kolme|私たちの中には「いい作品を作ろう」しかないんですよ

kolme|私たちの中には「いい作品を作ろう」しかないんですよ


驚くべき作品である。2019年が始まったばかりだが、「年間ベスト候補である」と明言することに躊躇はない。

複雑な構成によって聴き手を緩やかに翻弄しながらジワジワと熱量を高めていく「The liar」。スウィングジャズの猥雑なムードを纏いつつ、ビートのギアを巧みに入れ替えながら独特のグルーヴを紡いでいく「Tie me down」。フラメンコを思わせるリズムに乗せて、淡々とした佇まいの中で青い炎がメラメラと燃えるかのようなムードを醸し出す「Why not me」。これらはアルバムに先行して配信リリースされたものだが、こうしてアルバムの中に並ぶとまた違った表情を見せ、何度観ても感動する映画のごとく改めてその衝撃を聴き手にもたらしていることだろう。もちろんアルバムで初めて披露された新曲も秀逸なものばかりだ。レトロファンクをガーリーな感覚で再構築した「Today’s」、シャッフルという彼女たちにとっては異質なグルーヴに乗せて家族愛を歌う「My everything」など、その硬軟織り交ぜた筆致に唸らされるばかり。そして当然ながら既存曲も、今や彼女たちの代表曲の一つとなった「Hello No Buddy」をはじめ、強力な新曲群の中でもその存在感を大いに発揮している。

kolmeとしては初のアルバムとなる『Hello kolme』。奇を衒った新しさで表面だけを飾り立てるのではなく、地に足のついた、堂に入った表現をものにした印象。“それなのに新しい”というある種の奇跡が生じている。こうした作品を生み出したことは、クリエイティヴィティという観点では近年のガールズグループ界隈で起きた最も衝撃的な事件といっても過言ではないだろう。

「callme」から「kolme」への改名。そしてその後、強烈なインパクトの新曲を矢継ぎ早に世に問い、あたかも「改名の違和感を感じさせる隙を与えない」かのごとく聴き手を自分たちのペースに引きずり込んできたkolme。そうした波状攻撃の“とどめの一撃”となる『Hello kolme』は、彼女たちのこれまでの音楽的経験が凝縮された、そして、成長を遂げ自信に満ちた現在の姿が投影された、さらには、未来に広がる大きな可能性をも示唆する快作となった。

KOUMI、RUUNA、MIMORIの3人に、アルバム『Hello kolme』についてたっぷりとお話を伺った。

妥協が一切ない作品が出来上がったと思います(MIMORI)

――昨年9月末に「callme」から「kolme」に改名されましたが、改名されてからの活動がめちゃくちゃアグレッシヴじゃないですか。なにやら「有無を言わさず改名を受け入れさせよう」みたいな(笑)。

RUUNA:そうですね(笑)。“改名すると売れる”説があるじゃないですか。それを狙いました(笑)。改名直後の配信からアルバムまで計画的にやらせていただいてるんですが、改名で盛り上がっているうちに何か作品を出したいなと思っていたので。

――で、そのアルバムですが、想像を超えるものが出てきました。でもアルバムは2年半ぶりなんですよね。もうそんなに経ったのかと…。

MIMORI:そうなんです。昨年7月にプレイリストアルバム『Please callme! -20152018-』を出させていただいたんですが、オリジナルアルバムは2年半ぶりです。自分たちでもそんなに空いていたんだと驚きました。

――まず率直にいかがですか?

KOUMI:今回は自分自身でも成長したのかなと思っていて。歌詞が結構スラスラかけたのは大きかったですね。この2年半の間にいろんな経験をしてきたので、それをアルバムに十分に注ぎ込められたかなと思っています。自分で作詞した曲もそうですし、2人が書いた詞の中に英語のパートがあるので、それを手伝ったりしたんですけど、書いていくうちに自分の英語力が、少しだけなんですけど、向上したのかなと思います。

――“すごく”ですよね!

KOUMI:いえいえ、まだまだです。

――MIMORIさんはいかがですか?

MIMORI:そうですね。2年半ぶりのアルバムで改名後初というのもあって、すごく気合入れて作りました。その結果、妥協が一切ない作品が出来上がったと思います。「今までだったらこういうふうにやってたけど、今ならこうだよね」とかいろいろ言い合って、時に意見の食い違いもありましたが、共通する部分もたくさんあって、曲順やその他のことも満場一致で決まったりしたんですよね。一人一人が自信をもって「これを聴いてください」と言える作品になったと思います。今まではリリースした後、「どうなのかなぁ?」っていう感じで聴いてくださる方の反応を気にしていたんですが、今は「何て言ってくれるのかな?」「これを出したことでみんながどんな反応をしてくれるのかな?」って感じで、楽しみでしょうがなかったです。そのくらい自信がありました。

――RUUNAさんは?

RUUNA:今回は、4年前にグループを始めた時からやりたかった音楽がやっと形になったなと感じていて…。ずっとこういうカッコいい音楽をやりたいと思っていたんですが、それを目指して作っていたのに「何か違う」と感じることもあり、何かちょっともどかしい気持ちが今まではあったんです。自分たちにそこまでの実力がなかったということだと思いますが…。今作はいい意味で自然体の自分たちが作品に反映されていて…。振り返ってみると、10代の頃ですかね、カッコつけたいというか、尖っていた部分があって、「可愛い」というものを遠ざけていた時期もあったんですが、「可愛い」というのを一度自分たちの中に飲み込んでみて、自分たちなりの表現できたんじゃないかなと思います。

――「これまでの経験が注ぎ込めた」「様々なことが満場一致で決まった」「やりたかったことが形になった」といった言葉が出ましたが、具体的にはどういったものになったと思いますか?

RUUNA:やはりMIMORIが好きなサウンドが随所に反映されているんですが、歌詞に関しては今までの作品の中で一番“リアル感”があると思います。歌詞を書くということは自分を曝け出さないといけない部分があって、そういうのも恥ずかしい気持ちがなくなって、今自分が伝えたいことや書きたいことがぶつけられたんじゃないかと思います。

――もしかしたら、以前は背伸びをしていたというか…。

RUUNA:そうですね。

――自分の中に全くないものを想像で書く。それももちろん悪いことではないと思いますが…。

RUUNA:なんですが…。「Hello No Buddy」という作品でありのままの自分を歌詞に込めたんですが、それによって皆さんに共感していただいたので、やはり自分を出さないといけなと。それを踏まえて今回は本当に全部出しました。

――ある意味それが一番強いということかもしれないですよね。

KOUMI:以前は「ポジティヴに頑張ろう!イェイ!」みたいな曲を結構作ってたんですが、もちろんそれを否定するわけではないんですけど、人生は悲しかったり辛かったり、楽しいことももちろんありますが、悲しさや辛さを曝け出すことでもっと人間らしくなるのかなと思って…。今回は「イェイイェイ!」というものより、もっと平常心で自分の人生を詞に書いたりしたので、そこが成長したところなのかなと思います。

――MIMORIさんはいかがですか?

MIMORI:シンプルに「できることが増えたな」というふうに感じています。今回はそれぞれ経験を積んできた分、1作目のアルバムよりも身になってきたことがたくさんあって…。そのおかげでできることの幅が広がって、「こういうのもやってみたい」と思ったら再現できるようになりましたね。あと今回は、自分たちの好きな音楽に全力で向き合うことができたというか…。今までは「こういう流行りだからそれに乗って」という側面もあったんですが、今回のアルバムは自分たちが大好きな音楽を詰め込んだと思えるので、等身大の自分たちにこれまでで一番近づけたアルバムなのかなと思いますね。

――やはり1stアルバムや2ndアルバムを作った頃と比べると、今は音楽的な知識や蓄積が違いますか?

MIMORI:そうですね。勉強してきた部分もあり、遊びでいろいろやってきた部分もあって、そういうのも身になってきましたし、それぞれの人生で歩んできた道が違うので、その分三者三様に表現できることが増えて…。それぞれ性格が違うので人生経験もいろいろあるんですよ(笑)。お互い刺激もし合えますし、それによっていろんなものが表現できたかなと。一人一人役割分担があって、みんなそれに向かって個々で勉強したりもしているので、今回はそれが表現に繋がっているのかなと思います。

――確かに、kolmeサウンドと言えるものが確立されたのは感じるんですが、その中にもいろんなベクトルやニュアンスや筆致を見出すことができますよね。僕も少なからずお話をさせていただいて、何となく皆さんの性格を掴んできた部分が——まだまだ知らないこともありますが—-そうした三人の“色”が出ている感はあります。

KOUMI:みもちゃんが出してきてくれたメロにも、2人で「もうちょっとこうした方がいいんじゃない?」といった意見を出して、それぞれの音楽観を反映させているんですよ。3人のエッセンスが加わって初めてkKolmeのサウンドが出来上がるんだと思います。

自分たちがいいと思うものを作った方が届きやすい時代なのかなと思います(KOUMI)

――今回のアルバムは制作手順など変わりましたか?

RUUNA:基本的には変わってないですね。でも、今回初めて「No need to rush」という曲で作り方を変えてみたんですよ。いつもは曲を先に作ることが多くて、プリプロしてメロディができて、それにアレンジを付けて、方向性が見えてから歌詞を付けることが多いんですけど、今回この曲では、初めて英語の歌詞を、それは既存のアーティストさんの英語の歌詞なんですが、それを引っ張ってきて、MIMORIとKOUMIがブースに入ってその場でその歌詞にメロディを付けていく、という形で作りました。なのでこの1曲だけ雰囲気が違うというか…。

――仮歌を歌ったのはKOUMIさん?

KOUMI:そうですね。

MIMORI:KOUMIが「この部分の歌詞がいいんじゃない」と出してきたものにメロを付けていって、1行1行作っていきました。

KOUMI:「No need to rush」で初めてそういう形でやってみて、どの母音で伸ばしたら気持ちがいいかというのがすごく分かったので…。自分の書いた歌詞を最終段階でハメる時も、そういうのを考えながら作りました。あと、今までは出来上がった仮メロにハメていたので、「(歌詞を)ちょっと削って」と言われることもあったんですが、今回は本当に自分が入れたいセンテンスを全部ババババと入れて、それに合わせてメロディを作ってもらえたので、すごく書きやすかったですね。

――MIMORIさんが英語の詞にメロディを付けていった、と。

MIMORI:そうですね。絞られたワードの中で「これはどうやってこの部分に収めたらいいんだろう?」というのを考えながらやりました。今回は全体的に詞を優先して作ったと思います。一応全曲仮メロは入れていたんですけど、詞の重要性を三人で改めて認識して、もっと詞に力を入れようということになって…。「この詞が伝わるにはこのメロディーじゃないな」と思ってメロディを変更することも多くて。語尾だけ上げたり下げたりとか、そういうところを気にして作りました。

――「No need to rush」に限らず、後から詞を付けた曲でもそういうことを考えつつ…?

RUUNA:はい。そこでもう1回擦り合わせたりしましたね。

MIMORI:「どうしてもこの言葉が入れたいんだけど上手くハマらない」という相談を受けた時にメロを変えようってなって…。今までだったら絶対変えずに、違う言葉の候補を提案したりしてたんですけど、今回は「こういう言葉を入れたいんだよね」と言われたら、響きを確認しつつ、言葉が一番映えるメロディーを新たに付けていったりしました。

――その言葉を一番良く響かせる音階とか音の跳躍とかありますよね。“言葉が呼ぶメロディ”みたいなのが…。

MIMORI:今回は歌も音の一部にしたいと思っていて、響きに意識して作っていきました。「この響きだとすっと入りにくいよね」といったものはすぐ変えたりして、一つ一つの言葉が綺麗に響くものだけを使いましたね。今回は歌詞作りも気合を入れました。

――前回インタビューさせていただいた時に、“悩んでいた”というわけではないですけど、それまでの道のりを振り返ってみて、「あと一歩踏み出したいな」という感覚を皆さんが持たれ、「そのためには何でもやろう」といった趣旨のことをおっしゃっていたと思うんですが、その時に「もしかしたら次のアルバムはもの凄くキャッチーなものになるかな?」と思ったんですよ。以前「キャッチーとマニアックの軸があって、そのバランスを取りながら曲を作る」といったことをおっしゃっていて、「今回はグッとキャッチーに傾くかな」と思いきや……いやいやいやいや、もの凄く“攻めて”いる印象です。そうした“軸”のようなものに関してはいかがですか?

KOUMI:自分たちなりに“キャッチー”というのを考えた結果、世間ではメロディなどポップなものがキャッチーだったりすると思うんですが、「それをkolmeでやったら違うよね」と思って…。で、みもちゃんに「kolmeらしさの中にキャッチーなメロディを入れて」と注文して、“産みの苦しみ”を味わってもらいました(笑)。

――難しい注文ですね(笑)。

MIMORI:去年7月にフランスに行かせてもらった時、初めて言葉が通じない中でパフォーマンスをしたんですが、その時に返ってきた反応がすごいうれしくて…。思っていたより何倍も多くの反応が返ってきたので、それが自分たちの自信に繋がったんですよね。今までやってきたことは間違っていなかったというか、私たちはこれでいいんだ、という自信がついたので、それからは「何をやっても私たちらしくなる」という意識があったんです。なので、今までは敢えて“可愛いもの”を遠ざけていたんですが、そういうものも自分たちの中で消化して出していけるとなと思って…。実際に歌ったてみたらそれほど可愛らしくなかったというか…。自分たちがやりたいと思ってやれば自分たちらしくなるんだなと思って、キャッチーとマニアックの間を行き来しなくなりましたね。

――あまりそこに囚われずに?

MIMORI:あまり意識せず…。やはり自分たちらしさが大事だなと思って。「何やってもkolmeになるんだったら、マニアックなものに振り切ったら、逆にキャッチーなものになるのかな」と思って出来たのが「The liar」とか「Tie me down」といった曲だったり…。あまり考えたりはしなくなりました。「どっちがいいんだろう?」とか「中間を取ろう」とかは…。

――ある意味、そうしたバランスを体得しているのかもしれないですね。

MIMORI:自分たちの中で吹っ切れたといいますか、自信が付いたといいますか…。このアルバムはそんな自信を出していこうと思って作ることができましたね。

――そういう意味ではフランスは大きかったですか?

RUUNA:大きかったですね。「夢が近づく感覚ってこんなにうれしいんだな」というのを初めて感じました。とにかくフランスに行って自分たちに自信が持てるようになりました。

――今の時代って、売れようと思って分かりやすいものを作る時代ではなくて、より研ぎ澄まされたいいものを作った方が通用する時代になったかな、と僕は感じていて…。僕もそこそこ業界長いですが(笑)、ようやくそんな時代が来たかなと。そういう意味でも、フランスでの経験、さらにはこのアルバムのリリースは、すごく“いい一歩”になったんじゃないかと思うんですが、いかがですか?

KOUMI:いいものって自然にみんなが拡散してくれる時代なので、無理してみんなに合わせるというか、無理して世間に合わせるよりも、自分たちがいいと思うものを作った方が届きやすい時代なのかなと思います。いい音楽は続けていくべきなのかなと思いました。自分たちらしさを出しながら…。

――MIMORIさんはいかがですか? 

MIMORI:制作の話をする時、私たちの中には「いい作品を作ろう」しかないんですよ。マネージャーやアレンジャーさんも「極上のものを」としか言わないので、私たちの中では「本当にいいものを作ろう」という意識しかなくて。自分たちが自信をもって出せるものがやはり一番いいんじゃないかと思うんですよね。好きなものを追求して、自分たちで研究して、とことん研ぎ澄ましていくことが大事なのかなと思います。好きなものを一生懸命にやっていくことが大事なのかなと感じていますね。

――RUUNAさんは客観的なマーケティング的な視点がおありかなと思うんですが、そういう点ではいかがですか?

RUUNA:今はやはり配信がすごいですよね。そして私たちのことを知るのはSNSだと思うんですね。でも、盤にもこだわっている部分もあって…。配信だと10年経った後にもう一度聴いてくれる確率は低いんじゃないかなと思うんですよ。パッケージってある意味“思い出”だと思うんです。私たちも好きな作品はCDとか部屋に飾ったりするんですよね。何年か経って「そう言えばこれあの時に買ったんだよね」って思い出せるのがパッケージだと…。でも、配信に力を入れるとたくさんの人に知ってもらえる機会が増えるとも思います。自分たちが心を込めて作ってものが、そういうたくさんの方に反応してもらえて、プレイリストに選んでもらえることで知ってもらえるきっかけになる…。そんなありがたい時代に作品を出せて、ありがたい波にの乗らせてもらえたのかなというのを今回すごく感じました。

毎晩妄想に励んでいるので(笑)(MIMORI)

――まず「The liar」ですが、これが1曲目というのがちょっと意外でした。曲順は満場一致で決まったとのことですが…。

MIMORI:それほど練らずに「これが来たら次はこうだよね」っていう感じでポンポンポンと決まって、一度だけ入れ替えたりもしたんですが、すぐに落ち着きましたね。今までよりもすんなり決まりました。

――そうですか。いや、僕も「The lair」の1曲目、「My everything」のラストってすごいハマってると思うんですが、でも、普通「The liar」じゃないかな、と。そんなことないですか?皆さんすんなり「The liar」になりました?

RUUNA:そうですね、割と。「これが1曲目だよね」とみんな思っていて…。

――僕は意外な気がしたんですよ。例えば「Tie me down」とかインパクトのあるものでガーンと来るとか、あるいはイントロダクション的なものがあって、その後に疾走感のあるものを持ってきたり…。でも「The liar」はちょっと緩やかな立ち上がりじゃないですか。

MIMORI:ジワジワ系ですね。

――それに、ラストの曲でもいいような雰囲気も感じたんです。

一同:あぁ。

――そう思います?

MIMORI:そうですね。「The liar」の後半の盛り上がりはは抜きん出ていると思います。この曲はkolmeの軸の一つになったんじゃないかと。「Falling for you」という曲から始まって、そこから自分たちの得意分野が決まっていって、もっと攻めたいと思ってどんどん作っいって…。で、「The liar」は得意分野の中で一番攻めることができた曲だったので、「kolmeの1曲目はこんな感じだよね」というのはみんな思っていて…。

――なるほど~。ものすごい強いビートじゃなく、いきなりガツンとくる感じでもなく…。

MIMORI:ちょっと後ろに乗る感じですね。

――でも、水面下で実はいろんなものが蠢いている感があります。この構成がまた面白いですね。

MIMORI:はい。多分サビ前で1回ブレイクが入るからですかね。今回この曲は「ちょっとジャジーにしたいな」というのがあって…。今までだったら、例えば「Hello No Buddy」とかは特にるうなさんの声に合わせてたんです。「声のレンジがここまでだから、一番気持ち良く伸びるところはここかな」といった感じで作っていたんですけど、それだけじゃ今までと変わらないなと思って、この曲はるうなさんのキーに合わせずにギリギリのところを攻めたいなと思ったんですよね。るうなさんの苦手なメロの下り部分とかもあるんですよ。どちらかと言うと私の得意なダークな方向に攻めていけた曲ですね。でも、実際ライブになるとるうなさんがバーンと歌ってくれるので、この曲は「私がるうなさんの声を持っていたとしたら、こう歌ったら気持ちいいだろうな」というのを考えて作りました。

――おぉ、なるほど。例えば冒頭の英語部分ってイントロみたいな感じじゃないですか。まあ、そこを「A」と言ってもいいかもしれないですけど、日本語になってからの部分をAパートとすると、その後Bへと続いて、次にブリッジというか英語部分がまた来るんですが、それが「サビのイントロ」みたいに聴こえるんですよね。さらには、サビ自体が「A」「B」と分かれている感があって、サビAからサビBに入る際にテンポが倍になって、みたいな…。ものすごく複雑なことをしている感じがしたんですけど、それは狙ってこういう構成にしたんですか?

MIMORI:踊ったらすごい気持ちいいんですよ。あとはそれぞれの個性を入れたいなというのがあって、ラップも入れたいですし、となると構成も複雑になっていって…。「ここにこれを入れたら気持ちいいだろうな」「ここで1回ブレイクが入ってから次に行くことでこっちがより映えるだろうな」といったことを考えながら作ったら、こうなりました。

――それは狙って複雑に作ったというわけではなくて、あくまで自分の気持ちに沿って作るとこうなった、と。

MIMORI:そうですね。気持ちいいと思うように。

――例えば「I want you to tell me~」という部分も、普通ならサビにバーンと繋がった方が盛り上がるかもしれないですけど、サビのイントロみたいなのを付けるのがMIMORIさん的には気持ちいいと。

MIMORI:そうですね。ジワジワ上がっていける感じが…。この曲の一番の盛り上がりはラストのアウトロなんですね。2番のBメロに入る辺りからどんどん盛り上がっていって、その後にちょっと落ちサビがあるんですけど、そこで裏クラップが入って、一緒に盛り上がって、最後にドカンとピアノのソロが来るというのがこの曲の一番の盛り上がりのところかなと思っていて、そこに行くまでにジワジワと溜めるのが気持ちいいんですよ。溜めるからこそ次が気持ちよくいけるというか…。この曲はダンスもそうですし、歌の面でも気持ちいいことを意識して作りました。

――知らなかったわけではないんですけど、MIMORIさん変わってますね(笑)。

MIMORI:アハハ(笑)。あまり自分ではそう思わないんですけど(笑)。

――で、この曲の作曲者としてはMIMORIさんとKOUMIさんがクレジットされています。KOUMIさんは作詞も作曲したということですか?

KOUMI:ラップパートは基本歌詞をもらってから英語に訳して、ブースに入ってからメロディも決めるので、今回は作曲にもKOUMIの名前が入っています。

――以前も「So beautifuly」などいくつかありましたが、増えてきましたよね。

KOUMI:そうですね。今作は結構自由にメロディを決めて歌わせてもらっています。

――印税も入ってくると(笑)。

一同:アハハ(笑)。

――で、この歌詞ですよ。英語はKOUMIさんで、日本語はMIMORIさんですよね。

MIMORI:はい。こういうテーマでこういう気持ちを歌いたい、といった軸になるストーリーは私が作って、そこからこうみんに「英語でこういうことを言ってもらいたい」というのを日本語で投げて、それをこうみんが自分で解釈をして英語として出してくれました。なので、気持ちは同じなんですけど、ニュアンスの違う表現になっていますね。こうみんが自分なりに解釈して自分の言葉で返してくれるんです。今までだったら「この日本語を英語にしてください」とお願いしたら、その日本語を英語に訳したって感じだったんですけど、今は「こういうことを言いたいからこういうことお願いします」というと、こうみんの中でいろいろと練ってもらって…。

――例えばこの詞の「駆け引きなんて簡単なトリック つまらないでしょ」とか、「夢を見せて曖昧なままで 痛いほどに」といった部分なんて、「Hello No Buddy」を書いた人とは思えない表現なんですが(笑)。

MIMORI:アハハ(笑)。そうですね。この曲は完璧に妄想なんですけど、私に好きな人がいて、その相手も私のことが好きだったらめちゃくちゃ楽しいだろうなと思って、でも伝えると恋って終わりが来るって思って…。終わりが来るのが怖いなという気持ちもあって、お互い好きという気持ちに嘘を付き合って、本当は好きなんだけど好きじゃないというふうに伝えて、一番近い距離にいるという。付き合わないからこの距離にいられるというか…。なんですけど、好きということは確認したいんです。自分に対して好意は見せてもらいたい、でも自分は見せない、といった感じでお互い罠を掛け合っているみたいな(笑)。

――複雑というか、一層も二層も深く入り込んで感情表現をしていますね。

MIMORI:妄想が入りました。

――妄想でそこまで行くのはすごい才能です。

MIMORI:毎晩妄想に励んでいるので(笑)。

「それぞれのいいところはもっと出していかないと」と思っていて…(MIMORI)

――で、問題の「Tie me down」ですよ!

RUUNA:「新しいアッパーソングを作りたい」という想いで作ったのがこの曲で、これまでも「step by step」とか「Don’t be afraid」とか、“明るくキャッチー”なアッパーソングを作ってきましたが、それらとはまた違ったアッパーソングが欲しいということで「Way I am」を作って、またさらに違うアプローチで作ったのがこの「Tie me down」です。

――MIMORIさんのセルフライナーノーツには「スイングジャズをモチーフにしている」とありましたが、素直にスウィングジャズをやっているわけじゃないですよね。

MIMORI:自分たちの形にしました。スウィングジャズって管楽器とか多いじゃないですか。そういうのは入れず、自分たちのアイコンでもある鍵盤楽器を基調にしてシェイクするリズムを当てはめていったらどうなるんだろう?と思って。最初のアイデアはRumbさんが出してくれたんですけど、そこからレコーディング中にどんどんメロを変えていって、るうなさんからも「こういうのがいいんじゃない?」とかアイディアももらって。この曲はレコーディング中にメロが変わることが多かったですね。今までのkolmeの中でも一番攻めた曲だなと思っています。

――めっちゃ攻めてますよね。

MIMORI:肝になっているのはシェイクするリズムで、ダンスをするとなるとめちゃくちゃ早いんですが、「決まったらすごい気持ちいいよね」というのがあって…。ダンスのことも考えながら攻めていきました。

――スウィングジャズもそうですが、それ以外の要素もいっぱい入っているように思います。どんなイメージで作りましたか?

MIMORI:私としては炎が燃えるような熱さが欲しいと思って。今までは冷めたところからだんだん熱してくるというものが多かったんですが、この曲は最初からボン!といきました。私のイメージは「黒人の強気な女性が歌っている」という感じですかね。

――今作は、他の曲にも散見されるんですが、随所に生命感みたいなものが感じられて…。例えばこの曲のイントロなんて民族音楽のチャントみたいじゃないですか。どこの国かは特定できないんですが、アフリカなのか東南アジアなのか分からないですけど…

MIMORI:るうなさんはずっと「カウボーイ」と言ってました(笑)。

RUUNA:「この曲はカウボーイだよね」って言うと、MIMORI先生に「違います」と言われました(笑)。

――あぁ。この“チャント”も対象化されているというか普遍化されているので、聴く人によってそれぞれイメージは違うと思うんですが、僕は東南アジアとかアフリカとか、エスニックなチャントみたいなものを感じて…。でも、ミニマルな雰囲気も漂っていて、すごく不思議な感じがします。その後「フフフ」とか「アゥッ!」という生々しい声をきっかけに、なんというか猥雑なスキャットが入ってきて…。いろんな要素が入っていますよね。

MIMORI:いろいろ詰め込んでます。最初のラップから攻めているんですよ。今までよりもレンジが低いんですよね。「アゥッ!」もこうみんです。

KOUMI:このラップの音域は初挑戦って感じでしたね。

――抑揚が独特じゃないですか。いわゆるヒップホップ的なものをトレースしたのではなく、なにやらトライバルな雰囲気が漂っています。ヒップホップにも「アフリカ回帰」というアプローチがあって、民族的なものを取り入れているラッパーもたくさんいますが、もしかしたらKOUMIさんは、そうしたラッパーから間接的にそれを受け取っているのかもしれないですし、あるいはアフリカ音楽とかを研究されているのかもしれないですが…。

KOUMI:最近見つけた曲にアフリカっぽいものがありました。ちょっと木琴を叩いているような音が入ってたんですが…。

――マリンバとかカリンバですかね?

KOUMI:ちょっと分からないんですけど、結構それが好きで、それからもちょっと影響を受けたかもしれないです。

――あと、最初のAメロと、ブリッジあるいはBメロを挟み、その後に来るサビで、拍子の感覚が違うじゃないですか。最初は2拍子的な感じで、サビでは同じような音像なんですがリズムは4拍子になっています。それがある種の解放感をもたらすというか…。これも複雑な構成というか、凝ってますよね。

MIMORI:一番意識したのがシェイクするリズムで。リズムの取り方って3人それぞれ違うんですよね。るうなさんだったら食って入るんですが、こうみんはちょっと後ろにずらして入ったりするんです。「ここはこの人が歌うだろうな」というのも意識して作っているので、それも反映さているのかなと思いました。

――なるほど。KOUMIさんのグルーヴィーな後ノリと、RUUNAさんのちょっとスクエアなノリと。

RUUNA:そうですね。最近は歌詞を見ると自分がどこを歌うかって予想がつくんですよね。「多分私はここを歌うだろうな」って。それは、MIMORIがそれぞれの特徴が感じてくれるようになったんだと思います。私だと基本的に子音が強めで、「あいうえお」の方が小さめなんですね。なので「もうちょっと母音を強めに歌って欲しい」って言われるんですけど、逆にKOUMIは母音の方が強めなので、そういう特徴もMIMORIが考慮して歌詞を書いてくれたので、そういう意味でも聴こえ方がすごく綺麗なのかなと感じます。

――以前の作品でも、例えば「RUUNAさんが歌うことを想定して作った」とか「ここでこういう歌い方をすれば映える」といったことはおっしゃっていましたが、今作ではそれがさらに推し進められた感じですか?

MIMORI:そうですね。もう10年の仲になるので分かってきた部分も多いと思います。「それぞれのいいところはもっと出していかないと」と思っていて…。なので、カラオケに行くことも増えたんですよ(笑)。

――おぉ、今になって増えたんですね。

MIMORI:以前はそれほどなかったんですが、最近は、例えば誕生日とかなら、ご飯に行って、さらに何軒か行って、最後はカラオケで締めるというのが恒例になってきて…。そこでそれぞれの歌を聴いていると「こういう発音が得意なんだ」とか「この音まで行けるんだ」とかそういうのがだんだん分かってきて、それが作曲にも反映されるようになりました。

出す時期を考えて楽曲制作をした方がいい、ということを改めて学びました(RUUNA)

――「Hello No Buddy」。これは外せない曲ですね。この曲については前回お訊きしたのですが、MIMORIさんの素朴な疑問というか純朴な気持ちから生まれた曲でしたよね。それが今やめちゃくちゃ重要な曲になっていませんか?

MIMORI:そうですね。これがきっかけでkolmeのことを知ってくれた方がたくさんいるんですよ。作った時にはここまで受け入れられるとは思ってなかったですね。

RUUNA:自分たちで作っているので、もちろんいいものができたとは思うんですが、たくさんの人から「すごいいい曲だね」と言われて、こんなに反応が返ってきたのは初めてだったので、「Hello No Buddy」が響くんだという驚きがありました。最初作った時は「表題曲を作ろう」とかは一切思ってなくて、ずっとアッパーな曲を作っていた反動で落ち着いた曲をやりたいと思って作ったのが「Hello No Buddy」だったんです。出来上がった時はみんな「これが表題でいいね」というのは感じていたんですが、改めてアルバムを通して聞いた時にこの曲が軸になっていると感じました。

――”複雑な曲”や”攻めた曲”の後ににこれが来ると、なんかちょっと落ち着きますよね(笑)。

MIMORI:確かに(笑)。

――大きく揺さぶられて、ここで落ち着くからこそ、次へも繋がっていく、みたいなところがありますよね。続きまして「Why not me」。これもとても興味深い曲です。

MIMORI:これはそもそも…「One time」が「It’s own way」の第1セクションのアプローチを発展させたものだったんですが、今の私たちなら「One time」の時よりももっと行けると思って、さらに攻めたものを作りました。今回この曲はアナログ機材を通してミックスをしたので、ちょっと今までと聴こえ方も変わっていて…。

――えぇええ!そこまでは気づかなかったです。

MIMORI:(笑)。アナログを通したので、ちょっと柔らかくて味わい深い音になっているというか…。

――そうなんですね。

MIMORI:実はこの曲、5月ぐらいに作ってたんですが、本当は7月ぐらいに出したかったんですよ。

RUUNA:そうなんです。今回リリースするタイミングとか、すごく勉強になりました。アレンジャーさんも含めてみんなで話してたんですが、この音を早い段階で出したかったですね。出す時期を考えて楽曲制作をした方がいい、ということを改めて学びました。

――どうしてもっと早く出したかったんですか?

RUUNA:そうですね。海外のチャートなどをチェックしていると、もう今は結構出ている音なんですよね。

――おぉおお、なるほど。

MIMORI:5月頃だとまだあまり出ていなかったんですよね。

RUUNA:「きっと次来るのはこういう系統だよね」というのをアレンジャーさんやみんなと話していたんです。アレンジャーさんも世に出すタイミングにはこだわるタイプの方なので、もうちょっと早い段階で出しておいた方がよかったねというのがありました。

――今やトレンドって、半年単位というか、もっと短いサイクルで変わっていきますよね。

MIMORI:3カ月で流行りの音がどんどん変わっていますよね。そういう意味でも、タイミングって大切だなと。

――音の流行りだけじゃなくて、それを提供するプラットホームとか、それを拡散するメディアなども、半年やそこらで景色が変わったりしますよね。

MIMORI:リリース時期が変わったので、アレンジも変えてもらったんですよ。もっとボリューミーにしてもらったと言いますか、2番のところからさらにアコギが前に出てくるようにしたんですけど、この曲の歌詞もエンディングに向けてどんどんと伝えきれない想いが積もっていくといったもので、それを音でも表現しているんです。最後もコーラスをたくさん積んでいて、デモの段階では無かったコーラスも重ねたりしてるんですね。

――どんなイメージを思い浮かべながら作っていったんですか?

MIMORI:これは、自分だけが閉じこもっているイメージでした。好きな人ができたんですけど、その好きな人は別の人が好きで、絶対に叶わない恋。好きになってはいけなかったんですけど好きになってしまって、でも伝えられないから自分の中だけで閉じ込めて鎮火させようとするんですけど、その気持ちなかなか収まらなくて、自分の中に引っ込めれば引っ込むほどどんどん熱さが増していって…。相手とは今も近い距離にいるイメージです。なんですが、自分の気持ちを伝えていない分、相手がフレンドリーに接してくれるので、逆に苦しくなって…。あなたと近い距離にいて同じ空気を吸っていると私はこんなに熱くなる、という思いを込めて書きました。

――なんか、なかなか幸せにならないパターンが多いですね(笑)。まあ、上手くいかないからこそ、いろんな感情が出てくるんだとは思いますが…。そういうシチュエーションをあれこれ考えているんじゃないですか?どうやったら“上手くいかない”状況が作れるんだろう?みたいな(笑)。

MIMORI:今回、まあ、題材にしたわけではないんですけど、作るきっかけになったのが私の読んでいた漫画で…。主人公とヒロインはいろいろあったとしても絶対に結ばれるじゃないですか。でも、私が好きなのは、漫画的には“噛ませ犬”役と言いますか、2人の恋を盛り上げるためのライバルというか、そちらの方だったんですね。この人にも恋愛感情があって恋愛の物語があるわけで、そちらがないがしろにされているのが悲しいなと思って…。この人にスポットを当てて「この人の恋愛観はどういうものだろう?」と思って作ったのがこの曲です。

――もしかしたら多くの人はそういう立場なのかもしれないですよね。

RUUNA:そうですね~。

MIMORI:でも、フィーチャーされるのはあちら側じゃないですか。主人公とヒロインの恋愛でハッピーエンドって、でもハッピーエンドじゃないこちらの恋愛にも焦点を当ててみたいなと思って…。

――やはりこじらせていますね(笑)。この曲、とても興味深いのは“フラメンコ”を感じた点です。ギターが入っている部分もそうなんですが—-まあ、そこはオーセンティックなフラメンコではないんですが—-リズムがフラメンコのニュアンスが強くて…。リズムってRumbさんですか?

MIMORI:はい。Rumbさんに作っていただきました。

――実際にフラメンコを意識されているのかどうかは分かりませんが、フラメンコをポピュラー化した時のドラムパターン、あるいはカホンのリズムパターンなんですよね。「12312312」という様々なラテン音楽で使用されているリズムパターンですが、雰囲気はフラメンコ的で。ある意味ブレリアの「123123121212」をポップス化したような…。そこに生命感というか生々しさみたいなものが出ていると思ったりしました。

MIMORI:ビート部分が割とカラっとした音なんですよ。なのでそういうイメージもあるのかなと…。

――あぁ、確かに。では続きまして「You don’t know me」。この曲に関しては前回お訊きしたんですが、これぞ“kolme節”という印象です。

MIMORI:そうですね。「Hello No Buddy」の時に“自分たちの得意分野”という感じで作った曲でした。この歌詞が当時の自分に当てはまっていて書きやすかったのもあるんですが、英語のパンチ力がすごいと言いますか…ラップ部分の…。それがこの曲の肝になっていると思います。

RUUNA:英語の方が強いニュアンスで書けることが多いので、そういう意味でも英語を翻訳してもらえると、みんな、この曲の真意が分かるというか、そういうものを楽しんでもらえるんじゃないかと思います。

――KOUMIさんの英語はぐんぐん進化しているわけですが、英語だとちょっとモードが切り替わる感覚ってありますよね。

KOUMI:英語だと1音で1単語が言い切れたりするので、その分英語の方が表現しやすいですね。言葉もアグレッシブにいけるので。

――英語って、構造的にも語法的にもハッキリと言わないといけないものになってるんですよね。

KOUMI:日本語だと丸く言えるんですが、英語だとディテールをハッキリ言わないと伝わらないところがあるので、その点では英語は便利だなと思います。

いつも泣きながら帰っていて…(RUUNA)

――「Only for now」です。これ、セルフライナーノーツのRUUNAさんのコメントを見るだけで泣きそうになるんですけど(笑)。

RUUNA:あぁ、いえいえいえ、そんなそんな(笑)。

――いろいろと大変ですね(笑)。

RUUNA:本当に自分の気持ちを書いたのがこの曲で、「step by step」などでご一緒させていただいているRyotaさんと初めて本格的にタッグを組んだものです。今までは、制作のスタッフさんに歌詞を投げてたんですが…。私が書いて、MIMORIに一度投げて、ハモリとか響きをチェックしてもらって、そこから制作のスタッフさんに行って、また私に「もっとこうした方がいい」という指示があったりしたんですけど、今回はRyotaさんと直接キャッチボールをやらせてもらったんです。

――おぉ、そうなんですね。

RUUNA:Ryotaさんは自分の中にはない言葉をたくさんくれましたね。この曲は…私、仕事からの帰り道、一日を振り返ることが多いんですね。例えば、そういう気持ちで言われたわけじゃないとは思うんですが、自分の中でぐさりと刺さった言葉とか、ちょっと傷付く言葉とかもあったりするじゃないですか。もちろん悪気はなくて、みんなそれぞれいろんな価値観の中で生きていて…。自分ももっとこういうふうに言えば良かったとか振り返るんです。で、いつも泣きながら帰っていて…。

――いつもなんですか???

RUUNA:まあ、いつもというわけではないんですけど(笑)。自分の中で思うことがあったりすると…なんですが、次の日には笑顔を作って頑張っている自分がいるという、その境目というか、その間にいる自分の心情、曖昧な状態の心情というのをこの詞に込めました。この曲はテーマ替えが3回あって、最初はもっと違うテーマで書いていて、でもやっぱり違うということで替えて…。ベッドの中に入って、なかなか眠れない日があるじゃないですか。全然眠りにつけない日。そんな時間でバーっと書いたのが今の歌詞なんですよ。もともと締め切りまでにコツコツ書いていくタイプだったんですが、初めて一気に2コーラスまで書いたんですよ。ありのままの自分を初めて出した作品かなと思っています。きっとみんなにもこういう気持ちになる時があると思います。

――ホントに素直な言葉なんですね。「Why not me」のPVみたいな感じで悩まれていたんですね?

RUUNA:そうですね~。普段は時系列なども重視して書くんですが、この曲に関しては自分の中で出てきた言葉や気持ちをそのまま乗せたという感じですね。これまでは、自分の書いた歌詞は出来上がった時には好きじゃなくなってるんですよ。仕上がるまでに何度も書き直してるので…。

MIMORI:飽きてるんですよ(笑)。

RUUNA:飽きちゃってて。あとは書いていた日々のことを思い出すとその世界観に入り込めない、ということがずっとあったんですよね。でも「Only for now」はアルバムを通して何度も聴いた時に「いい曲に仕上がったな」と自分で思うことができました。あと、今回初めてアレンジがRyotaさん名義になっているんですよ。チームとして一緒に進んできたことを改めて感じさせる一曲になりましたね。

――続いて「Today’s」。これもいいですね~。

RUUNA:初めて外部のプロデューサーの方と制作をしたので、とても刺激がありました。今までも外部の方と一緒にやってみようという気持ちはあったんですが、躊躇する部分もあって…。今回制作のスタッフさんとRumbさんに「もうどこに行っても大丈夫だよ」「3人ならどこに行っても大丈夫」という言葉をいただいて、背中を押してもらったんです。今回は、ヴォーカル・ディレクションも初めてみもが務めていて…。

MIMORI:この曲は、チョコホリさんが楽曲プロデュースということもあって、自分たちの中でも「女の子にもっと聴いてもらいたい」という気持ちで作りました。昨年のプレイリストアルバム『Please callme! -20152018-』でChocoholicさんと一緒にやらせていただき、その際にChocoholicさんの音源をいろいろ聴かせていただいたんですが、女の子が好きそうな音使いといいますか、“ガールズ可愛い”という感じのサウンドだったので、「この要素をkolmeにも取り入れたいね」「Chocoholicさんの要素と私たちの要素をうまく溶け合わせることができないかな」と思って…。で、私たちをイメージしていただきながら、チョコホリさんにデモを出していただいたんです。2つ出していただいたんですが、1つ目のデモがこれで。チョコホリさんと一緒にスタジオに入ってサウンドを固めていきました。英語が似合うメロディだったので、今回はこうみんをAメロにして、でも、るうなさんの声も入れたいと思ったので、メロのアイデアを出してラップ部分もいろいろやり取りさせていただいて作っていきました。今回Chocoholicさんからたくさんのことを学ばせてもらいましたね。

――サウンドは、レトロファンクというかダンスクラシックを新しい感覚で再構築したような感じですよね。LAのファンクバンド、ヴルフペック辺りを彷彿とさせるような…。Chocoholicさんって、オーストラリアで音楽制作を学ばれたじゃないですか。なので、いわゆる「閉じた日本の市場でやってきた人」という感じではなくて、開放感があるというか、グローバルにやっていけるようなイメージがあります。そういう人って、今日本からもたくさん出てきていますよね。海外で生まれ育ってそこで音楽活動をする日本人もいれば、日本から飛び出して海外を拠点にする人もいれば、日本にいながら海外に発信する人もいて…。皆さんもそうなるんじゃないですか?

一同:アハハ(笑)。

――実際そう思ってらっしゃるんじゃないですか?

RUUNA:そうですね。今回それまでの自分たちの世界から飛び出してやってみて得るものがすごくあったので、今後もいろんな方とコラボをして、いろんなことを学びたいと思っています。「それを自分たちの中でどう調理するか」というのも、楽しさもある反面苦しさもあって…。自分たちの今までのやり方とは違うやり方でやるという中で、自分たちが理想の着地点を見出せるか、ということの難しさも今回すごく感じられて、それだけ勉強になっているというか…。今後もいっぱい挑戦していきたいなと思いました。

――スタッフの方もおっしゃっていたみたいですが、皆さんが強くないと外へ打って出られないというところもあると思うので、ある意味「そういう段階まで来た」ということなんしょうね。

RUUNA:いやぁ、もっと頑張りたいと思いました。

その時は悩んでいたみたいですね(笑)(KOUMI)

――「Interlude」を挟みまして、続いて「No need to rush」。全編英語ですよね。

KOUMI:この曲は、「Only for now」を作っている時、Rumbさんが一人で作業してたんです。「ちょっとギター弾いてくる」と言って何時間か出掛けて、帰って来たら「ちょっと聴いて」と言われて…。トラックを聴いた瞬間に「これは!」と思いました。

――これなんて海外向けにシングルを切ってもいいんじゃないですか?

KOUMI:アハハ(笑)。表題曲にしようか迷ったくらいの曲で、でも、敢えて表題曲にせずにアルバムの中の1曲にすることでkolmeの強さを出していきたいなと思いました。

――なるほど。全編英語のこの曲でも気持ちがストレートに吐露されている印象です。

KOUMI:自分の人生を赤裸々に綴ってみました。この歌詞を書いている時期が結構自分でも悩んだりしている時期で、悩んだりするのは自分だけでじゃなくて周りのみんなもそうだと思うので、私と同じような感情を抱いている人の背中を押せるような歌詞になったらいいなと思って…。あと自分への教訓としても書きました。

――セルフライナーノーツに「出会う人たちは自分で選べないもので、人生は嫌味なことを言う人ともたまに出会う」とありましたが、そういう人、結構いるんですか???

KOUMI:その時は悩んでいたみたいですね(笑)。でも、みんな経験することだと思うので、そこもピックアップして書きました。

――今作では、自分の気持ちを赤裸々に綴っているものが多いですよね。

KOUMI:そうですね。「No need to rush」だけではなくて「Say good bye」なども。

――そこには「傷付いたり」「物事を斜めに見たり」「ちょっと捻くれていたり」といった部分も見え隠れします。

KOUMI:何だろう?やっぱり嫌なことがあると落ち込んだりするので…。自分の思ったことをストレートに書きました。

――なるほど。傷付いたりして、少し斜めに見たり、捻くれたり、というのも含めてストレートに吐露しているという感じですかね。

KOUMI:そうかもしれないですね。

――では、続いていきます。「Say good bye」。これもリズムが歯切れよくて…。シンセベースの効いたヒップホップのビートですね。

MIMORI:HOCUS POCUSの20syl(ヴァンシール)さんがやっているユニットAllttA(アルタ)さんの曲にインスパイアされてできた曲です。「こういう曲をやってみたい」とアレンジャーさんに相談しながら作った曲で、これまでは語るようなラップが多かったんですが、これは敢えて語るよりもメロディアスなものにしました。ライブで盛り上がったらいいなと思って、デモの段階から「clap, clap」という歌詞を入れたり、そういう音が入っていたり…。今までにない色の曲が欲しいなと思って作った曲です。

――例えば、皆さんのお好きなHOCUS POCUSでは20sylさんがフランス語でラップをやっていたりして、独特の響きや抑揚があって面白いなと思います。僕はブラジル音楽が好きで、ブラジルのラップも本当に独特で面白いと感じているんですが、皆さんは日本語でラップすることはほとんどないですよね?

KOUMI:日本語はないですね。全部英語ですね。

――日本語でのラップには興味ありますか?

KOUMI:あぁ、でも考えたことなかったです。英語の方がストレートに言えますし、響きの点でも英語にこだわってきていました。

――例えばでも、海外でライブや音源リリースをする際に、日本語ラップをやってみると面白いかもしれないですね。

KOUMI:そうですね。HOCUS POCUSさんに惹かれたのもフランス語ラップの響きというのもあるかもしれないですね。日本語が母国語だと他の言語が面白く聴こえるので、逆に海外の方には日本語の響きが面白いかもしれないですね。これからいろいろ試してみたいです。

3人でずっと音楽やっていけたらなと思っています(RUUNA)

――「One time」については前回のインタビューでお訊きしました。これもアルバムには必要な曲ですね。続いて「My everything」です。いいですね。泣いちゃいます。というか、20代でご両親に対してこういう風に言えるってすごいですね。僕は言えなかったです。今ごろになってようやくそんな感じです。なのでめっちゃ刺さります。

RUUNA:あぁ…。でも本当に、この曲のアイディアをRyotaさんからデモでいただいたんですが、多分今までの私たちだったら絶対に選んでないと思います。この曲を。

――おぉ…。

RUUNA:今のタイミングで聴いたからこそ、今やりたいと思えた曲ですね。ちょっとJ-POPの雰囲気もありつつ、可愛らしい雰囲気もあって…。最初はもっとロックっぽいニュアンスだったんですが、kolmeでやるには少し落ち着かせて、もう少し品のあるイメージに持っていきたいなと思って、今の形になりました。仮メロの段階では適当な英語で仮歌が入っていたんですが、サビ頭に「Fanny」という単語が入っていて、その響きがキャッチーだったので、「じゃあ、その一語を何にしようか?」ってみんなで話し合いました。例えば「Judy」とか人の名前にするのもいいねとか…。Ryotaさんが「Hey Jude」をイメージしたとのことで…。

――ビートルズですか!

RUUNA:とお聞きしました。なので、この部分は誰かに呼びかけるのがいいと思ったので、「じゃあ誰にしよう?」と。最初は架空の人物の名前にしようかとも思ったんですが、「Mommy」「Daddy」が響き的に可愛いし、いいよね、となって、それに決まってからはすぐに詞が書けました。母と父を想像しながら…。サビ頭が決まると、「ABでは名前を出さない」と自分の中で決めました。「あなた」という抽象的な言葉にしてたくさんの人に共感してもらえたらなと思って…。

――お父様お母様はこの曲を聴かれたんですか?

RUUNA:発売前にサンプルを渡しました。

――何か反応はありましたか?

RUUNA:感想は恥ずかしくて聞いていないです(笑)。

KOUMI&MIMORI:アハハハ(笑)。

――ロックっぽかったとのことですが、シャッフルか何かのロックビートって感じだったんですか?

MIMORI:そうですね。リズムと、あとBパートのメロディが“隙間隙間隙間”という感じのロック系だったんです。なのでそこを大幅に変えました。るうなさんの作詞作業と並行してやっていたんですが、AメロBメロに可愛らしい言葉や明るい雰囲気の言葉が並んでいたので、私が考えたメロが暗い雰囲気だったんですが(笑)、歌詞を見て「明るい方がいいな」と思って語尾のメロを変えたり、リズムを変えたりしました。可愛いんですけど、自分たちらしいちょっと癖のある部分もあって…。今までにない雰囲気で締められたのがよかったと思います。

――裏を感じさせる三連やシャッフルを、敢えて4ビートみたいに頭を強調したりしていますよね。

MIMORI:そうですね。

――あと、モータウンのビートみたいな雰囲気が漂う部分もあって、ガールズグループが歌っているような可愛らしさが感じられます。

MIMORI:メロは所々食って入ることを意識しました。敢えて前のめりに行く感じの方が可愛いんじゃないかと思って…。

――それにしても、この曲を最後に持ってくるのはkolmeっぽくない気もするんですが、それがいいですよね。

RUUNA:この曲が出来た時に、満場一致でこの曲を最後にしようってなったんですよ。今までだったらきっとそうならなかったと思うんですが、ライブを想像した時に「最後みんなと笑い合って温かい雰囲気で終わりたいね」となって、みんな「この曲で終わるのがいい」と言ってくれたんですよね。私が作詞した曲が最後になるのはこれが初めてなんです!大抵MIMORIが書いた曲で始まってMIMORIが書いた曲で終わる、というのが今までの作品では多かったんですが…。なので、今回は個々の個性とか考え方が明確に出てきた作品だなと感じました。

――アルバムにはいろんな要素が入っていて、すごく攻めたものもあり、グローバルな感覚が息づいているものも多くありますが、そんな作品を「家族愛」で締めるっていうのもすごくいいですね。

RUUNA:本当に今回はバリエーションが一気に広がったアルバムだと自分たちも思っていて…。2ndアルバムからの2年半、すごく充実した活動をさせてもらえていたんだなと、このアルバムを作っていて改めて感じました。いい意味で個々が自分の好きなことや興味のあることを追求していて、それが結実したという感じがすごくしていて、自分の中でもひとつの一区切りができた感じがしています。それゆえに、これからどういう音楽をやっていこうかなというのがすごく楽しみになりました。

――これは改めて明言しておきたいのですが、今作では、多くの新機軸が見られ、大いに変化を感じるのですが、それが決して「ちょっと新しいことをやってみるか」というように奇を衒ってやっているのではなく、デビュー時からの蓄積の上に新しいものが結実している、といった感じです。なので、それは未来へも大きく伸びていくのかなと期待できますよね。それを踏まえて最後にどんなアルバムかというのをひとことずつ言っていただいてい終わりたいと思います。

KOUMI:はい。前作から2年半という期間があった分、自分の人生を振り返りながら様々なことを考えられましたし、それが表現にも生かされていると思います。3人の女の子がグループをやっていると日本では“アイドル”というふうに見られちゃうかもしれませんが、そういうのも何も気にせずにとにかく、純粋に音楽を楽しんでもらえる盤になったらいいなと思うので、いろんな方にこの曲たちが届くのを祈っています。ぜひ聞いてください。

MIMORI:今回はアルバムという形で3人の個性が大きく打ち出せたのがすごくよかったと思っています。ジャンル豊かなものができて、それぞれの強みも出ているので、“kolme”のことをいち早く知ってもらえる作品になったんじゃないかなと思います。私たちの好きな音楽を詰め込んで、「これが私たちがやっていきたい音楽です」というふうに提示できたアルバムになったので、このアルバムを聴いて「この曲好きかも」と思っていただけたら、私たちと同じ「好き」を持っているといいますか……そういうのはすごくうれしくて、「音楽で語る」じゃないですけど、同じ感覚を共有できたらいいなと思います。たくさんの方に届いて、たくさん聴いていただければいいなと思っています。

――では、RUUNAさんに締めていただきます。

RUUNA:callmeを始めた頃は受け入れてくれる方が少なかった印象がすごくあって、でも、自分たちのやりたい音楽をずっとめげずに続けてきた結果が今回のアルバムだと思っていて…。たくさんの方に聴いていただいているということを知って、自分たちが作ったものが届いていく感覚ってこんなにうれしいことなんだなと今回すごく感じられました。これまでは、歌詞なども「締め切りがある、書かないと」とか、担当を振り分けられて「自分がいいものを書かなきゃ」といった気負いがあったんですが、今回は自然に伝えたいものが出てくるようになって、それは初めて芽生えた感覚で…。「こんなに伝えたいことがある」「こんなに届けたいことがある」って感覚が溢れてきて、それを音にしてみんなに届けていきたい、と思ってできた作品がこのアルバムで…。そういう作品が自分たちの中から出てきたことが本当にうれしいです。

――なんか、いよいよ表現者になったという感じですね!

RUUNA:いえいえいえ(笑)。周りに恵まれて音楽ができているということが本当にうれしいですし、3人でずっと音楽やっていけたらなと思っています。

(取材・文:石川真男)

kolme ライブ情報

「kolme Live Tour 2019」
3月2日(土) 岡山IMAGE
3月3日(日) 福岡Early Believers
3月16日(土) 名古屋RADHALL
3月17日(日) 大阪阿倍野ROCKTOWN
3月23日(土) 仙台MACANA
3月30日(土) 東京WWWX
※岡山・福岡は対バン有り
※東京、大阪、名古屋、仙台は単独公演

kolme 商品情報

3rd Album 『Hello kolme』
2019/01/30 Release

【Type-A CD+DVD】
AVCD-96000/B ¥5,000 (税込)【CD】
01. The liar 02. Tie me down 03. Hello No Buddy 04. Why not me 05. You don’t know me 06. Only for now 07. Today’s 08. Interlude 09. No need to rush 10. Say good bye 11. One time 12. My everything
【DVD】
・Music Video
(The liar、Tie me down、Why not me)
・kolme OFFSHOT MOVIE -Japan ver.-

【Type-B CD+DVD】
AVCD-96001/B ¥5,000 (税込)【CD】
01. The liar 02. Tie me down 03. Hello No Buddy 04. Why not me 05. You don’t know me 06. Only for now 07. Today’s 08. Interlude 09. No need to rush 10. Say good bye 11. One time 12. My everything
【DVD】
・Music Video
(The liar、Tie me down、Why not me)
・kolme OFFSHOT MOVIE – France ver.-

【Type-C CD】
AVCD-96002 ¥2,700 (税込)【CD】
01. The liar 02. Tie me down 03. Hello No Buddy 04. Why not me 05. You don’t know me 06. Only for now 07. Today’s 08. Interlude 09. No need to rush 10. Say good bye 11. One time 12. My everything


kolmeの代表曲となった「Hello No Buddy」のオリジナル曲2曲(日本語、英語バージョン)と5人の気鋭のクリエイターによってリミックスされた5曲を含む計7曲を収録

『Hello No Buddy Remix』
2019/03/01 Release
※配信・会場限定盤

AVC1-96223 ¥1,500 (税込)
01 Hello No Buddy 02 Hello No Buddy -Aiobahn remix- 03 Hello No Buddy (DE DE MOUSE remix) 04 Hello No Buddy (Yunomi remix) 05 Hello No Buddy (English Ver.) 06 Hello No Buddy -MATZ remix- 07 Hello No Buddy -Kotaro Saito remix-

kolme プロフィール


KOUMI、RUUNA、MIMORIの3⼈組ガールズ・ユニット。作詞作曲、ダンス振付、英語など、それぞれの得意分野を活かし楽曲やパフォーマンスをセルフ・プロデュースするクリエイティヴ・ユニットとして活躍。リーダーのRUUNA、ダンスを得意とするKOUMI、作曲を得意とするMIMORIの3人が一体となったクオリティーの高いダンスと、鬼才トラックメーカーRumb(残響レコードからアルバムをリリース)とコラボレーションする楽曲の創造性溢れるパフォーマンスが魅力。海外からの注目も高く、2018年7月にはフランスで行われた『Japan Expo』に出演を果たした。

メンバー プロフィール

RUUNA(秋元瑠海)
1996年9⽉ 9⽇
O 型 (リーダー)

MIMORI (富永美杜)
1996年6⽉14⽇
O 型

KOUMI(早坂⾹美)
1996年5⽉31⽇
O 型


公式サイト
https://avex.jp/kolme/

公式ツィッター
@callme_official


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