために動員を増やすのももちろんなんですけど、今来てくれてるみんな、応援してくれているみんなのモチベーションも上げていかなくちゃいけないと思っていて。「由芙ちゃん応援してるとまだまだこんな楽しいことがありそうだからこの先も見たいな」って思ってもらえるようなライブにしたいですね。そのためにはパフォーマンスも良いものにしなきゃいけないですし、ちゃんと会場も満員にしならなきゃいけないな、と。それが今の課題ですね。ワンマンは何回もやりましたし、特に去年はツアーもあったので、各所いろいろやらせていただいてて、いろんな方に来ていただいたんですけど、ソールドアウトがなかなかしないんですよね。ある程度の人数が来てくれて、もちろん楽しく終われるんですけど、「もう売り切れちゃって今回行けなかったよ、早く取っとけばよかった」ぐらいの規模にならなきゃいけないなと思っています。

――直近じゃない目標ってありますか?

寺嶋:直近じゃない目標は、う~ん、なんだろう…。すごい漠然としてるんですけど、ずっとこの仕事をやりたいという気持ちがあるので…。先日観に行ったB’zのツアーが30周年記念ツアーだったんですが、なかなかアイドルで30周年までやる人はいないかもしれないんですけど、何年経っても「良い曲歌ってるね」って言ってもらいたいですね。何年経ってもヲタク達が集う場を作っていきたいなと思います。

――最後に一つ。これまでいろんなスタイルの楽曲を歌われてきましたが、今後歌ってみたいものってありますか?

寺嶋:歌ってみたい曲…。ロックなやつとか激しいやつをそろそろやりたいかなって。

――ロック系のものもありますよね?

寺嶋:アップテンポの曲はあるんですけど、もっとハードなやつもやりたいかなっていう気持ちに最近なってきました。

――なるほど。パンクっぽいものとか?

寺嶋:パンク! 突然中指立て始めたりして(笑)。まあ、中指は立てないまでも、ハードロックみたいなものももちろんやりたいですし、あとコラボがしたくて! しかもアイドルさんじゃない人とコラボがしたいですね。今回、西寺郷太さんにプロデュースしていただいたっていうのもある意味コラボだと思うんですけど、ロッカーの人でもいいし、ラッパーの人でもいいし、普段自分があんまりご一緒出来ないジャンルの方と一緒にやらせてもらうことで、自分も新しいことチャレンジ出来たら良いなって思います。

――フィーチャリング・ヴォーカルとかいいですね。tofubeatsさんとかね。

寺嶋:やりたい! tofubeatsさんいいですね!やりたいです。そういう方にお声掛けいただけるようなヴォーカリストにならなきゃなと。やりたいことはアイドルなんですけど、アイドルだっていうことをあんまり言い訳にしないような活動をしたいなと思います。

――線を引くことはないですよね。何歳ぐらいまでアイドルをやるおつもりですか? 死ぬまでですか?

寺嶋:生きてる間はなるべく…。他にやりたいことがないんですよ。他にやりたいことが出来たら考えるかもしれないですけど、今のところはこれが一番やりたいことなので。

――たとえ彼氏ができても。

寺嶋:彼氏ができても!(笑)

――知らない誰かに抱かれても(笑)。

寺嶋:抱かれても!(笑)

――アイドルは続けるわけですね!

寺嶋:そうなんです! 何があってもアイドルで!

(取材・文:石川真男)

寺嶋由芙 商品情報

「君にトロピタイナ」 2018.10 .17(WED)RELEASE

■初回限定盤A
TECI-636(TEBI-16535)/定価 1,500円+税(税込 1,620円)

[CD]
1.君にトロピタイナ
2.彼氏ができたの

[DVD]
1.「君にトロピタイナ」Music Video
2.「君にトロピタイナ」Making Video

■初回限定盤B
TECI-637 /定価 1,500円+税(税込 1,620円)
1.君にトロピタイナ
2.彼氏ができたの
3.コンプレックスにさよなら Live音源
from レッツぐる~ヴでハッピーバースデー!@東京キネマ倶楽部
4.天使のテレパシー Live音源
from レッツぐる~ヴでハッピーバースデー!@東京キネマ倶楽部

■通常盤
TECI-638 /定価 1,167円+税(税込 1,260円)
1.君にトロピタイナ
2.彼氏ができたの
3.君にトロピタイナ –Off Vocal-
4.彼氏ができたの –Off Vocal-

寺嶋由芙 ワンマンライブ情報

Yufu Terashima 5th Anniversary Live
~以前よく見たあの人も 通い続けるこの人も~ supported by japanぐる~ヴ(BS朝日)

▼日程:10/21(日)開場 17:30 / 開演 18:30

▼会場:渋谷ストリームホール(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-21-3)

▼料金:スタンディング 4860円
※整理番号付き、※入場時、別途1ドリンク代必要、※未就学児入場不可

▼チケット一般発売中
・ローソンチケット【Lコード:74498】
http://l-tike.com/order/?gLcode=74498
・ぴあ【Pコード:126-721】
https://t.pia.jp/sns/?p=e1839280_ft
・イープラス
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002169019P0050001P006001P0030008

寺嶋由芙 プロフィール

「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル。」
千葉県出身。早稲田大学文学部日本語日本文学コース専攻を卒業。中学校教諭ならびに高等学校教諭一種免許状[国語]取得。 初代”アイドルクイズ王”。アイドル活動に加え、イベント司会、ナレーター、アイドル情報サイト『Pop’n’Roll』の編集長、そして地元千葉県木更津警察の一日署長を務める。
大好きな「アイドル」そして「ゆるキャラ」を繋ぐ「ゆるドル」として活動し、「ゆるキャラ®グランプリ」をはじめ、各種キャラクターイベントにもMC、そして”ゆるキャラ通訳”として出演。ゆるキャラ界で絶大な人気を誇る。


公式サイト http://yufuterashima.com/
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