つりビット|5年間のつりビットが見せられるライブです。新しいこともやります。

つりビット|5年間のつりビットが見せられるライブです。新しいこともやります。

つりビット ライブ情報

つりビット5th Anniversary Live~Go on 5~
2018年5月27日(日)@川崎CLUB CITTA’
開場:15:30開演:16:30
チケット料金前売り:4000円 /当日:4500円(入場時、別途ドリンク代必要)

いくつもの“武器”を持つグループである。

見目鮮やかな正統派アイドルとしての魅力。「釣り」というコンセプトの面白さとそれに本格的に取り組む真摯な姿勢。アイドルファンを越えた層にまで訴求する優れた楽曲。そして、それを華やか且つ味わい深く再現する歌やダンスの技量。さらには、5人のメンバーも“五者五様”の個性を際立たせてきており、グループはいっそう彩り豊かになってきた。

そうした“武器”は、とりわけステージ上で活きてくる。例えば対バンライブやフェスなどでは、“対戦相手”やロケーション、シチュエーションなどに応じて、豊富なレパートリーの中からその場に合ったセットリストを組むことができる。王道アイドルソングで通したり、横揺れグルーヴナンバーを集めたり、「釣り」や「お寿司」などを題材にした“お祭り”ソングで攻めたり、あるいはそれらを混ぜ合わせたり…。たっぷり時間のあるワンマンライブでは、それらをフルコースで“提供”することができ、MCやそれぞれの見せ場などでは5人のメンバーのキャラクターを存分に発揮する。それはいわば「旬の魚の刺身盛り合わせ」あるいは「大将おまかせの豪華にぎり」といったところか。

そんな彼女たちがこの5月にデビュー5周年を迎える。5年のキャリアがありながらも、デビュー当時は小学生だったメンバーもいたゆえに、まだまだフレッシュだ。小中学生~高校生という多感な時期にエンターテインメントの世界で様々な経験を積んだことによる“脂の乗り”と、まだまだ十代(が中心)という“鮮度”が合わさった、まさに“今が旬”だ。

昨年4月に2ndアルバム『Blue Ocean Fishing Cruise』をリリースし、そこに収められたタイトル曲や「渚でラテアート」「Get ready Get a chance」などで“つりビット流アーバンリゾートミュージック”を提示した彼女たち。その後に続いた「1010~とと~」「不思議な旅はつづくのさ」のシングル2曲では、“洗練を維持しつつも原点に立ち返る”という形でまた一段と進化し、さらには、それらのカップリングとなる「’Cause you make me happy」(フィリーソウルを咀嚼したニューミュージック/シティポップ風ナンバー)、「Piece of Cake」(濃厚なファンクビートが聴いたグルーヴチューン)、「ハピハピフィッシングデート」(ラテンやレゲエ/スカが入り混じる多彩なダンストラック)などでは、ますます多様な音楽的実りを見せている。また新たな“武器”を手に入れた印象だ。

そして、5月27日に行われる5周年記念ワンマンライブ「つりビット5th Anniversary Live~Go on 5~」がいよいよ目前に迫ってきた。「つりビットの集大成を見せる」と意気込む彼女たちに、グループの魅力やその音楽観、そして釣りの魅力、さらには5人のチームワークの秘訣など、様々なお話を伺った。

本当に釣りをやっています!(聞間)

――ひと言で、「つりビット」ってどんなグループですか?

長谷川瑞(以下:長谷川):名前は割と異色な感じですけど、やっていることは正統派なのかなって思います。ちゃんとアイドルやっているっていう感じですかね。「つり」が入っているとバラエティー色が強いのかなと思われがちなんですけど、そんなことなくて。いろいろ楽曲もありますし、パフォーマンスとしてもアイドルらしさを忘れずにやっているぞ、っていうことを知って欲しな、と思います。ひと言で表せてない(笑)。

――いえいえ、大丈夫です!

安藤咲桜(以下:安藤):二面性があると思います。

――二面性が?

安藤:はい。「つりビット」っていう名前の通り、「釣り」や「魚」「お寿司」の曲を歌っていて、お寿司屋さんとコラボしたりとか、築地のイベントに出たりとかしながら、アイドルとしても王道なアイドルソングを出して、アイドルフェスに出たりとか、アイドルとしても精一杯活動するっていう…。「釣り」と「アイドル」の二つの面をしっかり打ち出せているので、二面性があるアイドルじゃないかなと思います。

――なるほど。他につけ加えることはありますか?

聞間彩(以下:聞間):なんか、もうすごい表面的なことしか言えない…。

――何でしょう?

聞間:本当に釣りをやっています!

長谷川:アハハ。確かにね。

竹内夏紀(以下:竹内):大事、大事!

長谷川:ネタだと思われがちです(笑)。

聞間:よく「つりビットって名前に入っているけど、本当はやってないでしょ?」みたいなことを言われるんですけど、実際普段からそれぞれで釣りに行ったりとか、あと魚も最初は捌けなかったんですけど、今ではみんな捌けるようになりました。

――皆さん捌けるんですね?

長谷川:はい。三枚おろしに。

――すごいですね。アイドルやめても大丈夫ですよね。

一同:いやいやいや(笑)。

――竹内さんは二級小型船舶操縦士の資格を持ってるんですよね?

竹内:はい、持ってます。

――なんかすごいのが運転できるんですね?

竹内:いや、でもまだそんな大きいのは駄目なんですけど、でも5人とか余裕で乗れるくらいです。

安藤:ちょうどいいんですよ。

――乗ったことありますか?

小西杏優(以下:小西):ないんです、まだ。

聞間:ないですね。乗せて!

安藤:連れてってくれないんです。

聞間:今年の夏!

長谷川:でも、船をまず持ってないですし、船持っていたら、めっちゃ、やばいですよね。

――というか、竹内さん17歳ですよね?

竹内:17です、まだ(笑)。

――ですよね。船を持ってたらちょっとね。

竹内:ですよね。それに4人の命を預かることはちょっとまだできないです(笑)。

聞間:いいよ、いいよ。

安藤:いいよ、投げ出せるよ。

竹内:いいの? でも、そうですね、一応免許持ってます。

――ところで、みなさんにとって釣りの魅力って何ですか?

長谷川:魚を捌けるようになってから、自分が釣った魚を食べるようになったんですけど、やっぱり釣れたての魚ってすごくおいしいんですよ。だから、おなかも満たしてくれるし、あと釣れたときの感動というか、あんな玩具みたいなルアーとかで魚が釣れちゃうのがすごくて。本当に初めて釣った時はすごく感動して。釣れなくても、「次はどうしたら釣れるか」って考えるのが楽しくなってくるので、どんどんはまっていきます。“沼”だなと思います。釣りは。

――釣りのことは詳しくないんですけど、ルアーで釣るんですか? 餌ではなく?

長谷川:餌もルアーも。

安藤:いろんな釣り方があります。

――釣り堀とかそういう所で釣るんですか? それとも、船を出したりして?

長谷川:どっちもやるよね。

安藤:やりますね。手軽なのはやっぱり釣り堀とかですけど、船出して行った方がやっぱり釣果はいいんだよね。

――「釣果」って言うんですね。

安藤:はい。釣果。釣果が上がるので。

――どれだけ釣れるかっていうことですよね?

安藤:はい、そうです。釣りの成果。

――そういう専門用語が自然と出てくるんですね。

一同:いえいえ。

安藤:結構みんな普通に会話しててもポンポン出てきます。

――何かすごいのを釣ったことありますか?

安藤:すごいの? ある?

――何センチの、とか。

小西:そこまでは…。

聞間:私、全然ないな。

長谷川:何センチかな?

竹内:どれくらいだろう?

聞間:今までで一番大きいのってあれじゃない? 何だっけ?

竹内:イナダ?

安藤:イナダだ。 60センチくらいのイナダを釣りました。

――安藤さんが、ですか?

安藤:はい。ミュージックビデオの撮影で。「Go! Go!! Fishing」って曲のミュージックビデオで、みんなで釣りをしてるんですが、そこに映ってます。大きなイナダを釣ってます。

長谷川:大変だったんだよね、あれ。手がね。

安藤:そうそう。電動リールじゃなくて手巻きだったんですけど、巻くとこまで巻いたらもう自分で糸を手繰り寄せなきゃいけなくて。結構重たいので、糸がもう痛いんだよね。

――手袋か何かしてないんですか?

安藤:してた?

小西:ミュージックビデオの撮影だったので、用意していただいた衣装を着ていたので…。私もなんか、引っかけたのは違う人なんですけど(笑)、釣り上げたんですよ、一応。でも、「水中の中で魚が泳いでいるシーンを撮りたいから、ちょっと待ってて」って言われて、ずっと引っ張られて、ずっと待っていて…。魚ってすごいなって思いました。海中なので、すごい動くし。

安藤:必死にね、生きようとして暴れるんだよね。

小西:その後はおいしくいただきました。

――おいしくいただくのは、お刺身が多いですか?

小西:そうですね。お刺身が多いですかね。

安藤:新鮮なうちにお刺身にしとこう、みたいな、ね。

――で、ファンの方にはもうお馴染みですが、それぞれに担当の魚がある、と。これってどのように選んだんですか? 好みの魚を選んだとか?

安藤:そうですね。デビューライブを迎えるにあたって「自己紹介をどうするか」って話になった時に、「普通に名前と年齢だけじゃつまらないから何かを入れよう」ってことになったんですよ。あの時は、チャームポイントとかも言ってたよね。「チャームポイントと、いずれ釣りたい魚を言おう」っていうことになって、みんなで決めたんだよね。「じゃあ私これにするー」みたいな、結構軽いノリで決めたんです。なんか歩きながら、「何にする?」「カツオ」「ワカサギ」「アユ」みたいな。彩ちゃんと私がマグロでかぶって、「じゃあ私、カジキマグロにする」って感じで…。

竹内:でも、杏優は一応理由はあるじゃん。

小西:私は名前と一緒なので、一生アユで行こうかなって思っています。

竹内:釣らないってことだよね?

小西:でも、もうアユ釣ったんですけどね(笑)。

――ああ、そうか。「釣りたい魚」ですから、釣っちゃったらホントは変えなきゃいけないんですね?

小西:そうです。釣ったら更新しなくちゃいけなくて。でも私は、なんだかんだ理由をつけてずっとアユで行こうと思っているんです。

――アユにもいろいろ種類があるんでしょうしね。

小西:そうなんですよ。何回かお仕事でアユ釣りに行かせてもらっているので、「プライベートで釣ったら」とか、「何センチ以上のアユを釣ったら」とか、いろいろ考えています。でも、アユは本当においしいし、釣るのもめちゃ楽しいんで。

――川で、ですよね?

小西:川です。川の中ジャブジャブ入って行くんですよ。ちゃんあやとか絶対好きだと思います。

聞間:本当?

小西:結構深いところまで入って行って。もう夏とか行ったら最高に気持ちいいよ。

聞間:水着で泳ぎに行きたいね。

小西:どうぞ(笑)。本当に楽しいんですよ。まだみんなで行ったことがないので…

竹内:やりたい!

長谷川:行ったことな~い!

小西:じゃあ、みんなで行くまで更新しないです(笑)。

一同:なるほど。

安藤:うまいね。

――皆さんで行ったら、じゃあ更新して、小西さんの名前も変わるわけですよね?

小西:そうですね。名前変えれば早いですよね。本名も魚の名前に合わせます(笑)。

――出世魚みたいな感じで、名前も変わっていくみたいな(笑)。

長谷川:小西タラです!みたいな(笑)。

竹内:かわいくないじゃん(笑)。

長谷川:ヤマメとか。

安藤:ヤマメ!?

――ブラックバスとかね。

長谷川:小西ブラックバス(笑)。

聞間:YouTuberみたい(笑)。

小西:瑞ちゃんとかはね、もう更新してるんですよ。

長谷川:うん。変わりました、私は。

小西:釣ったので、変わってます。

――あ、ですよね。

長谷川:最初ワカサギだったんですが、すぐに釣れたんですよ。最初は本当に食べるのが好きでワカサギを選んでいたんですけど、あっさり釣れちゃって。「あ、じゃあ変えます」みたいな感じになって。で、めでたいから釣れたときにうれしいだろうなって思ってタイにして。マダイで。そうんなんです。出世しました。出世???

――なるほど。でも、ワカサギって何かイメージとしては、

長谷川:穴釣りですか?

――あぁ、そうです。

長谷川:最初は穴釣りがやりたかったんですけど、そのときはボートかな?

安藤:ドーム船?

長谷川:ドーム船じゃなかったよ。

聞間:その前にボートで行ったよ。

長谷川:そう、その前にボートで行って、思っていたワカサギ釣りと違うワカサギ釣りをしたんです(笑)。なんか普通にボートから釣り糸を垂らして、釣り上げて。

安藤:じゃあ「穴釣りするまで変えません」って言っちゃえばよかったのにね。

長谷川:やば(笑)。今気付いちゃった(笑)。

いろいろアイドルの楽しさを知りました。今はちょっと言わないですけど(笑)(小西)

――つりビットは今年5周年を迎えられます。

一同:はい。

――でも皆さん、まだまだフレッシュですよね。

安藤:スタートが子供すぎたんだよね。小6、中1とかだった。

聞間:確かに。

――多感な時期をつりビットとして過ごされたわけですね。

安藤:青春を捧げましたからね。

――で、どんな5年でしたか?

竹内:なんかでもいろいろありました。外から見ると、ずっとなごやかっていうか、平和な感じだなって思われていると思うんですけど…。メンバーも変わっていなくて、いい意味で“何もない”5年間だったので…。結構その中でもいろいろあったんですよ。でも、それを乗り越えてみんな成長しました。やっぱり中学から高校、大学まで行ってるメンバーもいますが、青春というか多感な時期をみんなと一緒に過ごしてきたので、心境の変化もあったり、みんな大人になってきたり、ステップアップできたり、って色んなことを感じることができた5年間かなって思いますね。

――いやぁ、17歳とは思えない、しっかりした発言ですね。

長谷川:素晴らしい!

竹内:いやいや、そんなそんな。

安藤:もう言うことないです。

竹内:もう、みんなちょろいですよ、こんなこと言うの。「これ、私言おうと思ってたんだけど」みたいな感じですよ。

長谷川:もう言うこと何もないです。

竹内:他の人にも聞いてください。どうぞ、どうぞ。

――では、竹内さんを越えるお答えを(笑)。

安藤:一言で言うと、本当に早かったって思いますね。本当に青春時代をアイドルに捧げて生きてきたので、私たちの中では、失うものも多かったんじゃないかなと思うんですけど、その分楽しんでますし、ファンの皆さんから温かい声をたくさんいただいているので…。ファンの皆さん、本当に優しい方ばかりで、本当に温かい言葉いただいているので、くじけたり挫折するようなことがなく、やってこれた5年間だったな、と思います。越えました???

――バッチリです! では、長谷川さん。

長谷川:そうですね。他のアイドルさんって結構、先輩がいるというか、同じ事務所やレーベルで先にデビューしているアイドルさんがいて、その先輩たちの姿を見て自分たちも活動してると思うんですけど、つりビットはつりビットだけなので、お手本となる方もいなくて、ステージでどうしたらいいかとか教えてくれる方もいなくて…。もう自分たちで肌で感じて、こうした方がいいんじゃないかっていうのをどんどん考えて、みんなで共有して、ってやってきたので、5年間それでみんなで一緒に成長できたのかなと思っています。教えてくれる方がいなかった分、本当に自分たちが考えることも多かったし、だからそのおかげで本当にここまで成長できたし、この5人で変わらずに続けられているのかなって思います。

――良い答えですね。また違ったアングルから答えられていて。

長谷川:被っちゃったらいけないかなと思って(笑)。

聞間:えー。私、すごい下がるよ。レベルがすごい下がるよ。なんだろう。この5年間どんなっていう?すごいみんなと被るんだけど、どうしよう。

――被らないでください!(笑)

聞間:どうしよう! なんだろうな…。被っちゃいけないの???

長谷川:彩ちゃんが思う5年間!

聞間:う~ん、なんか5年前、つりビット始める前からみんな同じ事務所なんですけど、それぞれでモデルのお仕事とかしていて、そこからつりビットのオーディションを受けたんですね。まさかその時は本当にアイドルになるなんて思ってもいなくて…。「アイドルになりたい」っていう夢は昔からあったので、このお仕事の話を聞いたときはすごくうれしくって。でも、最初の頃はアイドルがどういうものかよく分かんなくて、アイドルは歌って踊るだけのものだ、って自分の中では思ってたんですけど、実際は握手会とかもあるし、あとお客さんを盛り上げることだったりとか、楽しませることがとても大事で。そういうのが全く分からない状態で始めて、もう本当に全然慣れなくて、私…。今でも全然成長できていないんですけど。なので……。あ~言葉がまとまらない。あの~、そうですね~。今、こうやってできて幸せです(笑)。

――(笑)。最初モデルとして事務所に入られたんですね?

聞間:みんなそれぞれモデルのお仕事を今の事務所でずっとしてました。

――でもアイドルになりたかったと。

聞間:そうですね。幼稚園の頃からアイドルになるのが夢で。「モーニング娘。」さんがすごい好きで。アルバムとかもいろいろ持ってました。

――さあ、では小西さん行きましょう。

小西:いや~、私、正直すごい大変だったんですよ。小学生からやっていたので、友達がいなくなったりとかもしましたし…。

――ちょっとそれはあれですか? 暗い話ですか???

小西:いや、違います違います。でもそのおかげで、アイドルの楽しさが分かるようになりましたし、もうほんと今ではこの5人じゃないと無理だなって思いますから。「メンバーの変動とかどう思いますか?」とかよく聞かれるんですけど、でも、やっぱり私はこのメンバーじゃなくなったら悲しいんで。メンバー同士の絆もすごく深まったし、あとスタッフさんもずっと同じ方がやってくださっていて、私たちのことをよく分かってくださっている方々なので。だから、私たちがどうしたら輝けるとかもすごく考えてくださってるんですよ。なので、いろいろアイドルの楽しさを知りました。今はちょっと言わないですけど(笑)。どういうところが楽しいんですかとか、言わないですけど(笑)。

――なんで言わないんですか?(笑)

小西:やっぱり言っちゃうと、なんかあれかなって思って。自分の心に秘めておきたい感じがあります(笑)。

――なんか巧いですね。最年少ですよね?

小西:最年少です。

――思わせぶりなところが巧いです(笑)。

小西:(笑)。でも本当に、1人の人間としても成長できた5年だなって。私、めっちゃ子供で。本当に。みんな結構大人だったんですよ。竹内さんとか特に(笑)。中1でもう既に大人な方だったので。やっぱりサブリーダーなんで仕切ってくれたりとか。

竹内:初めて言われた! サブリーダーって。

小西:いろいろ仕切ってくれます。

長谷川:リーダーがこんなんだから、代わりになって(笑)。

小西:私、何も分からなかったんですけど、みんな大人でいろいろ教えてくれました。本当に成長できましたね。

――今は逆に、一番大人っぽい感じがしますよね。

小西:めっちゃ言われるんですよ、それ。

――ですよね。

長谷川:落ち着いているじゃないですか、しゃべりが。だから。

小西:たぶんみんなが…

長谷川:みんなが?

小西:みんなが…

長谷川:こんなんだから?

小西:(小声で)うるさいから。

――アハハハ。なんかいろいろと巧いですね。大人への配慮も忘れず、感謝も忘れず、思わせぶりな発言もあり(笑)。

長谷川:素晴らしい。

――素晴らしい答えです、本当に。

小西:(長谷川の声真似をして)素晴らしい。

聞間:(長谷川の声真似をして)素晴らしい。

竹内:そういうとこ!

安藤:そういうとこな。

――(笑)。ところで、他のグループさんをインタビューすると、本当にずっと幼いころから、たぶん皆さんと同じような形で、ずっと一緒にいて、もう家族以上にツーカーの仲で、何考えているかも分かるみたいなことをおっしゃるグループもいれば、一方で、グループだからやっているけど、クラスで一緒だったら絶対友達にならない、っていう方々もいて。

安藤:あ、みんな言ってる!

長谷川:それ、めっちゃ言ってます。

――え? じゃあ皆さんは“友達にならない派”ですか?

長谷川:私たちそうだよね。

聞間:えー、分かんない。

竹内:どうだろうな。

聞間:なんか想像できない。

安藤:でもよく言うのは、(自分と竹内を指差して)ここだよね。

竹内:まぁ話さないですね。

一同:(爆笑)

安藤:ぜ~ったい話さないです。

――えー、そうなんですか?!!

安藤:私、結構クラスのいろんな子にいっぱい話し掛けるタイプなんですけど、たぶんナツには絶対に話し掛けないです。

聞間:私もナツに話し掛けるの、たぶんすごい時間かかると思う。

竹内:結構怖がられるんですよ。第一印象が。性格キツそうだよねって。だから、結構勇気がいるのかもしれないですね。

安藤:1回仲良くなっちゃえば、かけがえのない友達になるタイプだと思うんですけど。

――なんか色んなハードルが高そうな感じはあるかもしれないですね。

竹内:そうですかね?

安藤:ガードが固そうな。

――センスとか良くないと近づけない感、みたいな。

安藤:アーティスト感強い。

小西:杏優は絶対近づいちゃうわ。

竹内:私も杏優はいけそうな感じがするんですよね。合いそうっていうか。一緒にいそうな。

――皆さん一枚岩で仲が良いっていうより、こことここはこうで、こことここは…みたいな。

小西:5人はね~。

竹内:絶対無理!

長谷川:ここはね。

竹内:バラバラだと思います。

――これ、ちょっと書けないですかね(笑)。

安藤:いえ、全然いいですよ。

竹内:でも、やっぱり5年も一緒にいると、全部を受け入れて友達同士って感じじゃなくなっちゃうじゃないですか。これは仕事なので、友達関係と仕事とは全然違うと思うんですよ。

小西:もう好きとか嫌いとかないですね。

竹内:仲間みたいな感じだね。友達っていうより。

長谷川:友達とかじゃない。

聞間:うん。

竹内:一定の距離は保ってるし、今がたぶん一番居心地がいいし、でもなんでも話せるし、やっぱり一番相談するし、っていう感じですね。

――みなさん大人ですね。

竹内:結構大人です。考え方とか。

安藤:LINE全然しないよね。

竹内:無駄なLINEとかマジで全然しないです。

聞間:しないね。

小西:一緒に遊びに行ったりとかはするんですよ。

長谷川:するよね。

――:遊びに行ったりはすると。

安藤:仕事の前に時間があれば、じゃない?

長谷川:そうだね。

安藤:プライベートでも集まろうと思えばすぐ集まったりするんですけど。でも1人行けなかったら絶対行かないよね。

竹内:4人だとね。

聞間:3人とかだったら行くけど、4人はね。

安藤:4人は行かない。

竹内:喧嘩とか全くしないんですけど、ただそのしない理由は、本当にみんながそれぞれ干渉しすぎてないからじゃないかと思います。

――じゃあ、例えば2人でいたりする時、気を遣って喋ったりとかは全然必要なくて?

竹内:喋んないよね。

安藤:あ~絶対ないです。

竹内:喋んないし、寝る人は寝るし、みたいな。喋る人は1人で喋っているし、みたいな。

長谷川:1人で喋ってる(笑)。

――アハハ(笑)。

長谷川:距離感がすごい心地いいよね。ホントに。

竹内:今のこの関係が一番いいのかな、って思いますね。

――だんだんそうなってきたって感じですか?

一同:そうですね。

安藤:気付いたらこうなっていました。

竹内:時を経て。

小西:最初、ちゃんあやは、ちょっと人見知り発揮してたよね。

聞間:だいぶ発揮してた。

小西:全然喋らなくて、この子は。すごい静かな子で、あまり群れたりするの嫌な子なのかな、って最初は思ってたんですけど、どんどんちゃんあやの心が開いていって、扉が開きました。

竹内:今じゃね、開放的だね。開放的なちゃんあやですよ。

聞間:私にとっては居心地いい。

長谷川:開放しすぎて(笑)。

ずっと「海」を歌っていきたいなって(竹内)

――ところで、先ほど安藤さんから「二面性」という言葉が出てきましたが、僕はつりビットには「三面性」があるように思っていて…。

安藤:三面性?

――「釣り」という一面と「王道アイドル」の一面、加えて「楽曲派アイドル」という側面もあるのではないか、と。

一同:おぉ、うれしいです!

――「いわゆる“アイドル楽曲”の範疇で優れた楽曲をやっている」っていうだけではなく「アイドル・ファンじゃない普通の音楽好きが聴いても楽しめる」というか…。

一同:ありがとうございます!

聞間:でもなんかいるよね。楽曲派って言っているファンの方多いんですけど、なんかそういう方ってつりビットの曲聴いて、すごいしっくりくるものがあるみたいで、楽曲で好きになってくれる方も多いと思います。

長谷川:つりビットのファンの方って、つりビットが初めて好きになったアイドルっていう人が多いんですよ。

竹内:多いね。

長谷川:他のアイドルは知らないし行かないけど、つりビットが好きみたいな方が結構いたりして。それはやっぱり曲のおかげなのかなとも思います。

――ちなみにそういう方って、何オタクだったりとか?

長谷川:何オタクなんだろう?

安藤:ギターやっている人多くない?

長谷川:ああ、そうかも。

竹内:確かに。

安藤:バンドとかギターやってる人、多くない?

――マジですか! 僕、バンドやっててギターやってるんですけど。

一同:おー! すごい。

――まさに典型的な。

竹内:すごい。いいな。

安藤:つりビットタイプですね。

――“こんなの”がいっぱいいるわけですね(笑)。

一同:フフフ。

安藤:あと、釣りされる方とかね。

長谷川:うん、いるよね。

――釣りされる方も? 釣りのイベントや番組とかで知って、っていう方もいらっしゃるわけですね。

長谷川:はい。

――ところで、みなさんは以前、山下達郎さんの「踊ろよ、フィッシュ」をカバーされてます。お、今、目が輝きましたね。

竹内:大好きです。

――ね。そういうの、好きなんですよね。

竹内:好きです(笑)。

――で、僕はみなさんの音楽を「アイドル界のアーバンリゾートミュージック」という風に捉えているんですよね。

竹内:めっちゃうれしい!

長谷川:アーバンリゾートミュージックだって!

安藤:かっこいいね!

――で、先ほどもありましたが、大半の曲が「釣り」や「魚」や「海」などをテーマにしているじゃないですか。「アイドル」と「リゾートミュージック」の“落とし所”として「釣り」っていうコンセプトは絶妙だな、と。そこに「アーバン」な曲調も加わって…。ですが、どうですか? そういうテーマにある意味縛られて歌うっていうのは。 もっと他の曲も歌いたいと思ったりしませんか? ベタベタの恋愛ソングとか。

聞間:えー!

竹内:でも、結構いろいろあるんですよね。つりビットの曲って。

安藤:そう。いろんなジャンルを歌っているので。

竹内:ラブソングもありますし、ちょっとふざけた曲もありますし、お洒落な海の曲もありますし。結構いろいろあるんですよね。でも、私個人の意見からすると、日本って島国で海洋立国じゃないですか。日本に住んでいれば、「海」ってとても重要なテーマなんですよ。ゆえに、「海」を歌える人って限られていると思うんです。で、「海」のことを歌っている人は、絶対に“大きな”人たちなんですよ。サザンオールスターズさんとか、山下達郎さんとか。そういう日本を代表するアーティストが、日本を象徴する「海」のことを歌っているっていう。私調べなんですけど(笑)。

長谷川:竹内調べ(笑)。

竹内:でも、それって大事なことだと思います。逆に女性で、アイドルグループで、そういうのを歌っている方っていないじゃないですか。だから、私たちがそういうのを歌える女性グループになっていきたいなって思っているので、どんどんどんどん歌っていきたいです。「渚でラテアート」という曲には「由比ガ浜」っていう地名が出てくるんですが、どんどんそういうのを出していって、ずっと「海」を歌っていきたいなって、心の底で思っていました。ひそかに(笑)。

――アイドル界のサザンオールスターズみたいに、ですね。

竹内:マジでなりたいですね。そうなったらヤバいなって思っちゃいます。

――なるほどね。でも、そういう意味でも「釣り」とか「海」といったテーマは絶妙ですよね。でも、最初に「釣り」をテーマにする、って聞いた時はどう思いました? 釣りのアイドル?みたいな、ちょっと怪訝な感じはなかったですか?

小西:よく分かんなかったです。釣りやったことなかったですし。

長谷川:そうなんだよね~。

――あぁ、最初はやったことなかったんですもんね。

小西:全然よく分かんなくて。アイドルのことも分かんなかったので、「あ、はーい」みたいな感じでしたけど、実際最初に釣りやった時とかは、結構大変でした。

聞間:苦戦してたもんね。

竹内:まじかぁ、みたいな(笑)。

長谷川:これ、これからやるのかぁ。

竹内:やべぇなって。

――初心者だったわけですよね。興味があったわけでもなく?

長谷川:でもなくて。

竹内:全然やってなかったよね。

安藤:『どうぶつの森』でぐらいでしかやったことなかったです(笑)。だから簡単にマグロとか釣れちゃうのかと思ってました。

聞間:うん。

安藤:『どうぶつの森』だと、張り込んでたらすぐ釣れちゃうじゃん。でも、実際はゲームとは全然違いますね。

――:なるほど。自然の厳しさを知ったわけですよね。

長谷川:学びました。

安藤:ゲームとは違って、仕掛けから自分でやらなきゃいけないので。

長谷川:ゲームは、あんなちっちゃいポケットからスッと出すから(笑)。

安藤:浮きもついて針もついているのにポケットから出すんで(笑)。

――今のは、ゲームばっかりやって、それしか見えなくなっている若者に対して警鐘を鳴らす発言ですか???

安藤:私もすごいゲームやっているんだよな~。

長谷川:結構ゲームする。

安藤:ゲーマーですね。

――ゲーマーを否定するわけではないんですね?

安藤:そうですね。ゲームもいいと思います。でも自然に目を向けることも大事ですね。

この曲をどう歌い上げるか、どう見せるか、が大事になってくるので(長谷川)

――ちょっと抽象的な質問になりますが、5年間つりビットをやってきて、今つりビットってどういう時期にあると思いますか? 絶好調ですか? それとも過渡期にあるとか、停滞期にあるとか…。

安藤:停滞はしていないと思いますし、絶好調でもないと思います。

――絶好調でもないんですか???

聞間:なんか絶妙なバランスで…。

長谷川:下がっているわけでもなくて。

小西:1センチずつくらい上がっているんじゃないですか。1週間に1センチくらいずつ。

安藤:歩みがゆっくりだったので…。上に登る階段をゆっくりと。

小西:今は土日にライブをよくやっているので、それで新しいファンの方も増えていると思います。たぶん1週間のうちに少しずつは…。

聞間:ちょっと減って、それの倍くらいに増えて、みたいな……あれ~???

一同:あれー?

長谷川:どうした? 彩ちゃん。

竹内:ちゃんあや的にはそういう感じですね。ちゃんあや的にはね。

――ちょっと答えを見失った感じですか?(笑)。感覚的な方ですよね?

聞間:そうですそうですそうです。

――アーティスティックな感じです。

長谷川:アーティスティックなんです。

聞間:そうです。そうなんですよ(笑)。

竹内:ちょっと聞間は…

安藤:カリスマ性のある!

――では、少しずつかもしれないけど。

小西:着実に上がってはきている。

安藤:5年もやっているので、ベテランなほうじゃないですか。続けているので。

――ああ…。でも、今もフレッシュじゃないですか!

安藤:フレッシュってすごく言ってくださってますけど……フレッシュじゃないですよ。若々しさとかはもうないので、私たちには。ねぇ?

――いやいや、そんなことないと思います。

安藤:もう初々しさとかを売りにできない。

――そうですかね?

安藤:なので、今は魅せるパフォーマンスをしないといけないじゃないですか。だから、そこが。

――あぁ、なるほど。

長谷川:若さで出せるパワフルさとかだけに頼れなくなったんですよ。

――あはは(笑)。

長谷川:今まで、若いから元気でいいねっていう感じで許されるところがあったんですけど、今はもう5年というキャリアがついてくるので、パワーだけじゃなくて、さっきサクが言ったみたいに、この曲をどう歌い上げるか、どう見せるか、が大事になってくるので。

安藤:技術的に。

――なるほどね。デビューしたばかりなんで、失敗してもかわいいとか、拙さがまた魅力だ、っていう段階ではなくなったっていうことですよね。

安藤:ないですね、もう。

長谷川:はい。

――僕は、皆さんのライブを全て観てきたわけではないんですけど、まあ、局面局面では観させていただいて…。そこで感じたんですけど、昨年12月に白金高輪のSELENAでやったワンマンライブ。なんかあの時にすごく歌が良くなった気がしたんですが…。

一同:おぉ~!うれしい。

――皆さん的には、あのライブはどうでした?

安藤:後ろの照明がすごい綺麗だったやつですよね? あれを背負って踊っているのはとても気持ちが良かったですし、体力面がキツいなって感じるライブじゃなかったので、思いきり楽しさを全面的に出せるライブができたんじゃないかなと思います。セットリストの組み方が良かったんだと思う…。

長谷川:でも実際体力もついたよね?

安藤:のかな?

長谷川:やっぱりライブの回数を重ねるようになったので。まあ、デビューのときのワンマンの曲数と、白金の時の曲数は全然違うんですけど、それでも最初の頃なんか酸素とか吸ってやってたんですよ。

竹内:たった3曲でね。

長谷川:そう。それなのに酸素とか吸っていたんですけど、今はもう、なんかライブ中ってすごいアドレナリンが出ているせいか、痛さとか辛さとか、ある一定のラインを超えると感じないんですよ。

聞間:分かる。それすごく分かる。

長谷川:分かる?

聞間:真ん中くらいにくると、もう急に疲れが吹っ飛んで、体がすごい軽くなって…。

長谷川:なんか白金の時、それめっちゃ感じたかなって思います。

――ランナーズハイみたいな、なんかそんな感じなんですかね?

安藤:危険ですよね、それ(笑)。

長谷川:でも終わった後はすっきり、ってなります。出し切って。

安藤:いい汗かいた、みたいな感じだよね。

――いや、なんかあそこで、また一段階上がったなっていう感じがして。

一同:うれしい!

――なので、今、絶好調なんじゃないかなって思っているんですけど、そうでもないんですか???

聞間:え~、分かんない。自分たちでは分かんないよね。

安藤:そう思っちゃうと落ちそうな気がしてしまうので、調子には乗りたくないですね。って、“調子に乗っている奴”が言うことじゃないですけど(笑)。でもホントに「初心は忘れたくないな」とたぶんみんな思っているはずなので、「今、絶好調だ!私たち波に乗ってる!」とは思っていないですね。

――地に足がついていますね。

安藤:現実を常に見てようっていう感じです。痛い目見そうで怖くて(笑)。

――でも、あのライブもそうですし、前後でリリースされた新曲『1010~とと~』にしろ『不思議な旅はつづくのさ』にしろ、そして、そのカップリング曲にしろ、良い曲がどんどん出ていませんか?

一同:ありがとうございます!

――絶好調じゃないですか!

安藤:いやー、どうなんだろう?

――で、最初のシングルについてお聞きしたいんですが。『1010~とと~』のリリースを前にプロデューサーが変わったじゃないですか。その後って「どうなるのかなぁ?」って内心少し心配していた部分もあるんですよ。

一同:あぁ~。

――でも、こうやって「Blue Ocean Fishing Cruise」を超える曲を、まあ、また少し違う路線ですが、次々と出してきたみたいな感じがあって。皆さんとしてはどう捉えていますか? そうした新曲を。「1010~とと~」「不思議な旅はつづくのさ」、あと「’Cause you make me happy」とか個人的には大好きなんですよ。

竹内:あぁ~いいですよね。

長谷川:私たちも大好きな曲。

――このは先日の『冬の大リクエスト祭』でなんと1位になったんですよね?

一同:そうなんです!

――びっくりですよね。早くもキラーチューンになっていて。で、そういった一連の新曲をもらって、どうでした?

竹内:『1010~とと~』っていう曲の歌詞には、「5人で頑張っていこうね」っていうみんなの新たな気持ちが綴られてるんですよ。プロデューサーが変わって私たちもちょっと困惑した部分もありましたし、ファンの皆さんを戸惑わせてしまったところも少しあったと思うんですけど、そういうのも全部受け入れて、私たちがやはり一つになって皆さんのもとに行こうっていう曲になっているんですよね。そういう気持ちを含めて作詞していただいたので。それが「マイナスになっている」って思っている方もいるのかもしれないんですけど、私たち的には全くマイナスではなくて。今までの曲も大切に歌っていきますが、環境が変わってからの新しい曲も、また新たな気持ちで歌っていこう、って思っていますから。気持ちの切り替えというか、一つの新たなスタート地点になったっていう感じですね。『1010~とと~』でみんなで気持ちを一つにして、もう1回頑張っていこう、っていうふうになったかなって思います。

――まさに歌詞も、本当に新たなスタートっていうか。

竹内:決意の曲なので。いいスタートというか、また新しいものになったと思いました。

――で、『Blue Ocean Fishing Cruise』で音楽の幅が広がって、大人っぽい路線を打ち出しましたが、「1010~とと~」では、そうした洗練された部分は維持しつつも、ちょっとまた王道に、ストレートなビートに戻ったっていう感じがしました。やはりそれも「原点に戻って、地に足をつけて、しっかり進んでいこう」みたいな印象を受けたんですが……

一同:ありがとうございます。

竹内:うれしいです、ありがとうございます。

――で、例えばそこからの色んな新曲群とかって、どうですか? 歌うの難しくなかったですか?

安藤:「’Cause you make me happy」は歌いやすいよね。

竹内:「Piece of Cake」っていう曲が、ハモリがあって…。今、練習しているんですが、本当に苦戦していて…。

安藤:苦戦中だよね。

竹内:ね。本当にね。あの曲だけは本当に難しくて。

長谷川:めちゃ難しい。

聞間:頑張っている途中だもんね。

竹内:頑張ってるんですが、めちゃ厳しい言葉も言われまして…。「できてないよね」みたいな。でも本当にできてないってことが自分たちも分かっているので、それはまたもっと頑張って練習して、レベルを上げていけばいいなと思うんですけど…。「1010~とと~」に関しては、Bメロでうちの“歌姫”が歌ってくれていまして。「Piece of Cake」でも「Yeah!」って言ってもらっていますし。

長谷川:「不思議な旅はつづくのさ」でも!

安藤:もう、うちの小西がね。

竹内:もう本当にね。

小西:違うんですよー。

竹内:この5年の中で、ここでは誰が出る、ここでは誰が出る、っていうのがあって。サクは「サクラノユメ。」などグループ外の活動もやってくれましたし、聞間さんもセンターを頑張ってくれていますし、瑞ちゃんも本当にかわいい声だし、みんなそれぞれ頑張ってくれていて。どのタイミングでこの子が行く、どのタイミングでこの子が行く、みたいな感じがあったんですけど、今は杏優がめっちゃいい時期だし、歌もめっちゃ上手いっていうことがどんどん知られているので、さらに皆さんに広まって欲しいですね。杏優ちゃんがいることを。うちの歌姫がいることを。

小西:(笑)

竹内:個人で得意・不得意がいろいろあるじゃないですか。「ここはこの子が行った方がいい」っていうのがあると思うので、なんかそういうのをもっと出していって、できることを伸ばしていきたいですね。そうすれば、5人揃うとさらに強くなると思うので。なので、こういう取材などがあったら、今は絶対杏優のこと言っているんですよ。杏優の歌が好きなんで。

――あれ?プロデューサーの方ですか???

竹内:ですかね(笑)。これからはプロデューサーで(笑)。でも本当にそうなんですよ。個人のいいところをどんどん伸ばしていきたいなって思っていて。歌に関して、本当に杏優を見ていただきたいなって思います。

安藤:そのとおり!

――僕もライブレポートに書いたんですけど、「ReNY」のときにソロで大原櫻子さんの「瞳」を歌ったじゃないですか。

小西:おぉ、はい。

――膨よかでニュアンス豊かな良い声をされているなって思いました。

小西:そうですか。ありがとうございます。いつからそういうふうに言われるようになったのか、ちょっと自分ではよく分からないんですけど(笑)。でも私、以前からミュージカルとかやっていて、歌うのとか踊るのとかめっちゃ好きだったんですよ。

――ミュージカルに出られていた?

小西:まあ、“習いごと”っていう感じでしたけど、やっていました。なので、最初“ダンスリーダー”って言われたときも、ダンスがすごく好きだったのでうれしかったですし、今もこうやって「歌いいよ」って言ってくれるのもすごくうれしいので、みんなのお役に立てるならやりたいな、って思いますね。でも、みんな今、本当にレッスンとかめっちゃ頑張っていて。ハモリとかも、私はあんまりないんでちょっと楽させてもたっているんですけど、4人は1番では主メロを歌っていたのに、2番ではそこのハモリっていうのをやっていて、めっちゃ大変なんですよ。みんなすごく頑張っているので、私を見てくれるのもうれしいんですけど、みんなのハモリにも注目してほしいです。

長谷川:よくできた!

竹内:私たちは聞き流して欲しいですよ(笑)。

安藤:注目しないでほしい(笑)。

竹内:とても聞き流して欲しいです(笑)。

安藤:右から左へお願いします(笑)。

小西:でも、竹内さんとかあれですよ。モデルとかでずっと活躍していたし。

安藤:料理もされるし。

小西:身長がめちゃめちゃ高いっていうわけじゃないのに、何でも似合うんですよね。私、「身長165センチぐらいないと洋服って似合わないんだ」って思っていたんですけど、ナツは何でも似合うし、めっちゃ着こなしてる。

安藤:自分で裾上げとかするしね。

小西:そうそう。ジャンル問わず似合うし。

安藤:ずるくない? スタイルいいし。

小西:そういう面でも活躍して欲しいですね。赤坂BLITZのワンマンライブのときに、私たちのTシャツをリメイクして、かわいくしてくれたんですよ。衣装とかもナツが手掛けてくれたら…。きっとつりビットのメンバーだけで何かできる気がします。

竹内:確かに。

――前々から思ってたんですけど、竹内さんすごいですよね。

竹内:いやいや、全然そんな。

――お弁当作っているんですよね? 毎日。

竹内:そうですね。お弁当は。

――インスタ見ているんですが…。というか、あれ、本当は買ってきているんでしょ?(笑)

竹内:そんな(笑)。堂々と載せる勇気ないです(笑)。

――ですよね。いや、それもそうですし、音楽の趣味がすごいんですよ。ホントに。たぶん竹内さんが聴いているものって、皆さんと違うんじゃないですか?

聞間:みんな違うよね。

竹内:結構ジャンルがバラバラで。まあ、私は親の影響とかもあるので。洋楽聴くメンバーもいれば、アイドル聴くメンバーもいますし。

――洋楽聴かれる人いるんですか?

竹内:ちゃんあやが洋楽結構聴きますね。

――どんなのですか?

聞間:すごいど定番なんですよね、最近。でもなんだろう、いろいろ聴きます。

長谷川:何か具体的なのを言ってよ。

聞間:えー、誰。でも私、最近聴いている人がそんな有名じゃないので、たぶん知らないんですよね、みんな。

長谷川:一応言っておきな。

聞間:カーソン・リューダースっていう人とか。私の1歳下で、杏優ちゃんと同い年の人なんですけど、よく聴きます。結構パリピっぽいやつです(笑)。最近すごいノリノリの音楽を聴くようになって、昨日もみんなに聞かせたんですけど、EDMとかめっちゃ聴いてます。でもいろいろ聴いてますよ。

――EDMですか…。そういう意味では、僕は竹内さんと趣味が合うと思うんですけど。というか、以前にインスタにエルヴィス・コステロとか載せてましたよね?

竹内:そうですね。ファンの方の中に音楽偏差値高い方が多くて、CDを頂いたりとかして…。あと、家にあるやつをちょっと探して聴いてみたりとか。

――エルヴィス・コステロが家にあるんですか?

竹内:ありました。それは探して、「あ、あった」と思って。

――今は、若い方でも、例えばマイケル・ジャクソンが好きとか、クイーンが好きとか、そういう昔のものも、CMで流れていて聴いたり、親の影響で聴いたり、簡単に“掘る”ことができたり、ってことはありますが、以前にアダム・アントのMVをSNSで紹介してたじゃないですか。アダム・アントなんて知ってるんですか?

竹内:いえいえ、全然知らなくて。でも、例えばやっぱりファンの方に頂いたりとか、あと親が「これ良いから聴いてみな」って結構渡してくれるので。名前とかは知らなくても、いろいろと聴くことでつりビットにも反映できることがあるかもしれないですし…。なので、本当に色んなものを聴くようにしています。例えば、私の好きなSuchmosを聴いて、で、Suchmosがリスペクトしているジャミロクワイだったりとか、そういうものもどんどん聴くようになって…。そうすれば自分の好きなアーティストが好きなアーティストまで知ることができて、音楽知識も深まるじゃないですか。それがすごく楽しくて。この曲からちょっと影響を受けて作っているんだろうなとか。つりビットの曲でも、松田聖子さんを意識して作っている曲なんだなとか、聴くとすごく分かるので、それが楽しくていろいろと聴くようにはしていますね。

――今の音楽業界において、こういう方は極めて有望な人材ですね!そこら辺の話はまた別の機会にじっくりと。

竹内:そうですね。ぜひ!

――でも、先ほど曲作りなどしてみたい、という話も出ましたけど、例えば今の段階で、皆さんで意見を出して作っている部分とかあるんですか?

竹内:ステージとかはそうですね。5周年ワンマンライブのことを今ちょうど話し合っている最中なんですけど、ほんとにもうみんなであれこれ言い合って、「いや、こうした方がいいでしょう」とか「でも、こうした方がいいと思うな」みたいに言い合って、またダンスの先生にも教えていただいて、みんなでいろいろ作り上げている最中ですね。最近結構みんな言うようになりましたね。口出しするようになりました。やっぱり幼い頃は言われたことをこなすのが精一杯だったんですけど、大人の方たちもいろいろ忙しいこともあるので、私たちで考えていくこともだんだん増えてきて。それを作り上げたときにお客さんが喜んでくれると、「あ、これで正解だったんだな」って分かるじゃないですか。なので、積極的に自分たちで言うようにはしていますし、セットリストも最近は自分たちで決めていますね。自分たちで作っている部分が多くなりました。

来た方は絶対に後悔のないようなものにしたいですし、来れなかった方が絶対後悔するような最高の日にしたいなと思っています(安藤)

――さて、5周年ライブがいよいよ迫ってまいりました。そのセトリももう考えられてるんですか?

聞間:はい。

――どんなセトリなんですか???

聞間:どんな???

長谷川:どこまで言おうかなぁ?

竹内:どこまで言っていいかな?

――もちろんそれはね、具体的には言わなくていいんですけど…。

竹内:盛り上がるセトリですね。5年間のつりビットが見せられるライブです。新しいこともやります。それが歌なのか、ステージのセットだったりなのか、何なのか分かりませんけども。とにかく新しいことをやりまして…。

――今まで、じゃあ見せたことのない、お客さんが見たことのない何かを?

竹内:ホント採算度外視でやろうと思っているので。もう今回は赤字でもしょうがない(笑)。なので、もうお客さんに楽しんでもらうものでしかないです。今回のライブは“感謝”のライブなので。

――もうリハはかなりやってるんですか?

小西:今回はステージの構成とかも私たちで決めて、ちょっといろいろやろうかなって。

竹内:楽しいよね。

小西:やっぱり、ただ踊って歌うだけじゃなくて、やっぱり特別感を出したいじゃないですか。5周年記念なので。ちょっと踊らないで何かやったりとか…

――えっ???

小西:立ち位置を変えてみたりとか。

竹内:いろいろありますね。

安藤:もうこれ以上言えないです~。

長谷川:楽しみ。

――え、ちょっと待ってください。踊らないで???

小西:ちょっとよく分からないですけど(笑)。

長谷川:予想です、これは。

小西:あくまで私の予想です(笑)。

――スタンドマイクの前で立ちっぱなしで歌うとか?

一同:あ~、どうでしょうかね~。

竹内:それはどうですかね。

安藤:どうなっちゃうんだろうね~?

小西:皆さんにはいろいろ想像していただいて。

――具体的に言っちゃったら興醒めなので抽象的にでいいんですけど、どんなライブに? 先ほど「感謝」とおっしゃいましたけど、それ以外に付け加えるなら、どんなライブになりますか? どんなライブにしたいですか?

安藤:5周年なので、私たちの5年間を振り返るような、「こんな5年間でした」って感じのライブです。で、今の私たちもちゃんと見せて、来た方は絶対に後悔のないようなものにしたいですし、来れなかった方が絶対後悔するような最高の日にしたいなと思っています。

長谷川:私は、もちろんお客さんもそうですし、関係者として見てくれる方もそうですし、スタッフさんとしてその場にいる方もそうですし、その会場にいる皆さんが楽しいって思えるような、その空間全体が「もう楽しい」って思えるようなライブにしたくて…。一生忘れられないような、みんなの心に残るようなライブにしたいなって思っています。

聞間:すごい安藤さんと被るんですけど、特に最初の曲から、ちょっと詳しくは言えないんですけど、本当に初心に戻る感じで。今まではやっぱり最初の曲は盛り上がる曲とか、決意を込めた曲とかから始まることが多かったんですけど、やっぱり最初はこの曲でしょっていう感じで、あの曲から始まります!

竹内:言ってんじゃん(笑)。

長谷川:もう一つしかないじゃん、それ。

竹内:いいけど。何その顔(笑)。うける。

長谷川:目でっかい。

小西:ちゃんあやのね、あの曲はね。

竹内:そう、ちゃんあやの曲だけはね。うちらと違う(笑)。

聞間:私の好きな曲かもしれないし…。

――ということは、1曲目は決まっているということなんですね???

安藤:セットリストはもう決まっています。

長谷川:全部決まっています。

聞間:あれかな、みたいな感じで予想してもらいながら、楽しみに待っていてもらえたら(笑)。

――なるほどなるほど(笑)。では、最後に小西さん。

小西:1年1年、私たちが学んできたこと全てを出せたらいいなと思います。集大成的な感じになったらいいなって。何年たってもこのライブがパッと頭に浮かぶような印象をつけてやろうと思います! 脳裏に焼き付けるように。なんだろう、ネタバレではないんですけど、今までやったことのない形なんですよ。

――何でしょうね。ちょっと想像つかないんですけど。

小西:私たちも本番当日にちょっと実際やってみて、それから変わるかもしれないんですよ。やったことがないことをやるので。なので、ダンスの先生にも「当日めっちゃ早く来な」って言われてて。実際やってみないと分からないから、って言われていて…。なので、それぐらい私たち自身もドキドキワクワクな感じですので。

――プロジェクションマッピングみたいなものとか???

一同:やりたい!

長谷川:やってみたかったー!

竹内:あるかもしれない?!そうですね~(笑)。

小西:本当にそういう感じで、実際にやってみないと分からないので、たぶんファンの方も“びっくり楽しい”感じになってくれるんじゃないかなって。でも最終的には、やっぱりつりビットだな、って思っていただけるようなライブにしたいです。

(取材・文:石川真男)

つりビット 商品情報

不思議な旅はつづくのさ【初回生産限定盤】
発売日:2018年3月7日
価格:1,599円(税込)
RPK-1066/1067
●2枚組(CD+DVD)

不思議な旅はつづくのさ【通常盤】
発売日:2018年3月7日
価格:1,000円(税込)
RPK-1068

つりビット プロフィール

つりビットとは、釣りとビット(小さな一片や最小単位などの意)を掛け合わせた造語であり、釣りというレジャー&スポーツに打ち込むことを誓った少女たちで構成されるアイドルユニット。2013.5.22 配信シングル『スタートダッシュ!』でデビュー
つりビットたちは、釣りを通して大自然の優しさ厳しさ大切さを学び、また、スポーツとして競争を意識し精神を鍛えながら、情緒豊かで素敵な女性に成長することを目指します。そしてその魅力をトップアイドルとして開花させるべく頑張って行くのです。
釣りのビギナーである少女たち。そんな彼女たちが、立派なアングラーに成長していく過程で得られる体験をアイドルとしてのパフォーマンスに変えるべく、悪戦苦闘して行きます。
たとえ今は小さな一片でも…少女たちはいつの日か世界を釣り上げます!!アングラーとして。そして、アイドルとして。

メンバー プロフィール

聞間彩 Kikima Aya

誕生日:2000/11/19
イメージカラー:赤
釣りたい魚:マグロ
ニックネーム:ちゃんあや
特技:ピアノ
オフィシャルTwitter https://twitter.com/tsuribit_aya

安藤咲桜 Ando Sakura

誕生日:2001/3/23
イメージカラー:ピンク
釣りたい魚:カジキマグロ
ニックネーム:さくちん
特技:書道
公式Twitter https://twitter.com/tsuribit_sakura

長谷川瑞 Hasegawa Mizuki

誕生日:1998/2/13
イメージカラー:水色
釣りたい魚:マダイ
出身地:新潟県
ニックネーム:みーちゃん
特技:フラフープをしながら何でもできる。外郎売。
公式Twitter https://twitter.com/tsuribit_mizuki

竹内夏紀 Takeuchi Natsuki

誕生日:2000/8/25
イメージカラー:イエロー
釣りたい魚:カツオ
ニックネーム:なっちゃん
特技:カラスのモノマネ、2級小型船舶操縦士免許取得
公式Twitter https://twitter.com/tsuribit_natsu

小西杏優 Konishi Ayu

誕生日:2001/4/30
イメージカラー:グリーン
釣りたい魚:鮎(アユ)
ニックネーム:あゆたん
特技:ジャズダンス
公式Twitter https://twitter.com/tsuribit_ayu


公式サイト
https://tsuribit.com/

公式ツイッター
https://twitter.com/tsuri_bit


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